縦書き行間カバー

縦書きのこととか、行間のこととか

↑こちらの記事で紹介されていたブログ「Webも日本語は全部「縦書き」になればいいのに、と思ってること」を拝見して激しく納得させられたのでご紹介します。

小説を書くとき、小説を読むとき、縦書きか?横書きか?ということを考えることがよくあります。
他の人はどうなんだろう?と思って以前にTwitterでアンケートを実施したことがあります。

なぜ私が縦書き、横書きを気にするのかと言えば、縦書きの文章では行間に想いを込めれる気がするからです。
縦書きの文章の行間は、その場面の空気感であったり、登場人物の心情であったり、感情の溜めであったり、登場人物達の間合いや関係性みたいなもの、そういったものを表現する一つの手段だと思っています。

それに比べ、横書き文章の行間は、単なる話の区切れ目、読みやすさを考慮した文章の隙間、ぐらいにしか考えられません。
もちろん、横書きで文章を書く人も、行間に想いを込めているのかもしれませんが、それがなかなか読み手に伝わってこない。

逆に、縦書きで書いた小説をそのまま横書きにすると、文章(文字)が続きすぎて読みにくかったり、変なところに行間が入っていて違和感を覚えたりすることがあります。
実際に縦書きで書いた小説をそのままテキストに落として、小説家になろうに投稿した際に「行間をもっと入れた方がいい」というコメントを頂いたことがあります。
確かに、横書きで上から下に読んでいくと、隙間がなくて読みづらいと自分でも感じました。ですが、書いた本人の立場で見ると、行間を入れることで文章の流れが断ち切られてしまって、登場人物の感情の流れもぶつ切りにしたようで書いていたときの想いとは異なるものになってしまう。そんな風に思ったことがあります。

そんなことを皆さんは感じたことはないでしょうか?

これも以前のことですが、小説など書いたことはことはない、いわゆる一般的な人に、「行間に気持ちを込めて書く」という話をしたことがあります。
その人から返ってきた言葉は、「え、そんなこと考えて書いてるの?」でした。本当に意外そうな表情をしていました。
やはり普通の人は行間はただの文章の区切れ目ぐらいにしか思っていないのでしょうか?

行間のこと、縦書きと横書きでその意味合いや、感じ方が変わること、皆さんは考えたことありませんか?

冒頭にご紹介したブログを要約させていただくと、「日本語の文字の形(書体)は縦書き用に作られていて、文字から文字へと流れができる。日本語を横書きで書くと流れができない」と考察されています。
私の感じていた縦書きと横書きの感じ方の違い、その原因の一つがそれではないかと、今までもやもやとしていたものが納得できてスッキリしました。

なるほどな~、確かにその通りだな~ と、感じ入りました。
文字の流れが、文章の流れを視覚化する。文字と文章の流れを繋ぐ役割が行間に与えられる。だから縦書きの日本語の場合、行間から感じられる何かが存在する。
上手に説明できませんが、大雑把に書くとこのようなことではないのかな?と気づかされました。

もうひとつ、縦書き、横書きに関してこちらの記事も興味深く読ませていただきました。

もしご興味がありましたら、紹介させていただいた note の記事や、ブログを是非読んでみてください。

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