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文科省の方に伝えた一講師としての意見

こんばんは。かぐやです。

4月5日、人生で初めて自民党本部に行きました。

お誘いいただいたのは フキダシ・メガホン by School voice project発起人の 武田緑さん。

#教員不足をなくそう プロジェクトの意見交換会で「若手講師」としての意見を述べて欲しいとのことで呼んでいただきました。

参加して率直に、「国の方がここまで現場の声を聞いて反映しようと努力されているんだ」ということがわかりました。

それって現場の先生とか保護者とか教育関係者に見えていないところもありますが、

思いはおんなじだということです。

多くの人が自分なりの幸せとか豊かな生き方をできるように、こどもたちの豊かな成長を目指すために、動いているんだということです。

僕は、最初から敵なんかいないと思っていますが、それは見えているからこそなのかもしれません。

まずは学校に持ち帰って身近な人にそんなことがあるよと伝えつつ、今の現場でできることを考えて実践していきたいなと思いました。

とても貴重な機会で、 妹尾 昌俊さんや小林 大介さん、Kaori Suetomiさんともお会いでき、立場を超えて思いを伝え合うことができて嬉しかったです。

どうもありがとうございました!

思いを実現するために一歩ずつ進んでいきます。

〜文科省の方への意見文〜

はじめまして。竹之内大輝と申します。茨城県つくば市内の小学校で育休の先生の代わりに講師として特別支援学級の担任を務めながら、もあふるオンライン教育実習という、教職を志す学生に向けて「目の前の児童の実態に応じた人権教育を行うこと」を目指すセクシュアリティ教育プログラムを提供しております。また、パートナーとそのこども2人がいる中で半同棲の生活をしております。

今回はSchoolVoiceProject発起人の武田緑さんよりご紹介いただいてこの場におります。

私は一昨年の11月、大学院を休学中に非常勤講師になりました。テニスコーチ、学童、焼き芋やさん、いろんなバイトを掛け持ちしていましたが、お金が足りず生活費を稼ぐため、また教員に挑戦するためにつくば市役所に連絡しました。そして「ちょうど来週から育休に入る先生がいる」ということで依頼を受けつくば市立大曽根小学校に勤めることになりました。

そこから3月まで非常勤講師として、3月3日付から常勤講師として約1年半ほど特別支援学級担任を務めてまいりました。子どもたちと成長する日々は楽しいものですが、教員がもっと働きやすくなると良いのではないかと思っています。

今、講師として務めているのは外部で教育系の事業を進めていることもありますが、その立場を踏まえなくても、教採を受けて教諭になるメリットが少ないからでもあります。むしろ講師の方がメリットが大きいと感じております。例えば、講師はマッチングなので、働き場所を選べます。人手不足の自治体では講師は引っ張りだこですので、自分が働きたいと思う環境を選ぶことができます。一方で、教諭は場所を選べません。異動があるからです。また、講師だと自分の意思を事前に伝えやすいというメリットもあります。そのため、活動のことを現場でもお話ししている私は、それが理由だとは限りませんが、重たい校務分掌を持たされていません。

講師よりも教諭の方にメリットがあるとすれば、「退職金」の大きさくらいではないでしょうか?

さて、ここまでは私個人の経験に基づいたお話でしたが、ここから、教員がより働きやすくなるための環境づくりについて1つ提案があります。

それは、各学年に1人、普段は授業を行わない学年付きの先生を加配することです。

令和5年度の予算で、ニーズに応じた学びを提供するための日本語指導教室や通級、教科担任制の推進、35人学級に向けた加配、そしてSSSやSSW、SCの加配も記載されておりました。

また、「文科省は公立小・中学校の産休や育休の代替教員を4月当初から配置できるように産育休に入る前から配置できるようにする」というニュースもありました。

私はサポートを増やすという施策も必要な段階だと思っています。しかし、年度はじめから育休代替に入れるとしても、そもそも余裕のない職場に講師として挑戦しようとする人はそう多くありません。いずれにせよ人が足りない学校は残ると思います。

また、コロナの時期、学校は本当に託児所のような機能を果たしていたのだと思います。先生も感染し、人が減り、授業はまともにできませんでした。先生がいないクラスでは自習を進めるほかありませんでした。それでもこどもたちは逞しく育つものです。しかし、こどもたちの学びの権利の保障は?といつも疑問でした。

各学年にもう1人大人がいたら大きく変わると思っています。

学年で常に情報共有がなされていたら、授業を代わりに行うことも容易になると思います。「休んでも大丈夫」そう安心できるのが、代わりの人の存在です。

だからこそ、講師としてではなく、正規雇用の枠として育休や療休の方がいてもスムーズな学校運営が進むよう加配をすることで、現場で働いてみようと思う人が増えるのではないかと期待しております。

最近では非常勤講師×副業という、教育現場での子どもたちの成長と自己成長を同時に探究していく、そんな働き方も広がっています。人が足りなくても、こどもたちにとっての最善は何か、現場で奮闘している人は何十万人といます。

ぜひ講師ではなく、教諭として教育現場に長くいられるよう、加配や時間数の削減、事務処理の分担、副業の解禁など、多面的な視点で施策の議論を進めていただけたら嬉しいなと思います。

以上で私の話を終わります。ご清聴ありがとうございました。


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