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音楽制作用のRyzen 9 7950X PCを作る!

前のエントリ「グラボ2枚刺しで5枚のディスプレイを~」には、実現したかったことが2つあって、

・横長ディスプレイを一枚足してアナライザやレベルメーターを常駐させたい
・ASIO、WDM含む「PCから出る全ての音」に共通したアナライザ、音場補正をかけたい

これを実現するため、「今使っているのと同じ補正システムが動くハードを挟む」とか「もう一台PCを間に構える」とか色々考えたんですが、運用のシンプルさを考えると、「メインPC内に作業とは別のDAWを起動・常駐させる」が一番やりやすいなと。

そんなワケで基礎的な検証から色々進めていて、その中で前のエントリの苦労もあったのですが。。。

■Ryzen 9 3950Xではパワーが足りない?!

ここで問題が。
なんとなく思ってたけど、3950Xだとどう足掻いてもパワーが足りない。

ということで、前回の反省を元に、思い切ってRyzen 9 7950XベースでPCをリニューアルしちゃいました。

■Ryzen 9 7950Xか? Core i9 13900Kか?

これ、2023年に音楽制作PC組もうとしてる人にとってはすごい悩みどころだと思います。
僕もすっっっっっげえ悩んだんですけど、正直どのベンチマークを参考にしても、「たぶん音楽・映像制作に使うならどちらも一緒」としか思えないんですよね。
向いてる/向いてないシチュエーションがそれぞれあって一長一短だろうなと。

13900Kは買ってないので、ベンチマークを見回った印象ですが、たぶん

・重量級サンプルベースシンセを何台か使って作曲する人は13900系
・ミックス、マスタリング、アナログシンセメインの細々したタスクが積み重なる人は7950X

って感じだと思ってます(それでもたぶん微々たる差。

んで、そんな風に悩んだ末に7950Xを選んだ理由ですが、、、なんかIntel系のマザーボード、全体的にそこはかとなくダサくない、、、です、、、?
なんか「これ入れたい!」って見た目のマザーがなくて、、、。

ということで、僕は「見た目的に使いたいマザーがあったから」7950Xベースにしました。
最終的にそんなモンですよね。

■買い替えたパーツ一覧

・CPU : AMD / Ryzen 9 7950X

・マザーボード : ASUS / TUF GAMING X670E-PLUS WIFI

・メモリ : Corsair / DOMINATOR PLATINUM RGB DDR5-5600

■今どきの音楽用PCはマザーの選択がポイントかも

マザーボードにTUF GAMINGを選んだ理由は「PCIe x4スロットが独立して付いている」点。
ハイエンドチップセットでこれができるマザーが意外とない。
みんな「x16が2本、x1が1~2本」な構成。

下から2つめのPCIeスロットがx4

でも、FocusriteのDanteカードや高性能なキャプチャボードなど、最近割とx4のPCIeカードって増えてきてるんです。

(こういうのとか)
単純に「今刺したいもの」なら、x16スロットが2本あれば足りるんですが、これに例えば「大容量なSSDをRAIDしたい」とか、「もう一枚グラボ刺したい」とか考えた時に、大半のマザーだとx1スロットしか空いてなくて、前のエントリみたくめちゃくちゃ面倒なことになる。

更に、最近のPCってPCIeバスをM.2 SSD用に確保したりしてるんで、PCIスロットは減る傾向にあります。
前述の「x16が2本、x1が1~2本」な構成だと、「PCに機能追加したいけどできない」ってシチュエーションがこれから頻発しそうな予感がする。

「PCIe x4スロットが独立して付いているマザーボード」、音楽や映像をやる人はこれから意外と重視した方がいいポイントかもしれないなって思っています。
あと、TUFは地味にUSB4(TB4)ヘッダーが付いてるのも期待値が高い。

■デュアルGPUはRyzen内蔵グラフィックで

デュアルGPUはちゃんと認識してる

前のエントリで色々試した、「5枚目の画面のためのGPU」は、ひとまず7950X内蔵グラフィックで出して、普通に動いてます。
CPUに余計な負荷がかかっている印象もない(常駐DAWいる状態でアイドル時5%以下)ので、たぶん問題なさげ。

■ざっくりベンチマークで、3950X比1.5倍くらい

これはチューニング後の参考値(定格と同レベルで70℃)

PCの構成入れ替えはすんなり終わって普通にDAWも動きました。
「PC構成変わったよ!」って動かなくなったのはAddictive Drums, Plugin Alliance, Kirchhoff EQ, Waves辺りだったかな。

まだサクッと検証段階なので、CPU-ZのBench機能試したくらいですが、定格駆動で3950Xの1.5倍くらいのスコア出てます。
ただ、本当に爆熱でベンチかけた瞬間に95℃当たりました。

ここは次のエントリで、チューニング詰めていきます。
(結論から言うと同レベルのスコアで70℃台まで落ちました)

■DAW2つ起動でプロジェクトは余裕で再生!

前のエントリと同じ画像でごめんなさい

前の3950Xマシンではちょっと足りなかった、「DAWを常駐させてアナライザを常に起動」が、問題なくできました。
素晴らしいですね!

ということで、皆さんも新PCに買い替えるなら今ですよ!

以上!

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