神楽出版企画・塩澤雄二(編集・ライター)

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神楽出版企画・塩澤雄二(編集・ライター)

塩澤雄二(Mail info☆www.kagurasyuppan.com ☆印を@に)。フリーランスの編集・ライター。編集制作の全工程から一部まで、Webコンテンツの企画取材執筆、多様なテーマに対応。作品実績は http://www.kagurasyuppan.com/

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 「お仕事依頼ページ」をご覧いただきありがとうございます。  単行本やムックの編集、「著者」と向き合ってゼロから1冊を紡ぐブックライター、オウンドメディアの企画段階からの立ち上げ、雑誌やWebコンテンツの取材・執筆など、幅広く対応・ご協力させていただいています。  「何ができるの?」「何が頼めるの?」を整理してみました。 ■何者? 1988年より編集業を「なりわい」に活動。「DTP以前」からのエディトリアルの経験、「DTPを経てWebコンテンツの広がり」に対応し、2002年

    • 須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】「特別公開 北大竹遺跡」(埼玉県埋蔵文化財調査事業団・2022年4月6日〜4月10日)

      子持ち勾玉が45点も見つかったことで話題の「北大竹遺跡」。その発掘現場の「大量の土器群の集積」という特徴をそのまま再現した展示。「2号集中地点」と呼ばれる場所には1979点の遺物が出土。その中の「一部のみ」とのことだが、さまざまな器種の須恵器が並び、なかなかの見応え。 発掘現場では須恵器の合間に重ねられた土師器の坏がみっちり置かれていたとのこと。祭祀そのものの現場なのか、祭祀後に使用した器を「展示」のために集積した場所などが考えられるらしい。いずれにせよ、「これだけのことが

      • 【観覧メモ】菊池寛実記念 智美術館「第9回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉」

        開催期間:2021年12月11日(土)~2022年3月21日(月・祝)。観覧日12月11日。  ※特別な許可をいただき撮影しています。 個人的に近代工芸には興味関心はありませんでしたが、2016年にたまたまこの美術館を訪れて以来、何度か足を運んでいます。その時の展示が「第2回菊池寛実賞 工芸の現在」。これは工芸分等全般の作品が対象で、陶磁、金工、ガラス、竹工、截金ガラスの作家12名の60作品ほどを展示するものでした。日本のおける「工芸」がこれほど言葉を持ち、現実を侵食するよう

        • キリンビール横浜工場見学&試飲&工場できたてクラフトビール三昧

           神奈川県立歴史博物館に行くのに、もう1件何かないかと考え、そう言えばまだ行ったことがなかったキリンビール横浜工場の見学を予約。もちろん最大の目的は「試飲」ですが、予想以上に「充実したビール体験」ができる場所でした。 見学の前に、煙突とタンクを見ておこう 夏休みということもあり、子どもを連れた家族も多く参加していました。見学コースは、随所に映像コンテンツを使い、歴史・原料・発酵・工程・品質、等々がパネルを読んだり、メモを取らなくてもスッと入ってきます。より詳しく知りたければ

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          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】京都市考古資料館

          観覧日、2021年3月上旬。2階が常設展。さすがに京都。一通りのものがさりげなく並ぶ。 2021年2月13日から6月20日まで、特別展「京都文化遺産を千年先へ! 京都市文化財保護課の挑戦」を開催。月桂冠が所蔵する昭和初期の酒造りの道具が展示されていた。

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】京都市考古資料館

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】大阪市立東洋陶磁美術館「常設展」「黒田泰蔵展」

          「黒田泰蔵」展の会期は2020年11月21日から2021年7月25日。観覧日は3月上旬。館のWebサイトによると【住友グループ21社から大阪市に寄贈された世界的に有名な「安宅コレクション」をはじめ、「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」などの寄贈品を核とした収蔵品を基礎に、東洋陶磁の調査研究、保存伝承、収集展示、教育普及を行う】とある。再開発中の中之島にある。 ともかく器を美しく見せたいという熱意がすごい。外光の自然光を取り入れるシステムまで考案。 もちろん展示物もす

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】大阪市立東洋陶磁美術館「常設展」「黒田泰蔵展」

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】和泉市いずみの国歴史館「泉の首長誕生 弥生時代から古墳時代の府中遺跡を中心に」「常設展」

          開催期間2021年1月16日から3月21日。観覧3月上旬。「胃もたれするほどの須恵器の企画展」をする気になっていた資料館。泉中央駅から徒歩20分、桃山学院大学に隣接する生涯学習施設内にあった。小規模な施設だが、中身がギュッと詰まっている。まずは企画展から。「府中遺跡」と呼ばれる地域の出土物だが、弥生期から重要な土地であったようだ。 まず土師器と須恵器。 弥生期の土器。 この器種のポットは愛知陶磁美術館の「YAYOI展」にも同型のものがあった。その時の展示パネルの説明では

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】和泉市いずみの国歴史館「泉の首長誕生 弥生時代から古墳時代の府中遺跡を中心に」「常設展」

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】瀬戸蔵ミュージアム(愛知県瀬戸市)の本気の窯業博物館

          2021年3月上旬観覧。名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」下車徒歩約5分。事前情報ゼロで、何となく瀬戸焼の物産館的なものを想像していたが、建物の大きさに驚く。建物2階に受け付け。館内は2階と3階を使ったかなり大きな施設。数十分の駆け足見学を想定していたが…。(下図は館内配布の案内図) まず焼き物の出荷で賑わうかつての駅。そこからやきもの工場や窯の再現。 13世紀前半、鎌倉時代に中国で焼き物を学び、日本各地に土を求め、瀬戸に窯を開いた陶祖。 ここからは窯業全般を産業技術の発展を細か

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】瀬戸蔵ミュージアム(愛知県瀬戸市)の本気の窯業博物館

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】愛知県陶磁美術館「企画展 日本陶磁の源 陶邑窯(スエムラヨウ)」

          開催期間2021年1月9日から3月21日。観覧日3月上旬。前回「YAYOI展」に続く須恵器の特集。「陶磁」の美術館として大丈夫なのか心配になるが、須恵器ファンとしては遠路訪ねる価値のあるもの。「遠路」とは、東京-名古屋のことではない。最寄り駅-美術館の徒歩距離のことだ。 前回はリニモ「陶磁資料館南」駅から徒歩で来た。それでも途中不安になるアプローチと距離があった。今回は、瀬戸市経由できたので路線検索すると愛知環状鉄道「瀬戸口」と出た。徒歩38分。歩いてもいいし、タクシーでも

          須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】愛知県陶磁美術館「企画展 日本陶磁の源 陶邑窯(スエムラヨウ)」

          【観覧メモ】江戸東京博物館「古代エジプト展」。まるで図鑑のような図録が素晴らしい。

          2020年11月21日〜2021年04月04日。 特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」。3月中旬観覧。平日の午後だったが、入館まで15分待ちの行列。館内の密を避ける入場制限なので、館内は人越しに展示を見るようなことはなかった。 今回は全展事物撮影可であることが話題だが、結論からすれば撮影はそんなに気合いを入れる必要はない。なぜなら図録が素晴らしい。美術館サイドで撮影されたもののようだが、いろいろなアングルの画像、ていねいな解説で構成され

          【観覧メモ】江戸東京博物館「古代エジプト展」。まるで図鑑のような図録が素晴らしい。

          【観覧メモ】菊池寛実記念 智美術館「鈴木藏の志野」

          2020年12月12日から2021年3月21日。観覧日2021年3月。 終了前週に観覧。 志野焼への関心や前知識はなく、「志野」というと垣根のような線が描かれたシンプル、素朴な茶碗ていどの印象だけを持っていた。しかし、美術館のWebサイトの展示作品を見て、それとは異なる緊張感を感じ、見にいくことに。智美術館には過去3回観覧しているが、展示空間の素晴らしさ、毎回、発見や絶対「好き」になる作品との出会いなどがあり、機会があれば訪ねたい場所でもある。 場所の良さ、作家への関心、そ

          【観覧メモ】菊池寛実記念 智美術館「鈴木藏の志野」

          須恵器・土器を愉しむ【再訪 珠洲焼 中世日本海・黒のやきものグラフィック(渋谷:ヒカリエ8F )感想】現代復活窯のぐい呑みを購入。

          渋谷ヒカリエ8階で9月29日まで開催の「珠洲焼」展。東京ではなかなか観られない「珠洲焼」の中世の器20点の一挙展示に圧倒されます。展示内容はこちら。  中世に途絶えた「珠洲焼」が1979年に復興されて40年を記念した今回のイベント。最終2日となる9月28日・29日は、現在作家の作も物販されるというので再訪しました。同会場で、セミナー「珠洲焼の見方」もあると言うので、同時刻に國學院大學博物館で開催される古墳関連のミュージアムトークは諦めました。そんな渋い企画を渋谷で同日同時刻

          須恵器・土器を愉しむ【再訪 珠洲焼 中世日本海・黒のやきものグラフィック(渋谷:ヒカリエ8F )感想】現代復活窯のぐい呑みを購入。

          須恵器・土器を愉しむ【珠洲焼 中世日本海・黒のやきものグラフィック(渋谷:ヒカリエ8F )感想】マジ珠洲焼20点の展示で技巧・質感を把握

           「須恵器・土器を愉しむ」では、個人的関心事の須恵器・土師器を中心に「考古・郷土全般」に関する都内および近郊の展示に関する感想・情報を綴っていきます。施設側の情報発信が少なく「どこに何が展示されているのか分からない」ことも多いので、参考にしていただければ幸いです。  今回の展示のポイントは次の2点。  ■東京ではなかなか観られない「珠洲焼」の一挙把握のチャンス  ■圧倒的な存在感に向き合う鑑賞の面白さ ■東京ではなかなか観られない「珠洲焼」の一挙把握のチャンス  平安期の能

          須恵器・土器を愉しむ【珠洲焼 中世日本海・黒のやきものグラフィック(渋谷:ヒカリエ8F )感想】マジ珠洲焼20点の展示で技巧・質感を把握

          【担当記事】「キリンビールの「ホームタップ」で楽しむ特別なビール体験」(ARUHIマガジン)

          「『住生活』を応援する ARUHIマガジン」にて取材・執筆を担当している記事が公開されました。 【あの味が】キリンビールの「ホームタップ」で楽しむ特別なビール体験 https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-2516/ 「ビール工場の見学で飲んだあの1杯」「クラフトビールの個性」、そうした「ビール体験」が自宅で楽しめる「ホームタップ」の魅力を取材しました。 フリーランスの編集・ライターとして活動しています。編集・ライター作品紹介webサ

          【担当記事】「キリンビールの「ホームタップ」で楽しむ特別なビール体験」(ARUHIマガジン)

          惑星探査機ボイジャーの実物大モックアップの撮影だけをするために多摩六都科学館に行ってきました

           西東京市にある多摩六都科学館(西武新宿線田無駅・花小金井駅からシティバス「はなバス」でアクセスできます)。左はスカイタワー、科学館は右の丸い建物。プラネタリウムが人気、全体は体験学習をしながら科学が学べる幼児から楽しめる施設です。  今回、近場に用事があり、久々に行きました。目的は、「ボイジャーの写真を撮る」です。ボイジャーは、70年代後半、木星や土星の惑星を撮影した画像を次々と送り届けてくれた惑星探査機。今の「はやぶさ」のように、宇宙ブームを作りました。1号、2号があ

          惑星探査機ボイジャーの実物大モックアップの撮影だけをするために多摩六都科学館に行ってきました

          須恵器・土器を愉しむ【『縄文土器をよむ』(町田)、縄文人なら通いたくなる「品揃え」の良さ】

          「須恵器・土器を愉しむ」では、個人的関心事の須恵器・土師器を中心に「考古・郷土全般」に関する都内および近郊の展示に関する感想・情報を綴っていきます。施設側の情報発信が少なく「どこに何が展示されているのか分からない」ことも多いので、参考にしていただければ幸いです。  今回は、町田駅から徒歩8〜12分の町田市民文化館ことばらんどで開催中の「縄文土器をよむ 文字のない時代からのメッセージ」です。 ■分かりやすい分類展示による「縄文」全体の俯瞰 1000か所以上の遺跡が確認されてい

          須恵器・土器を愉しむ【『縄文土器をよむ』(町田)、縄文人なら通いたくなる「品揃え」の良さ】