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社会人3年目でまた大学に編入した僕の今の気分について書いてみる

これまでは幼少の頃を振り返るブログを書き続けていたが、今日は将来に思いを馳せたい気分なので、少し違う文脈で書いていこうと思う。

社会人3年目になり、いよいよ社会人としては新人感がなくなってきた頃だが、こんなタイミングでまた学生の身分になったことについてである。
京都は先週末がちょうど、桜満開だった。

「社会人博士」という制度について

大学に入学した人は通常、4年間を学部生として過ごし、就職する人と大学院に進学する人に分かれる。
僕の入学した京都大学農学部地域環境工学科では、大学院に進む割合が約7割~8割程度なので、大学院の修士課程までは同じような顔ぶれとなっている。で、修士課程を終えた人は、就職する人とさらに進学する人に分かれる。ここでは圧倒的に就職勢が多い。
さらに進学する人は、「博士後期課程」に進学するということで、そこからさらに3年間の研究生活が始まるのだ。

僕はというと、修士課程が終わったタイミングで就職したタイプで、今のワンスターというベンチャー企業に勤めている。
今ちょうど3年目が始まったところなのだが、ここで人生の転機を迎えた。

もう一度、大学院に入り直したのである。
※正確には「編入」で、博士後期課程の1年目として研究生活を始めたことになる。

実は、会社に勤めながらでも博士後期課程に編入できる「社会人博士」という素晴らしい制度があり、研究室の教授と会社の先輩に相談し、去年の12月に願書を出したのである。

なんで社会人博士という選択なのか

もともと僕は幼少の頃の経験から豆腐の研究をやりたいという思いが強く、就活前は大学に残るという選択肢があった。
ただ、いざ将来豆腐屋を継ぐとなると、研究だけやってきた人間がいきなり会社の経営をするのは難しいだろう、と思い、スピードの速いベンチャー企業に就職した。

...のだが、やはり研究に対する熱意は冷めるどころか再燃しており、今までの成果も論文で出始めてきているので、「このタイミングで博士に入るしかない!」と振り切ったわけである。
今はまだ社会人という身分があるので、まだがっつり研究に時間を注ぐことはできないが、社会人は社会人でまだまだ学ぶことが多く自分には必要な経験なので、今このタイミングで会社を辞めるという判断はしなかった。

どんな人間になりたいのか

科学・ビジネスの両面から豆腐で世界を幸せにする人間になりたい。
これが今の僕のビジョンである。

もしかしたらこれから表現方法は少し変わるかもしれないが、この軸は今後も変わらないと思っている。

科学の面では、常に現場の課題解決に繋がる成果を生み出す研究者でありたい。
今の僕の研究もまだまだ事例が少ない分野なので、基礎研究の延長くらいの段階なのだが、この研究をいち早く社会にリリースし、社会貢献できる研究者になりたい。

ビジネスは、今まさに一会社員として修行中であり、豆腐屋を継いでからは経営者として修行する日々が続くだろうと思う。

今の生活について

月曜日~金曜日はワンスターで仕事をして、研究は週末にやっている。
先週・今週は連続で大学に行く用事があったので、2週連続京都で週末を過ごした。
東京は人がすごく多く、会社はすごくにぎやかで明るいのだが、
それとは対照的に京都の北のほうはあまり人が多くなく、大学は休日は閑散としているので勉学にはすごく集中できる。
今は奨学金の申請書を書くことで精いっぱいで、なかなか実験できていないのだが、無事に申請書を書き終わったら実験をまた始めようと思う。

そんな今の生活は、体力的に少しだけ大変だが、なかなか楽しめている。

こんな選択肢を与えてくれた研究室の先生と、
社会人博士という選択を快く受け入れてくれた今の会社と、
京都で泊めてくれる大学の友人には、この頃ますます感謝だなあと思う。

そんな今の気分を書き起こしてみた今週のブログでした。(6週目終わり)

p.s.
月一実験@嘉平豆腐店、継続中です。
4月は、『「おいしい!宝庫」に出店してそれだけ注文が来るのか?』です!また結果をお楽しみに。

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