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デザイナーがデザインの価値を信じないでどうする

デザイナーは、自分がデザインしたものの価値をどう測っているのか。
CT、CV、ダウンロード数、売り上げ…KPIにはそのような数字の達成目標が掲げられる。その指標によって成果が測られる。
人々は効果試算を行い、達成できるか試行錯誤し、一喜一憂する。

しかし、果たして本来の価値が含まれている"モノサシ"なのだろうか。

数値に縛られ、身動きが取れなくなる

「細かなUI改善をしたいが、KPIにつながらないので、なかなか施策として実行することができない
多くのデザイナーがぶつかる悩みだと思う。

実際、私もどうやったら施策にできるか、KPIにつなげることができるか、グラフとにらめっこしながらウンウン悩んでる時期がしばらくあった。
その結果は、たいした施策も打てずに終わった。思い描く理想はあるのに、そこに全くたどり着けないことに絶望した。

そこで、なにか打開策はないかと、素晴らしいと思うサービスやデザイナーの話しを聞いて回ることにした。そして、ある共通点を見つけたのである。

「こっちのほうがいいと思って、自分たちで勝手にやりました。

それに気づいたときに、私はすごく恥ずかしくなった。
私の描くモノを、私自身が否定していたことに気づいたからだ。
ユーザーのために、と言いながら、KPIというモノサシに縛られて、デザインがもたらす価値を信じられず、自分では何もできなくなっていた。 

やりたいことができないのは環境のせいではない。自分を信じられるほどのスキルがないから、数字という指標に責任をなすりつけていただけ。
やりたいのなら、思いつく限りのあらゆる手を尽くすしかない。
素晴らしいデザインには、おのずと結果もついてくるはずなのだから。

KPIは指標のひとつに過ぎない

「神は細部に宿る」とはよく言ったものだ。細かなところで違いが出る。
そこはデザイナー自身がこだわり、突き詰めるところだ。

KPIなんてものは所詮、指標のひとつである。
数値化はもちろん大切だが、全てを測れるわけがなく、数字をクリアしていれば素晴らしいプロダクトができるわけでもない。
KPIの狭間に隠れているものを見つけ出し、クオリティを突き詰めることはデザイナーの仕事なのだ。それこそがデザインの価値であると思う。

デザインの価値を信じ、こだわり続ける

「そんなところを直して意味はあるの?」
1pxの修正だって意味はある。胸を張って言えるくらいでなければならない。
理解をされなくても、貫き通すだけの「信じる心」が必要である。
自分の見据えるゴールのためだったら、あらゆる手を尽くすべきだ。完成した後に「ね、言ったでしょ?」と微笑めばいい。

もみくちゃにされたときこそ、自分に問うことを忘れてはならない。
「今あなたは、デザインの価値を信じられていますか?」と。

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