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伊勢神宮にお祀りされている神様はなんの神様ですか?(内宮編)

伊勢を訪れる日本人観光客の方のほとんどは、おそらく伊勢神宮の参拝が一つの目的なのではないでしょうか?もしかしたら、この記事を読んでくださっているあなたも、参拝前に伊勢神宮について調べていらっしゃる途中かもしれませんね。実はGoogle検索で「伊勢神宮」を入力すると、「なんの神様」が予測ワードとして出てきます。多くの方が伊勢神宮参拝前にどんな神様がお祀りされているのか知っておきたいと思っていらっしゃるのでしょう。この記事では、伊勢神宮でお祀りされている神様についてわかりやすくお伝えします。


伊勢神宮・内宮とは?

伊勢神宮には内宮と外宮という二つの大きなお宮があります。「どちらが伊勢神宮?」というわけではなく、両方合わせて伊勢神宮です。

もう少し厳密にいうと、伊勢神宮は合わせて125の宮社の集合体です。最も格の高いお宮が内宮と外宮にあり、それぞれに連なるお宮あり、合わせて125社となります。

その中でも伊勢神宮・内宮は最も格が高いと言えます。なお、「内宮」というのは呼び名の一つで、正式名称は「皇大神宮」です。この記事では「内宮」と記載していきます。

伊勢神宮・内宮の歴史

内宮は今から約2,000年前から現在の場所に存在しているとされています。ではその前は?というと、実はいろいろな場所を転々としています。

その理由は、ご祭神にふさわしい場所を求めて、現在の奈良県から京都府、滋賀県、岐阜県、三重県と、各地を探し回ったためです。この長い旅路を歩んだのは、豊鍬入姫命と倭姫命という2名の女性だと伝えられています。

数年とどまってご祭神をお祀りした場所を、元伊勢と呼んでいます。もし、あなたの家のそばに「元伊勢」と呼ばれる神社があるとしたら、この旅路の途中に立ち寄られた場所だということができますね。

伊勢神宮・お社の格式について

ご祭神について話をする前に、伊勢神宮のお社の格式について触れておきましょう。伊勢神宮のお社には、正宮、別宮、摂社、末社、所管社と呼ばれる格があります。最も高い格は正宮で、その次に位置するのが別宮です。

この記事では、内宮の正宮と別宮でお祀りされている神様についてご紹介していきます。

伊勢神宮・内宮でお祀りされている神様

それでは、早速内宮の正宮と別宮でお祀りされている神様についてご紹介していきます。実は、内宮の中には正宮と別宮以外にも神様がお祀りされている場所があるのです。

しかし、一見そこに神様がお祀りされているようには見えない場所もあります。この点については、また別の記事でご紹介していきましょう。

正宮:天照大御神

内宮の正宮にお祀りされている神様は天照大御神です。大変有名な神様なので、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか?天照大御神は陽の光の神様であり、天皇家の祖先の神様とされています。

陽の光の神様なので、いなくなってしまわれると、世の中が暗闇になってしまいます。その話が神話の「天の岩戸」の話です。

天照大御神が洞窟に隠れてしまい、出てこなくなってしまったことを困った神々が、お互いに力を合わせて再び出てきてもらったという話です。

天照大御神は全知全能の神ではありませんが、世の中に平等に陽の光を照らすことによって、それぞれの人が持っている力を発揮させるご神徳があるとされています。

私たち人間を天から温かく見守ってくださっているのでしょう。

別宮・荒祭宮:天照大御神荒御魂

内宮の宮域には2つの別宮があります。その内の一つが、荒祭宮です。ここには、天照大御神の荒御魂がお祀りされています。

実は日本の神様にはいろいろな性質があるとされています。一つは神様の穏やかな性質である和魂(にぎみたま)、もう一つは神様の活動的な性質である荒魂(あらみたま)です。

なぜ日本の神様はこのように違った性質を持っているのでしょうか?それはおそらく、日本の神様はもともと自然に根差した神様であることが考えられます。

自然は、私たちに恵みを与えてくれるときもあれば、自然災害などで災いを与えることもあります。古代の日本人は、このような自然の性質を目の当たりにして、神様は異なった性質を持っているのだと理解したと想像できます。

さて、荒祭宮には天照大御神の活動的な側面がお祀りされています。個人的に成し遂げたい目標があったり、挑戦したいことがあったりする場合には、後押しをお願いするといいかもしれませんね。

別宮・風日祈宮:級長津彦命、級長津邊命

内宮の宮域にもう一つ別宮があります。風の神様がお祀りされている、風日祈宮(かざひのみのみや)です。ここには風の神様が2柱お祀りされています。

なぜ風の神様のお宮の格が高いのでしょうか?その理由の一つは、鎌倉時代、当時の元軍が日本に攻めてくる元寇の際に、風の神様が神風を吹かせたおかげで侵略を免れたとされているからです。

このご神徳から、格の高いお宮にお祀りをされていると言われています。

もう一つは、風の神様は農業に深く関係しているからです。豊かな実りを得るためには、雨と風が適度にあることです。そのため、伊勢神宮では風の神様に豊かな恵みを祈る祭典が年に2回催されます。

農作物を育てていらっしゃる方は風の神様に豊かな実りを願ってもいいでしょうし、何かを始めてみたいと思っている方は、背中を押す追い風を吹かせてほしいと願ってもいいでしょう。

大切なのは感謝の気持ち

ここまでに、伊勢神宮・内宮の正宮と別宮でお祀りされている神様についてご紹介してきました。ここでご紹介した神々を前にして、どんなことを感じるでしょうか?

いろいろと個人的なお願い事もあるかもしれませんが、まずは日頃の感謝の気持ちをお伝えしたいですね。そして、皆さんの周りにいる人たちの幸せも願いたいものです。

これから伊勢神宮を訪れる方にとって、何か参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

【参考ページ】
https://www.isejingu.or.jp/

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