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伊勢旅行のプロがおすすめ!伊勢旅行1泊2日モデルコース・3選

年末が近づいてくると、今年1年の締めくくりをしたくなるものです。古いものを新しいものに取り換えたり、家の中を綺麗にしたり、一年のお礼参りをしたり。

そう考える人が多いからなのか、ここのところ伊勢神宮に訪れる参拝者の数があきらかに増えているように感じます。「今年こそは伊勢神宮に行きたい!」と思う方に、伊勢旅行のプロがおすすめする、伊勢旅行1泊2日のモデルコースを3つご紹介します。


そもそも伊勢で何をすべき?

あくまでも主観ですが、伊勢を訪れる観光客の9割以上の方が、伊勢神宮の参拝を目的にされていると思います。そうすると、旅程の中心になってくるのは「伊勢神宮の参拝」です。

伊勢神宮は外宮と内宮に分かれています。外宮と内宮、どちらもしっかり参拝しようと思ったら、余裕をもって60分~90分程度は考えておきたいところ。もちろん、参拝をするだけなら30分もあればなんとかなりますが、それだけで終わるのはとてももったいないと、個人的には思います。

以前、伊勢神宮の方から、伊勢神宮では「光」と「風」と「波」を感じてほしいとの話を伺ったことがあります。静かな心で参道を歩き、参拝に臨むのと、とにかく急いで参拝だけする!という心で臨むのでは、伊勢神宮で体験できることが大きく異なってくるでしょう。

空いた時間に何をする?

伊勢旅行の旅程は「伊勢神宮参拝」が中心で、それ以外の空き時間をどう過ごすのかがカギ。伊勢は「うまし国」と呼ばれており、遥か昔から安定して美味しい食べ物が育まれる場所でした。

伊勢で美味しいものを食べることもおすすめですし、海と川と山が織りなす美しい景色を見ることもおすすめです。せっかく伊勢まで観光に来たのですから、ここでしか味わうことができない体験を満喫してくださいね。

交通機関はどうする?

伊勢旅行を満喫するにあたって、考えなければならないのが交通機関の問題。残念ながら、都会とは違って公共交通機関はそれほど発達していません。外宮~内宮間は1時間に数本バスが出ていますが、それ以外の場所に足を伸ばそうと思うと、なかなか厳しいのが実情です。

運転がお好きな方なら、レンタカーを借りて周遊するのがおすすめです。伊勢市駅やそのお隣の宇治山田駅周辺にはレンタカー店舗が複数あるので、それも案に入れていただくと、伊勢旅行をより効率よく、満喫することができます。

無理のない旅行計画を立てよう

よくある話ですが、旅行の内容を詰め込み過ぎて、旅先を楽しむことよりも、旅先に「行った」ことしか記憶に残らないことがありますよね。そのような無理な旅行計画を立てると、自宅に帰ってからどっと疲れてしまうものです。

無理はせず、旅行先の「楽しかった」記憶と余韻に浸るためには、やはり無理のない計画を立てることが必要です。

また、伊勢神宮外宮と内宮を隅から隅まで歩くと、1万歩を越えてしまうのは当たり前。知らないうちに疲れがたまっていることもあります。疲れてくると、旅行自体がしんどくなりますし、一緒に旅行に来た人にも当たってしまうことがありますよね。

適宜休息をとって、無理なく楽しい伊勢の旅を満喫してください!

タイプ別・1泊2日モデルコース・3選

ここからは1泊2日のモデルコースをタイプ別に3つご紹介します。モデルにしたのは、このような方たちです。

  • 東京在住

  • 伊勢までの移動は電車で

  • 伊勢市内の移動はレンタカー

  • 東京を朝一に出て昼頃に伊勢に到着する

  • 宿泊ホテルは伊勢市駅周辺のビジネスホテル(素泊まり)

また、今回必須の訪問先は、伊勢神宮外宮・内宮の他、江戸時代のお伊勢参りの定番であった二見興玉神社と朝熊岳金剛證寺を含めてみました。

効率重視!たくさん回りたい人向け

【1日目】
東京出発(8:30~)→伊勢市駅到着(12:00~)→外宮参道で昼食(伊勢うどんなど)→伊勢市駅周辺でレンタカーを借りる(13:30)→二見興玉神社(14:00~15:00)→外宮参道でお土産(15:30~16:00)→外宮(16:00~17:00)→ホテルにチェックイン(17:30)→伊勢市駅周辺で晩ご飯(18:30~)
【2日目】
ホテルをチェックアウト(5:30)→内宮早朝参拝(6:00~7:00)→内宮前赤福本店で休憩(7:30~8:00)→朝熊岳金剛證寺(8:30~)→朝熊山頂展望台(~10:00)→鳥羽マルシェでお買い物(10:30~11:30)→海女小屋で昼食(12:00~13:30)→横山展望台(14:00~15:00)→レンタカーを返却(16:00)→伊勢市駅出発(17:00~)→東京(~21:00)

モデルコース①

このモデルコースは、押さえるべきところは押さえつつ、ちょっと遠出ができるところです。1日目の昼食を外宮参道周辺でさっとすませて時間を作るのがポイントの一つ。

もう一つは内宮の参拝を2日目の早朝にしてしまうこと。内宮は通常いつも混んでいますが、朝は人が少なく、凛とした空気の中を歩くことができるのでとても心地がいいです。赤福本店は毎朝5時から開店しています。朝だとそれほど並ぶこともないので、時間を有効に使えます。

なお、もし伊勢神宮で御神楽や御祈祷をされたい場合には、受付時間が8:00~16:00の間ですので、1日目の外宮であげることになります。その際は少し早めに正宮を参拝する前に神札授与所の受付に行って手続きをしてください。

2日目に午後から時間の余裕ができるので、志摩の方へ足を伸ばすことができます。横山展望台から眺める英虞湾の美しさは格別です。

また、現役や引退した海女さんが海の幸を焼いてくれる海女小屋は、ここでしかできない体験ができるのでおすすめ。海女小屋は「はちまんかまど」や、少し伊勢から離れますが「さとうみ庵」などがあります。

伊勢神宮の時間をもう少し削ると、あと1~2施設回ることはできると思いますが、せっかくなので伊勢神宮の空気をじっくりと楽しんでみてくださいね。

急ぎたくないけれど、見るべきところは押さえたい人向け

【1日目】
東京出発(8:30~)→伊勢市駅到着(12:00~)→外宮参道で昼食(伊勢うどんなど)→伊勢市駅周辺でレンタカーを借りる(13:30)→二見興玉神社(14:00~15:00)→せんぐう館(15:30~16:00)→外宮(16:00~17:00)→ホテルにチェックイン(17:30)→伊勢市駅周辺で晩ご飯《フレンチコース》(18:30~)
【2日目】
外宮早朝参拝(7:00~8:00)→外宮参道で朝食→ホテルをチェックアウト→内宮(9:30~10:30)→おはらい町・おかげ横丁でお土産&昼食《食べ歩き》(10:30~11:30)→朝熊岳金剛證寺(12:00~)→朝熊山頂展望台(~13:30)→鳥羽周辺散策《鳥羽マルシェ・御木本真珠島・鳥羽水族館》(14:00~15:30)→レンタカーを返却(16:00)→伊勢市駅出発(17:00~)→東京(~21:00)

モデルコース②

モデルコース①に比べると、少しのんびり。外宮参拝前にせんぐう館入場を追加しました。せんぐう館は、伊勢神宮の祭典についての展示が多数あります。ここを訪れておくと、伊勢神宮のことがよりよくわかるのでおすすめです。

また、2日目の朝は外宮の早朝参拝を追加しました。朝方の外宮参拝も内宮と同じように非常に清々しい空気で満ちています。また、外宮では毎朝忌火屋殿という、神様のためのお食事を作る台所で朝食の準備がされています。忌火屋殿周辺に行くと、ご飯を炊いたその煙の残り香が漂っていることがよくあります。

外宮参道の特徴は、朝ごはんを提供しているお店がいろいろあること。お粥を提供している店もあれば、カフェもあります。素泊まりの方には嬉しいラインナップがそろっています。

2日目の内宮参拝の後、おはらい町・おかげ横丁での散策です。朝食を食べていると仮定すると、そこまでお腹も減っていないのでは。食べ歩きができるものがたくさんそろっていますので、小腹を満たしてから次の場所へと移動するのが良いでしょう。

また、1日目の晩ご飯にフレンチのコース料理をピックアップしてみました。実は伊勢にはアットホームなフレンチの店が多いんです。地元で採れた食材を料理で用いるお店もあり、伊勢の美食を堪能できます。

都会のフレンチのお店は洗練されていてとても素敵ですが、伊勢のフレンチのお店は、ご家族で運営されているところも多く、どこかほっとした気持ちになります。シェフ、マダム、スタッフの皆さんが旅人を温かく出迎えてくれます。

おすすめのフレンチの店をいくつかピックアップしてみました。

伊勢×フレンチ。新しい旅のコンビネーションをぜひお試しください。

癒しをもとめて、のんびり回りたい人向け

【1日目】
東京出発(8:30~)→伊勢市駅到着(12:00~)→外宮参道で昼食《フレンチ》→伊勢市駅周辺でレンタカーを借りる(14:00)→二見興玉神社(14:30~)→賓日館→二見の海を眺めてのんびり(~16:00)→旭湯・みたすの湯(16:30~18:00)→ホテルにチェックイン(18:30)→伊勢市駅周辺で晩ご飯
【2日目】
外宮早朝参拝(7:00~8:00)→外宮参道で朝食→ホテルをチェックアウト→月夜見宮(9:00~9:00)→せんぐう館(9:30~10:30)→内宮(11:00~12:00)→おはらい町・おかげ横丁でお土産&昼食(12:00~13:30)→朝熊岳金剛證寺(14:00~)→朝熊山頂展望台(~15:30)→レンタカーを返却(16:00)→伊勢市駅出発(17:00~)→東京(~21:00)

モデルコース③

伊勢市駅から歩いて行ける距離に、いくつかフレンチのお店があります。本格派からカジュアルなものまで。夜よりもリーズナブルな価格帯で提供されているお店もあるため、ランチにフレンチはおすすめです。

1日目で一番おすすめしたいのは、二見の海を満喫していただくこと。太陽の光が差し込み、キラキラと輝く水面と波の音を聞いていると、それだけで抱えていたものがすーっと抜けていくような気持ちになります。

実際、二見浦は伊勢神宮に参拝する前に心身を浄める、禊の海です。江戸時代には多くの参拝者が二見浦を訪れ、禊をしてから伊勢神宮へと参拝していたそうです。

二見浦には賓日館という、歴代の皇族の方々が滞在された、非常に趣のある和風建築があります。中に入ることができますし、中庭を眺めながらのんびりと過ごすだけでも、ずいぶん癒されます。

ビジネスホテルだと、大浴場がついていないところも多いですよね。ですが、長旅の疲れはやはり湯舟につかってこそ取れるというもの。伊勢市駅周辺には銭湯がいくつかありますが、そのなかから2つをピックアップしてみます。

伊勢市内にあるスーパー銭湯です。お湯に浸かってリラックスしたら、館内で食事を食べることもできます。ここから伊勢市駅まで車で5分圏内なので、湯上りする前にホテルにチェックインできます。

この銭湯の特徴は、なんといっても禊の海である二見の海水をわかした湯舟があるということです。心身を禊たいけれど、さすがに海水にそのまま浸かるのはきつい…という方は、こちらの銭湯でぜひ海水に浸かって温まってください!

2日目はのんびりと外宮・内宮を中心に回るプランにしました。プランの中に、外宮の別宮(格式の高い神社)である月夜見宮を追加しています。伊勢神宮は外宮・内宮の他、全部で125の宮・社の集合体。月夜見宮はその125社の内の一つです。外宮・内宮とは違った落ち着きのあるお宮で、外宮から徒歩10分ほどの場所にあります。

本当の「伊勢」を楽しみたいなら2泊以上がおすすめ

以上、タイプ別の1泊2日のモデルコースをご紹介しました。普通の土日でも、このモデルコースであれば十分周ることができます。

ただし、本当の「伊勢」を楽しみたい場合には1泊2日ではもったいないな、というのが実際のところです。伊勢には、伊勢神宮にまつわる施設だけでもたくさんありますし、綺麗な景色も、美味しい食べ物もたくさんあります。

もしできるなら、じっくりと2泊以上かけてのんびり伊勢の土地を満喫してみてくださいね!

知られざる伊勢を満喫するローカルツアー

とはいえ、他にどこに行けばいいのかわからない…。と思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。そんな方のために、当社はさまざまな場所へご案内するローカルツアーを作りました。

伊勢神宮についてもっと深掘りをしたり、観光客があまり訪れないような場所を巡ったり、地元の事業者の人やガイドとの交流があったりと盛りだくさんです。

本格的な運用は2024年の1月からを予定しています。

旅の道先案内人・プライベートガイド

また、ツアーではなくガイドのみを派遣するという事業も実施しています。こちらも本格稼働は2024年1月からですが、ご依頼があれば対応することができます。

伊勢は京都ほどわかりやすい観光地ではないと個人的には感じています。地元の人に語ってもらって初めてわかる魅力や、面白さがあります。そうして語られることを通して、きっと日本の良いところがたくさん見えてくると思いますよ。

あなたの伊勢旅行が素晴らしいものになることを、心より祈っています!

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