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「2023年振り返り」2023.12.31

2023年はどんな年だった?
と聞かれたらなんと答えますか?

僕は、「うーん、一言で言うなら別れと出会いの年だったなぁ」と答えます。

さて、どんな1年だったか振り返ってみましょう。

◆学校編〜この1年で学校に行くのが楽しみになった〜

4年の秋からずっと持ち上がっている子供たち。そういえば、教育の場でこんなにも長い期間、同じ人と向き合うという経験はしたことがないかもしれません。

塾講師、テニスコーチ、家庭教師、学童、体育教室など…いろんなところで子供たちと関わってきましたが、どれも毎日ではなかったし、何年もでもなかった。

学校での2年間の関わりは間違いなく濃く一生の宝になると思います。

僕自身がまだまだ未熟で、未熟なりに子供たちにとっての最善を考えて一緒に歩んできたつもりですが、至らないこともありました。(まだ卒業してないぞ笑)

この1年での1番の変化は、「学校行くの楽しみだな〜」って毎日思いながら通勤できたことです。

自分が未熟で、子供たちをコントロールしようとするマインドでいた時期は楽しさよりもしんどさ、学校面倒くさいな〜という気持ちが勝っていました。

「こうさせなければならない」に縛られているようでもどかしかったですが、そんな自分であることを認める必要もなかったのです。そもそも「こうさせなければならない」は幻想ですから。

上記の幻想から離れていく上で、また僕自身を高める上で、その言葉を吸収していきたいと思った方がいます。その方とは、けテぶれやQNKSなどの実践を発信している葛原祥太さんです。僕は彼に救われました。学校でも子供たちの可能性をこんなにも引き伸ばすことができるのか、と。

彼の発信を通して、教育とは「自分を知り、自分の理想を見据えてどう自分を磨いていくか」の種まきだなと思います。毎日が自己探求であり、毎日がキャリア教育であり、毎日が人権教育である教室。そんな種まきをできるように精進していきたいです。

葛原さんには感謝しています。まだまだ自分ごとにして実践できていないので、がんばろう。ありがとうございます。

ぜひ家事をしながらでも彼のVoicy放送を聴いてみてください。1本だけ放送を共有します!

残りの3ヶ月間でとりうる選択肢を削って、卒業したのちも、彼らの人生が幸せであれるようにサポートしたいと思っています。


◆プライベート編〜別れと出会い〜

僕の今年を一言で表すなら「別れと出会い」の年だったと言いました。

今年は、2人の祖父が亡くなりました。
今年は、2人のパートナーとお別れしました。

多くは語りませんが、悲しいという感情に乏しいと思っていた自分にとっては新たな発見がありました。

「身内が亡くなった時に泣けるのか?」と疑問を抱いていた自分に対しては「いや、そんな心配する必要もない。泣かなきゃいけないということもない。悲しくて泣きたきゃ泣けばいい。」と言いたい。

理想的なパートナーシップとは自分にとって都合の良い存在ではなく、互いにバランスをとりながら向き合える存在で、互いが尊重し合える状態でなければ難しいということを学びました。

尊重できていなかった、と捉えるのは早とちりですが、どちらかが相手にそう感じたのであればバランスがとれなかったということです。

自分の理想の生活を考えた上で、自分の理想の生活において、誰とどんな時を過ごしたいのかまでイメージして、そしてそこで共に過ごす人がいたらそれがパートナーなのかもしれないなと思っています。

あくまで、僕の人生は僕の人生であり、パートナーがいたとしてパートナーの人生はパートナーの人生。子供を共に育てるとしたら、それはまた共同して考えていくことです。

全ての選択はよりよい人生を送るためのものであり、不幸ではない。明日を素敵に生きるために、「別れ」を選ぶことは悪ではないと思います。

そんなことを考えながら、またマッチングアプリをやっています。楽しいです。笑


◆もあふる編〜着実な歩み→次のステップへ〜

もあふるオンライン教育実習を立ち上げて3期目に突入しました。

2021年6月からのクラファンで300名以上の方から170万円以上の支援をいただき、9月より第1期開始。この12月で第7期が終了し、1月からは第8期がスタートします。

当初のもあふるでの学びのイメージと大きくかけ離れることなく、もあふるだから届けられる学びを学生の皆さんに提供してこられたのかなぁと思っております。

初期からずっと見守ってくださっている方もいますし、新しい出会いでもあふるについてお話しするたびに「大切な活動ですね」と言ってくださる方がいます。ありがとうございます😊

第7期の授業発表会では、大人だけではなく、子供たちも授業に参加してくださり、リアルな反応をいただきました。来期以降では、より多くの子供たちに授業を受けてもらうことができたら嬉しい。やはり、リアルな反応って大事。

もあふるの経理について。結局法人化はできず、来年に持ち越しになりましたが、来年こそは。講師の方にお支払いする講師料や、システム料が主な支出で、今は自分の給与から送る寄付金を含めてトントンの収支で経営しております。

早く寄付金なしでもトントン以上で回せるようにしたい。

さて…もあふるオンライン教育実習での学びや経験を記録しておきたいと思います。

2/12
男性養護教諭友の会研修会でコラボ

もあふるでお世話になっている男性養護教諭友の会とコラボで研修会に参加しました。一部メンバーのみ対面で実現。

何についてどう話したのか詳しくは覚えていませんが、主に養護教諭や養護教諭を目指す学生さんがいらっしゃる中でセクシュアリティの話をするというのは貴重でした。

ありがとうございました!


3月、8月に筑波大の方とお話

僕が性教育に関心を持った一つのきっかけが大学の講義「学校保健学」でした。日本における人工妊娠中絶数の多さにびっくりしたのと、過去の保健の授業で学びたかったなぁと思うことがいくつかあり、その講義は印象に残っていました。

講義を担当してくださっていた片岡千恵先生や、保健体育科の教職サポートをしている三田部勇先生、それから片岡先生の紹介でお話しできたのが、セクシュアリティについて研究をしている方でした。

つくばでのご縁の中で、自分の活動について知っていただく機会が増えてきて嬉しいです。


10/13
わせがく高等学校勝田大キャンパスにてコミュニケーションのワークショップ

金曜日、ということは年休をとって高校生向けにワークショップを届けてきました。

「好きな味」をテーマにした対話からコミュニケーションの土台について考えてもらう時間としました。

まだまだ自分のものにできてない感があって悔しかったですが、それなりに楽しく、高校生の皆さんの感想もいろんな学びがあったみたいでよかったです。


共同代表のあぽーこと今川裕太や、奈良アラタも、大学や学校でお話しする機会に恵まれ、もあふるにいるメンバーとしての自身の価値を育んでいるところです。

まだまだ成長期ですので、お子さん向けでも、大人向けでも、僕らが大切にしている考え方をお伝えすることはできますので、ぜひそういった機会がありましたらお声がけください😊

また、年次報告を出せるように準備したいと思います!


◆せいふる〜人の興味の種について探究〜

今年は教育・子育てに関する情報が集まる『せいふる』というアプリを開発するためのクラファンを実施しました。

800万円という目標を掲げていたのですが、自分たちのみる未来を描き、それを伝えることがなかなか難しく…200万円に留まりましたが、それでも200名以上の方がこのプロジェクトに賛同して支援をしてくださったことが本当に嬉しかったです。

その後、少しずつリターンの発送をしているのですが、アプリ開発自体は後ろ倒しとなっております。

今は、公式LINEで平日は朝と夜に5本ずつ教育・子育てニュースを配信し土日は、1週間の中でもおすすめの記事を運営がピックアップしてコメント付きでまとめています。

今の世の中で、「学び」とか「気づき」というものがどのように日常で種まきされるのか、に目が向けられていると思います。例えば、学校で学べることの幅には限界があり、学校外で学ぶという選択をとっている人が増えています。

これは自然なことで、人生に必要な学びは何も今の義務教育で学べることだけではなく、多様になっているということなのです。そしてレールから外れるような選択を選び取ってもなお豊かに生きていくことができるという安心感もあるのでしょう。

皆さんはニュースを見ますか?僕はテレビで見ることはなくなりました。(そもそもテレビを持ってないが笑)大抵はXで回ってくるトレンドの記事を読んだり、YouTubeで気になるニュースを見たりします。

ニュースはまだしも、新聞は読まなくなりましたよね。新聞社は大変です。活字を読まない人が増えているので、契約者が減って多分、経営的にも厳しくなっているのではないでしょうか。

僕らは、そんな時代に、どうやって人々が必要な情報を得て、必要な情報のみならず、「興味関心をちょっと広げるきっかけ」をつくれるのか、に挑戦したいと思っています。

エンタメがそのきっかけを生み出すにはもってこいで、その最たる例がRICE MEDIAだと思います。

RICE MEDIAは株式会社ボーダレスジャパンのグループで、「社会課題の認知を広げ課題が共感される社会へ」という理念を掲げています。

ただ課題を「課題です」と真面目に語るのではなく、ユーモアあふれる導線のセンスでYouTubeやTikTokの登録者を増加させています。

このメディアのあり方も素敵だな〜と思いますし、僕らは僕らでできる届け方があるはず…それを探究していきたいと思います。


もしよろしければ以下のリンクから友達追加してください!アプリ開発に向けた前身となる動きですので、ぜひこれから色んなご意見を頂戴できたら嬉しいです!


◆終わりに

実は、まだ公に大きく打ち出していないですが、つくば市内でいろいろと企画を進めています。大学から住み始めて7年目となるつくばに僕が育んできた人脈とスキルをフル活用して、教員養成のモデルをつくっていきます。

また、大きなイベントがすでに2つ動き出しています。「つくば教育サミット(仮)」と「タブーを語る教育サミット2024」です!今後「つくばレインボープライド(仮)」も企画したいと思っています。一緒にどうですか??笑

今年度の夏に開催した「タブーを語る教育サミット2023」では、自身初となる対面イベントで、とっても色んな失敗と学びがありました。2時間ものセッションでファシリテーションをするというのはなかなかのお尻痛い痛い案件で笑、座り続けられるのは長くても90分だなと思いました。笑

冗談はさておき、やってみたことを来年に活かしてさらに僕らが生み出したい「対話の場」の最善を追い求めていきたいです。

さらに思い出した…去年の3月末と4月は自民党の拠点に行く機会がなんと2回もありました。

1回はセクシュアリティの活動をしている身として、1回は学校現場の若手講師として、呼んでいただきました。

「ウェルビーイング」について対談をする機会をくださったのは、性的マイノリティに関する特命委員会の委員長や、日本Well-being計画推進特命委員会などを務めていらっしゃるたかがい議員でした。

率直に現代社会におけるセクシュアリティの課題や教育現場の課題などを僕なりにお伝えしたのですが、他の参加者も含めて、共鳴することが多々あり盛り上がりました。楽しい時間でした。

以下のレポートの右下にほんの少しだけ掲載されています。

https://www.takagai-emiko.net/activity/monthry/monthly_R0503.pdf

もう1回は、全日本教職員組合と自民党の方と、若手教員や教育の専門家の方々が集まって課題感について共有する場でした。noteに僕が伝えた意見を掲載しているので、気になる方はぜひ。

まもなく5000字を超えるのでそろそろ終わりにします。書ききっていないこともありそうですし、順序もバラバラに書いてしまいましたが、僕の心は踊っています。

2024年が楽しみです。皆さん、来年もよろしくお願いいたします。


▷朝日新聞(2023年6月28日)
「不快な性の広告排除 子育て・教育に寄り添うアプリ、教員ら開発中」