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体とのお付き合い

大学3年生になってから2回膀胱炎になった。
5月末と、今。

今までなったこと無かったのになんでこんなに立て続けに?と思ったけど、よく考えると小学校6年生の頃に1度だけそれらしきことを経験した記憶がある。

それは、付き合っていると思っていた男の子にすれ違いざまに「ブス、〇ね」と言われた直後だったと思う。私は当時「自然消滅」なんて言う言葉は知らなかったし、彼が好きだったし、彼も私を好きだと勝手に思っていた。だから、聞き間違いかと思った。

けれど、その後すれ違う度に言われるようになり、子供ながらに「あぁ、終わったんだな」と思うようになった。そのあと、トイレが我慢できなくなって休み時間に行って、教室に戻ってきてもまたすぐ行きたくなって、授業が始まってからはすごく怖かったことを思い出した。今思えば、過剰なストレスが溜まっていたんだろう。

ストレス、といえば中学2年生の頃原因不明の高熱に2週間ほど悩まされたことがある。ある日、体はとても元気なのに39℃の熱が出て、それが2週間続いた。4日ほど続いたところで病院に行くと「亜急性壊死性リンパ節炎」と診断された。この病気はリンパが腫れて38~9℃の熱が一週間以上続くというもので、発症原因は未だ不明である。ただ、この頃の私は部活動で問題を抱えており、ストレスが原因だったのではないか、と思っている。

ストレスにまつわる話で1番大きいのは浪人生の頃だろう。浪人が始まって1ヶ月ほど経った5~6月、2ヶ月間ほどずっとお腹の調子が悪かった。家にいる時は平気なのに、家を出て電車に乗ると急に不安になり、お腹が痛くなる。予備校に着いてまっさきに向かう場所はトイレだった。当時も、現役時代に全落ちしたことから「もう失敗できない」というプレッシャーに苛まれ、過剰なストレスがかかっていたのだと思う。幸いなことに、母が私の大の味方で、予備校に行くのが怖い、と打ち明けると気晴らしの買い物に連れて行ってくれたり、家でいつもはしないデザート作りを一緒にしてくれたりした。そんなこんなでいつの間にか治り、普通の浪人生活を遅れるようになったと思う。

この頃から、私はストレスや疲れがたまると体調にすぐ変化が表れるということに気づいた。他の大学生みたいにオールや暴飲暴食をするのは多分向いていない、と一人暮らしを始める前に悟って、できるだけしないように心がけてきた。

では何故、ここ2ヶ月で2度も膀胱炎になったのか?答えは比較的簡単で、おそらく就活が関係している。

5月頭にちまちまと就活を始めた。本当にちまちまで、就活の本を買ってみたり、自己分析をやって見たり、マイナビなどのアプリを入れてみたりなどしていた。中旬になると、「接客が好き」という理由でホテル業界を志望するようになった。また、最低賃金で働いている書店をやめて高時給で働きたいと思いも重なり、ホテルのアルバイトに派遣として応募した。時給1300円だった。きつすぎて1日でやめた。ホテル業界を志望するのもやめた。

ここまでで、割と疲れは溜まっている。新しいことに挑戦するのは何事も疲労が溜まるものだ。さらにゼミも本格化し、やることが増えた。追い打ちをかけるのが就活である。自己分析や夏のインターンへのESを普通に深夜3時とかまで書くようになった。周りのレベルが高いのもあり、普通だと思っていたが、私の体には酷だったらしい。1回目の膀胱炎になった。

初めの頃は、これが膀胱炎とは分からず「世の中にはこんな辛いことがあるのか」と思って日々我慢して過ごした。1週間ほど経ってから調べて、病名があることを知った。なんとなく治りそうだったから放置したが治らず、発症と思われてから3週間ほど経って病院を受診した。若い気さくな男の先生で、病気や体の仕組みについて丁寧に説明してくれた。疲れが溜まって免疫が落ちてるところをやられたと思うから、しっかり寝て、しっかり水分を摂るように言われた。帰り際「大学生の女の子が来るとこじゃないよ、もう来ちゃダメだよ」と冗談めかして言われたのが可愛かった。心理的にすごく楽になり、薬を飲んだら3日で治った。

しかし人間というのは忘れっぽいもので、私はまた激務な生活を繰り返していたのである。6月から就活はいよいよ本格化し、私は週2で社会人の方が開くセミナーに参加していた。インプットとアウトプットが急に増え、夏のインターン開催情報も増え、日に日にやることは多くなる。最近は4時過ぎに寝ることもざらであった。

それがいけなかった。3週間前に反省したばかりなのに、どうしてこう同じことを繰り返すのか。遠くを見すぎて、近くを見れていない。

もう3週間も我慢する気力は無いので、直ぐに病院に行った。先生には苦笑いで「また来ちゃったねぇ」と言われ、再び薬を出してもらった。なんでそんなに疲れが溜まるのか聞かれ、就活のことを話すと同情してくれた。また、少し楽になった。

人生において1番大事なのは、就職でも、恋人でも、学校でもない。自分の心と体である。私はそれに気づくのが毎回遅い。就職なんて、できなくてもいい。フリーターとして生きている人もたくさんいるし、案外向いているかもしれない。恋人だって、別れたとしてもいい。世の中に、素晴らしい人はたくさんいるし、1人で気ままに生きる道もある。学校なんて行かなくてもいい。現代社会では学ぶ手段はたくさんあるし、毎日登山なんて、しんどいじゃないか。でも、自分の心と体はこの世にたったひとつしかない。替えがきかない。1番、大事にしなくちゃいけない。

そう思って、今日は思い切って大学を休むことにした。明日締切のESの作成はさすがに避けられないが、夜はUberEATSでも頼んでゆっくり読書でもしようと思う。都会に住んでいてよかった。

比較的人より弱い私の体ですが、この体と末長くお付き合いしていこうと思います。

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