見出し画像

「僕が大学院を休学して非常勤講師になった4つの理由」#講師録 001

こんばんは。

かぐやです!

オンライン授業が始まって1週間…毎日あーでもないこうでもないと改善をしつつ、少しずつ子どもたちとの対話や、彼らにとってのより良い学びの形が見えてきました。

もちろん、その追求に終わりはないので…来週もまた試行錯誤の毎日を積み上げるのみ。

さて…講師を始めてから、2ヶ月以上が経ちました。

正直、半年前まではまさか学校現場で働くことになっているとは思っていなかったので、「人生は何があるかわからない」は真だなぁと思う今日この頃です。

Twitterを見ていると、「教員不足」「教員不足」「教員不足」とすごい反響があります。

一学級35人制を導入するから教員が増えるのか!と思いきや、実は少子化による人員削減なども絡み合って、結果として人員は削減されているという現状みたいです。(ちゃんとしたデータは用意してませんがどこかでみたので…)

疑問なのが、教員不足なんぞ以前から誰もが知っていたことではあるはずなのに、ようやく実態調査が進んできていること。もし前から調査されているのであれば…現状、効果的な対策がされていないということ。

僕の素朴概念の中では、一つは団塊の世代が抜けていくタイミングであること、一つは休職や産休・育休で一時期いない先生の代わりに入れる「臨時的任用職員」「任期付教職員」が不足していることが要因かなと思っています。

と思っていたら丁度よい記事がありましたので、掲載しておきます。

教師不足の背景や要因については「近年の大量退職、大量採用を背景に、臨時的任用職員の候補者が正規採用されたことによる、教師のなり手自体の減少であるということ。産休・育休取得者や、特別支援学級の見込み以上の増加ということが挙げられている」と説明。

教育新聞より

まぁ、そんなに都合よく任期付きで入れる講師なんてそんなにいないですよね…。と考えると複雑に絡み合っている社会の構造を鑑みて効果的な対策を考えることは困難な話ではありますよね。

昨今の #教師のバトン での発信は国にとってプラスに働くどころか、ネガティブキャンペーンを生み、子どもたちでさえ、「先生ってブラックだよね」といってしまう状況なのは、なんとも世知辛いですね。(教師のバトン→子どもたちの声という因果関係を示しているわけではありません)

そんな中、僕が講師として学校現場で働きたいと思ったのには明確ではないですが、いくつか理由があります。

①偶然

理由を言えというのに「偶然」とは…。

でも、本当にたまたまご縁があったからだということはお伝えしておきたいことです。

オンライン事業のために休学を始めたのが10月でしたが、生活費が思った以上に苦しいということに気づき、学校で働くことを検討し始めました。(②に詳しく書いています)

また、休学したことによって時間的な“余白”ができたことも一つの要因です。時間が空いたところに、自分の生活費を賄う何かを…ということで思いついたのが非常勤講師でした。

つくば市の知り合いの先生に尋ねてみたところ、教育総務局に聞いてみるといいよということだったので、早速市役所を訪ねてみたところ、「自転車で通学できるところ」という条件で探していただけることになりました。

すると、次の日、電話がかかってきて、近くの小学校で産休育休に入る先生がいらっしゃるからそこで講師を募集をしているという情報を得ました。

本当にタイミングが良くて、その先生は次週からいなくなってしまうという時だったので、「これはやるしかない」と思って、一度学校に訪問し、担当クラスや学校についてお話を伺って、講師になることを決意しました。

そのあとは書類を準備して、辞令をいただいてから学校現場ですぐに働き始めました。働き始めてから、教育事務所で面接(面談に近い)をしました。

最初に講師をやろうと決意してからここまで、2週間もかかっていませんでした。

②単位時間あたりの給料が良いから

自治体にもよりますが、非常勤講師として学校現場で働く場合、時給いくらだと思いますか?

リアルなお金のお話ですが、茨城県では時給「2870円」となっています。

生活費は死活問題です。(当たり前ですが)

世の中にはいろんなアルバイトなどがありますが、正規雇用でなければ単位時間あたりの給料が良いものを選ぶことは、豊かな働き方の一つだと考えています。

僕の2022年2月現在の勤務形態は、平日午前中4時間勤務のみ。

月収はどうなるのか…想像していただけたらと思います。

非常勤講師を継続するのであれば、自分で国民健康保険に加入して、保険料が引かれるので、正規の教員と比較すると…もちろん所得は低いです。

ちなみに、常勤講師以上は給与から所得税と社会保険料、厚生年金保険料が差し引きされた状態でもらえる。家賃補助や有給も正規の教員とまったく同じ形態です。

話は横道に逸れましたが、僕は今、非常勤講師に加えて学童、テニスコーチ、体育教室サポートを兼業していますので、それなりに生活にはゆとりが出てきたかなぁというところです。

新卒で働いて週40時間勤務で所得が25万円だとしたら、僕は週35時間程度で手取りが同じくらい。これは割と特なのではないかなと思っています。

毎日昼寝をする暇もあるゆとりある生活。多く(毎年海外旅行以上?)を求めなければ、かなりこの働き方は自由度が高いですし、おすすめです。

とはいえ、やはり常に手に職を付けられるかというとそうではない可能性があるからうまく見つけていく必要があることも確かです。

例えば…非常勤講師は任期付きで学校の都合に合わせなければならないため、自分の都合をどこまで寄せられるのかは重要です。僕の場合、「自転車で通える距離」というのはかなりの制約だったと思います。本当に運が良かった。

また、テニスコーチはたまたま私立なので固定給が出ています。本当にありがたい…。でも体育教室は、市の方針によって使用できなくなると教室が開けません。今はコロナのためにしばらくお休み。

学童に関しては、ご家庭に向けて「利用自粛」の通知が送られ、子どもの数に合わせて職員も削られることはありますが、学童自体が閉まることはありません。子どもたちの居場所がなくなりますからね。ということは、割とコンスタントにシフトに入れる可能性は高いということです。

要はわかりやすい言葉でいくと、自分が持てる選択肢の中でエッセンシャルワーカーになるといいのかなぁと思います。

参考までに。

そんでもって、3月からは常勤講師=「任期付教職員」として育休補充のために働くことになっています。(冒頭では教員不足の要因だと考えているところだとお伝えしました)

原則副業が禁止になるので、それを機に他の職は手放さなければならないという…自分の的を絞る時期がやってきました。

絞ってやることは…プロジェクトの前進です。プロジェクトに関しても校長先生とは密にお話をして理解を得ている状況です。

③子どもたちに関わることが一番の学びだから

子どもたちに関わることが大好きなのですが、いろんな場面で学んだことを生かすのは、結局現場でしかないなぁという感覚で子どもたちと関わっています。

それが一番の学びにもなるし、いってしまえば…一番のやりがい・生きがいです。

正解がないからこそ、自分と目の前の子どもたちの関係には無限の可能性があるし、そこで育まれるものは無意識のうちに消えるかもしれないけど、確かにそこにある。

子どもたちが自分の意思を持って選択しながら、自分や自分以外のものと向き合いながら人生を切り拓いていき、幸せに生きられるといいなぁと、その種まきをしたいなぁと思いながらいつもウンウンしています。

でも、なかなか…納得いかない。

自分の力不足に対してが何よりなのですが、もっと楽しいを軸に子どもたちが学べる環境ができてほしいというモヤモヤ(体験型の学習がいいだろ〜っていう僕のエゴです)がすごくて…

それでも“ここでできること”に挑戦していきたいなと思っています。楽しいです。

④学校現場の実態を生で感じたいから

最後は③と密接に繋がってはいますが…(N=1でしかないけれども)学校現場の実態を知りたいなというのと、じゃあここで学校現場を(プラスの意味で)「よりよく」していくための行動ってのを実際にやれるのか!という自分への挑戦状です。

(なんだか今日はすごく言語化が熱を帯びている気がします)

結局理論や口でいろいろな問題を取り上げて批判をしても、それを批判するだけではなくて、「半径5mを変えていく」ことができなければあまり意味がないと思っています。

もちろん、できることには限りがあるので、全員がそうやって行動するべきだとは思っていませんが、僕は行動し続ける人でありたい。

どこを目指すのかは一人ひとり違うのですが、それを模索し続けるのもまた人生。

最近では、いかに対話の効率性を求めてしまっていたのかを反省しながら、少しずつやり取りを丁寧にしていこうという意識で自分を磨いています。

「自分を磨いています」って自信を持って言えるものかわかりませんが、少なくとも自分が変わっていく感覚を時折感じるのは生きている証拠だなぁと思います。

ちょっと、この道の楽しさを伝えていきたいという思いもある。

ということで #講師録 今後もお楽しみに。