大阪でfever No.3(注:特定行為の件です)

しつこくNo.3(No.1No.2も良かったら♡)

最後に「特定行為研修制度に係る行政の取組み」という岐阜県健康福祉部の方からの話題提供がありました(が詳細は省く)。そして、意見交換へ。

会場からの質問にシンポジストが答える意見交換の場。ポロっと本音が出ちゃうのが面白くて、結構好きなんですよね(準備してきたスライドや講演内容は作りこまれているから)。

さて、会場から「手順書をつくってくれない医師がいるのですが…」という声が上がりました。
※フツーの看護師は医師または歯科医師の直接的指示で特定行為が実施できます。特定行為研修修了生は、手順書により特定行為を実施できるのがフツーの看護師と異なる点です(←包括的指示、と言われる)。国としては、手順書で特定行為を実施できる看護師を増やしたい(いちいち指示しなくていいから医師がラク)。手順書がないと直接的指示をもらう必要がでてくるので、研修を受けていてもフツーの看護師と同じになってしまいます(※2)。

あら、そんなこと言っちゃって大丈夫?となったのはここから。

手順書は、医師または歯科医師が作らなければならず、手順書がなければ直接的指示をもらわない限り特定行為を実施できません。そのはずなんです。

が、「手順書をつくってもらえないので、修了生自身が手順書をつくって医師に見てもらうようにしているが、見てくれなくて…(直接的指示なし・手順書なしで特定行為を実施している)」という何とも恐ろしい実態があることはチラホラ耳にしていたのです(←誰が責任とるの?って話です。患者さんが一番迷惑)。

しかし、今回のシンポジウムでさらに上をいく寒気のする事実が…。

ある患者さんに特定行為を行うにあたり、医師または歯科医師が診察して、手順書をつくる、のが絶対条件です。入院患者さんではなく家で療養している患者さんに特定行為をしに行きたい!という場合、「当院外来にカルテをつくりに来てもらうのが基本です(←診察ではなく”カルテをつくる”という表現。めっちゃ形式的です)」「でも、それも難しい場合は、保険証を写真に撮って送ってもらい、カルテを作成しています

要するに、医師が患者さんを診察して、手順書を作成し、「この患者さんは手順書に従って特定行為をしていいよ」としなければならないところを、「カルテ作成=病院に受診してもらった」という形式的な証拠をつくり、実際は診察していないにもかかわらず、きちんとルールに則っているかのようにしているわけです。ここまでくると、誰のために、何のためにしているのかわからない。

そこで司会者が慌てて、「そもそも顔を合わせて診察することが本当に必要かも考えないといけませんね。IT診療などもあるわけですし」と言っていたけど、そういう問題じゃない。厚生労働省側はノーコメント。

さらに続く

※2:施行通知第3には、「特定行為以外の医行為と同様に、特定行為の実施に当たり、医師又は歯科医師 が医行為を直接実施するか、どのような指示により看護師に診療の補助を行わせるかの判断は、患者の病状や看護師の能力を勘案し、医師又は歯科医師が行うも のであること。 」と記載されています。繰り返しになりますが、特定行為研修修了生がこれまでと同様(フツーの看護師と同じように)直接的指示で特定行為を実施するか、手順書に基づいて実施するかは、医師または歯科医師が決めます。せっかく研修を修了したのに、これまでと何ら変わらない仕事をしている修了生は沢山いるようで、これも国や関係者が懸念していることの一つです。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

いつもありがとうございます(*^-^*)
6

樋口佳耶

特定行為に係る看護師の研修制度

『特定行為に係る看護師の研修制度』に関するnote。 ご質問、ご意見大歓迎です(^^♪
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。