持論集成小タイトル影付き作品と記録のコピー

【Vtuber】「作品」と「記録」

Vtuberのコラボやイベント
出版物や音楽、ゲームやアニメなどへの出演
新人Vtuberに加えて企業発Vtuberの話題
地上波の番組やニュースへの出演
毎日何かしらの情報が入ってくる。

それそのものはそれぞれである一定の盛り上がりを見せる。
さすがに今の流行だ。まず間違いはないだろう。
企業ももちろんある程度の利益であったり話題性を考えているので、これは「未来」を見据えた「期待」の表れだ。

もちろん世間一般にはまだまだ「バーチャルYoutuber」「Vtuber」というものが浸透したとは言い難い。だが、ある一定の範囲内のジャンルに関して、特に「オタク文化・サブカルチャー」という中においては、定着したといっても過言ではない。
実際に同人・二次創作界隈にはどんどん浸透していっている。

たとえばニコニコ動画。ランキングには必ずバーチャルYoutuberの公式動画やMAD動画などが見られる。ランキングにも頻繁にみられるほどだ。
MAD動画などはやはり好調でUGC(User Generated Contents)的な流れは一つの大きな「定着」といって差し支えないだろう。

そういった「流行」というものは、必ず対象となったバーチャルYoutuberにも影響を与える。

実際にMAD動画を作ってほしいだとかの発言をするバーチャルYoutuberがいることも確かだし、ファンアートや自作音楽なども推奨するバーチャルYoutuberが多い。ファンに影響が出ることで連鎖的に相乗効果が生まれていく良い流れだと感じる。

私自身も個人にバーチャルYoutuberを紹介する活動をしているが、活動の中で依頼を受けることもあるしその中で、新たなバーチャルYoutuberと出会うこともできている。

バーチャルYoutuberにしても「ファンアートが描かれる」「ファンから動画が作られる」そういったものを見ているとやはり「有名になりたい・バズりたい」と思うのではないだろうか。

まず2つの選択肢があると思う。ズバリ「動画」と「ライブ配信」だ。
ではどちらを選ぶのかという問題になる。

「バーチャルYoutuber」としてであれば動画が必須であろうし、「バーチャルライバー」としての側面のほうが強いということであればライブ配信だろう。

その選択をする際に一つだけ考えてほしいことがある。
「作品」にしたいのか「記録」をしたいのかである。

まず「配信」についてだが、
・双方向性とその場で常に発信できる気楽さ
・即時1つの活動として成り立たせることができる
という面が大きい。
Vtuberであればモデル、もしくは立ち絵を表示させてコメントを流しつつゲームや雑談・歌ってみたなどが定番だろう。解説サイトをいくつか見て地運でも配信したことがあるがかなり簡単にできる。
動画ほどの技術力もいらないし、なによりその場で反応をもらえるというのは、配信者側としても楽しい。

しかし「作品」としてはどうだろうか?確かに配信でもアーカイブは残せる。だが、ただでさえ「バーチャルライバー」の総数が多くなっている昨今わざわざアーカイブまで見る人間がどれほどいるのか…

もちろん熱心なファンは見るかもしれない、残っているアーカイブを見てチャンネル登録をしてくれる人間もいるかもしれない。
だがあくまでアーカイブは「記録」だ。その時のテンションや体調でクオリティが左右されるものもあるし、スタンダードな状態の個人を見るのには適していない。

だからこそ私は「動画」を推奨している。それには以下の理由がある。
・作る側も視聴する側もタイミングが選べる
・完成後は一つ一つの動画のクオリティが変化しない
・ある程度狙った効果が期待できる

当たり前のことだがこれは大きい。
ライブ配信の場合はどうしても配信者側の都合を視聴者に押し付けることになる。こればかりはどうしようもない。仕事や学校、その他の用事でどうしても無理だという場合に視聴者にムラができる。
「ライブ配信が見れないからもう追えない」
「他に見る配信が多い、これ以上は無理」
という理由で登録者数の減少がある程度避けられる。

それに加え、ライブ配信の場合はどうしても、配信時の体調やテンションで左右されることもあるし、機材トラブルなど予期せぬ事態が想定されるためクオリティに関しては保証ができない。だが動画であれば一度作ってしまえば変化することがない。例えば中毒性がある動画や歌ってみたなど「何度も見る価値がある」というものに関してはファンからは毎日のように視聴されることもあるだろうし、動画自体が息の長いものとなる。

前述したようにライブ配信においては問題が100%解決した状態を維持できるとは限らない。だが動画であれば「作品を作る」という性質上「完成」を視野に入れている。
クオリティの高さは別としても完成の時点で100%といえるものがそこにはあるのだ。そしてアドリブに頼ることなく作品の出来や方向性を自らコントロールすることができる。

以上の理由から私は動画作成を推奨している。もちろんライブ配信をするなということでもそれを否定するわけでもない。ただ間違いなく自己表現と普遍的という部分に関しては強いのは動画だということだと私は思う。

「ライブ配信」に必要なのが「特別感」であれば
「動画」に必要なのは「普遍的なクオリティと魅力」に尽きる。


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