Tajima Kaho

Designer/Tokyo

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最近の記事

「はじめまして」で始まるチームづくりの落とし穴と、潜むパラドックス

そろそろ、冬も終わり春がやってくる。4月は異動や組織再編が多い季節だ。 「はじめまして!これから、よろしくお願いします!」 やる気に満ち、新しいチームでやっていこう。 期待に胸が膨らみ、一緒に仕事をする同僚と挨拶をする。 組織図でチームのメンバーや役割を確認し、ひと通りの挨拶、そして懇親会を済ませ、さあ一緒にコトを為すために議論をするぞ…! そうなったときにこんなことはないだろうか? 「あれ、なんで今この議論をしてるんだろう?なんだか話しにくい・・・」 期待をしてい

    • 「便利さ」ではなく、「豊かさ」を生み出すデザインをしたい

      この記事は🎄MIMIGURI Advent Calendar 2023の19日目の記事🎄です。 前回は田幡さんのWHYからは始まらない!? WHEREから始める探究論でした。 noteの執筆頻度が実質年に1本になっているとのことですが、そのエネルギーが存分に込められた壮大な内容で、このまま本にできるのではないかと思うくらい濃密な内容でした。ぜひ読んでみてくださいね! 他の記事はこちらのマガジンからも辿れます! さて、今年のAdvent Calendarのテーマ表はこちら

      • 目に見えないもののデザインー私たちは何をデザインしているのか?

        ※Spectrum Tokyo Festival 2023 に登壇した際にお話した内容の文字起こしです。 わたしのデザイン変遷学生時代 なんでこのテーマで話そうと思ったか。自分のデザインの変遷が関わっているので、主題に入る前にどういうデザインをしてきたかの変遷を紹介したいと思います。 学生時代は首都大学東京(現・東京都立大学)のインダストリアルアート学科に所属し、デザイン工学系の分野にてビジュアルコミュニケーションを選考していました。 大学院では「日本語学習者を対象とし

        • 学習体験をデザインする

          ※Spectrum Tokyo Jam #01 に登壇した際にお話した内容の文字起こしです。 私は株式会社MIMIGURIで働いています。主にCULTIBASE事業という学習プラットフォームのデジタルプロダクトデザイナーとして活動しています。また、一般社団法人デザインシップにも所属しており、教育事業であるDesignship Doというデザインスクールの立ち上げにも関わっています。 私が関わっているプロダクトや事業についてご紹介します。 CULTIBASEは、MIMIG

        「はじめまして」で始まるチームづくりの落とし穴と、潜むパラドックス

          2022→2023 ふりかえりと抱負

          あけましておめでとうございます!毎年、ふりかえりと抱負をnoteに書いているので今年も例年のごとく書いていきたいと思います。 昨年のふりかえりはこちら↓ 戦略からUIへ繋げていくUXリサーチデジタルプロダクトデザインをしていく上で「事業戦略からどうやってUIデザインへ落とし込んでいくか」というテーマをここ数年ずっと探求してきました。 新卒当時から事業に所属するデザイナーで、否が応でも数字を追いかけねばならぬ環境だっため、ビジネス感覚には自信がありましたが、数字的なアプロ

          2022→2023 ふりかえりと抱負

          デザインをテーマにしたアドベントカレンダー2022まとめ

          2022年も残り1ヶ月!年末といえば恒例のアドベントカレンダーですね! 様々なテーマで書かれるアドベントカレンダーの中で、デザインのテーマのものをまとめてみました。 Goodpatch Design 株式会社グッドパッチの「デザイン」をテーマにしたアドベントカレンダー デザインツールやUI/UX、はたまた事業の知見など、デザインに関して幅広いテーマが取り上げられています Money Forward Design 株式会社マネーフォワードのデザイナーによるアドベントカレ

          デザインをテーマにしたアドベントカレンダー2022まとめ

          Xデザイン学校 マスターコース: #01 ブートキャンプ

          ※この記事はリフレクションを目的に書かれています 2022年度のXデザイン学校 マスターコースに参加できることになり、ほぼ自分の書留め用ですが、リフレクションとして残していこうと思います。 学んだテーマ全体像 UX→サービス→ビジョン/パーパース 人間中心設計、ユーザビリティ、UXデザイン 3つのエクスペリエンス(UX/CX, EX, SX) デザイン思考とアート思考 サービスデザインとビジネスデザイン ビジョン、パーパス、デザイン経営 ワークショップ:強みド

          Xデザイン学校 マスターコース: #01 ブートキャンプ

          2021年→2022年 ふりかえりと抱負

          あけましておめでとうございます! 年明けにふりかえるタイプの人間なので昨年の個人的なふりかえりと抱負を書き記そうと思います。 ↓ちなみに昨年のふりかえりはこちら Designship Doの立ち上げデザインスクールを事業としての立ち上げ。興味と半ば勢いで首を突っ込み始めたが、あれよあれよという間に肩までしっかり浸かっていました。 ほぼカリキュラムがないところから様々な方とディスカッションを重ね、講師のお声がけをしていきました もともと、学ぶことやインプットは好きなので、

          2021年→2022年 ふりかえりと抱負

          2021年 個人的に印象に残った美術展示

          休日はもっぱら美術館へ足を運んでおり、2021年もコンスタントに美術展を見に行きました。クラシカルなものから現代アート的なものまで、けっこう雑多に見るタイプで、様々なところに観に行ったので記録がてらに、印象にのこった展示を残しておこうかと思います。 SURVIVE - EIKO ISHIOKA /石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるかgggにて前期・後期で入れ替わって開催。しっかりと前期後期どちらも行きました。 2020年後半から都立現代美術館でも石岡瑛子展が開催

          2021年 個人的に印象に残った美術展示

          Designship2021 登壇者が執筆した書籍まとめ

          今年も無事に閉幕したDesignship2021! 熱いセッションばかりでまだまだ余韻に浸りたい人向けに登壇していたキーノートスピーカーが執筆した書籍をまとめました。 あのひとの考え方をもっと知りたい、あの話題についてもっと深堀りして理解したい。そんなふうに思っている方向けです。 ほぼ自分用ですが、もしかしたら興味ある方もいるかと思いnoteとして公開します。 ※以下、敬称は略してご紹介していきます。 深澤直人「デザインの輪郭」 様々なデザイン論を展開している深澤氏が、初

          Designship2021 登壇者が執筆した書籍まとめ

          【FLEXISPOT EG8レビュー】 在宅勤務のリモートワーカーが昇降デスクと出会った

          コロナ下でのリモートワークも1年以上続き、毎日自宅でお仕事というのも慣れてきた今日この頃。 コロナ前は「出勤せずに起きてリモートで働ける」というのは理想郷のように思えていたが、いざそうなってみると様々な問題が浮き彫りになりました。 そのひとつが自宅作業がずっと続くことによる閉塞感と運動不足。 集中が続かない時間もあるが、オフィスにいれば同僚と雑談したりちょっとお茶を買いに行ったりということができたが、自宅だとそのような気分の切り替えもなかなか難しい。 そういう状況もあり周

          【FLEXISPOT EG8レビュー】 在宅勤務のリモートワーカーが昇降デスクと出会った

          デザイナーの頭の中をのぞき見できるブックリスト

          デザイナーが著者であり、自身の思考や知識、デザイン哲学などを書いているデザインの本が好んでよく読んでいるのですが、今まで読んだ中で面白かった本を紹介していきます。 第一線で活躍しているデザイナーの方々の思考を覗けるブックリストになっているかと思います。 原 研哉 『白百』白があるのではない、白いと感じる感受性だけがあるとかつて書いた。白が、色ではなく白いと感じる感受性や心理であるなら、その現象を連ねていくという方法で、白に接近してみるのも自然である (書籍紹介文より引用)

          デザイナーの頭の中をのぞき見できるブックリスト

          2020→2021 振り返りと抱負

          あけましておめでとうございます。 年も明けたので、2020年の振り返りとともに今年もやっていきたいことを書いていきたいと思います! デザインスクールに通ったミームデザイン学校に通い始めました。1年間のカリキュラムで、週に1回授業があるスタイル。 グラフィックデザイン系のテーマがメインだが、単純な小手先の技術ではなく、デザインという視点や思考を扱う授業が多いので、何かをアウトプットするというより、その授業を通してどういう思考を発見するか、という学びのほうが大きい。 しかも、

          2020→2021 振り返りと抱負

          自分のつくったものを誰かに見せること

          「まだデザインしている途中だから、誰かに見せることが恥ずかしい」 デザイナーをしていると、よく聞く話だ。かくいう私も、誰かに見せることへの恥ずかしさを抱える1人であった。 大学生時代の私は作品プレゼンがとにかく苦手だった。 自分のつくったものを否定されたらどうしよう、根拠のない自信のなさばかりが先走っていた。 幼少期から育った劣等感ふと、私自身の人生を振り返ると、幼少期から失敗経験が多く劣等感を感じることが多かったと思う。 というのも、早生まれで体の小さかった私は、同級生

          自分のつくったものを誰かに見せること

          『体験(コト)のデザインとは何か。』コードデジタルクリエーティブアカデミーVol.3に参加してきました。

          先日、コードデジタルクリエーティブアカデミーVol.3に参加してきました。今回のテーマは『体験(コト)のデザインとは何か。デジタルマーケティングと結びつくときXDは一気に花開く。』 登壇者も豪華なうえに1時間半を越える充実した内容でした。個人的に面白かったところを感想も交えながら掻い摘んでいきます。 『第四次産業革命とデザインの役割』田川さんより、経産省でのデザインとの関わり方について資料の紹介があった。 まず提示されたのが、ビジネス・クリエイティビティ・テクノロジーで構成

          『体験(コト)のデザインとは何か。』コードデジタルクリエーティブアカデミーVol.3に参加してきました。

          みんなに使ってもらえるデザインシステムづくり

          最近なにかと話題になっているデザインシステムについて、実際に取り組んだ際の学びを記していこうと思う。 始めに述べておくが、デザインシステムを構築することは想像以上に泥臭いことの積み重ねであった。 デザインシステムとはデザインシステムとは、その名の通り、デザインの仕組みである。 デザインシステムとして、代表的でよく取り上げられているAtlassian Design Guidelines。また、ガイドラインとして知名度の高いHuman Interface Guidelinesや

          みんなに使ってもらえるデザインシステムづくり