「知らない」「できない」「あわない」をごっちゃにしないで。

転職直後に心が折れるのは、「知らない」「できない」「あわない」をごっちゃにするからだと思うんです。

ごっちゃにするのは、転職した本人の場合もあるし、転職先の同僚・上司の場合もある。
本人の場合は過剰に自信を失ってしまうし、同僚・上司の場合は不相応な評価を転職者に下すことになります。
いずれの場合も、転職者の心が折れやすい環境になるんです。

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私の場合

4月に転職をしました。

前職は、特定の分野に特化した広告のコピーライティングの仕事。文章を書くテーマも、フォーマットも、ゴール(読み手にとってほしい行動)も、すべてが決まっていました。
その決まりきった状況が飽きてしまって。磨ける能力が頭打ちになってきた気がして。転職を決意しました。

今はSNSのコンテンツ企画・制作・運用を担当しています。
そこで困っているのが、ゴール設定とゴールにたどり着くための道筋づくり。ゴールは案件ごとに違うし、道筋にもいろんなパターンがあります。SNSごとに強みも違うので、テキスト制作ばかりしてきた私ではわからないことも多いのです。

たとえば、Instagram。
2017年に爆発的に利用者が増えて、現在もユーザー数は伸びています。画像とハッシュタグがメインの武器で、テキストは二の次。
実際は画像すら最近はチカラを弱めていて、一番リーチしやすいのはストーリーズですが…
いずれにせよ、画像ベースのデザインが重要になってきます。企業案件ともなれば、カメラマンをアサインして、投稿用に何テイクも撮影することも…

ここで問題になってくるのが、私にデザイン・撮影に対して知識も経験もないこと。
言葉のトンマナは嫌というほど知っていますが、デザインのトンマナなんて微塵も知りません。撮影のディレクション方法だって知らないから、必要な事前準備だって知らないです。撮影の何にどれだけ時間がかかるのかだって想像できない
「知らない」から、適切な質問だってできません。だって、「知らない」分だけ見えている世界が狭いから。

だからこそ、同僚・先輩が「相手はなにも知らない」という認識をもって補足しながらフォローすることだと思うのです。

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「知らない」は、「できない」「合わない」にたどり着く前段階。

まだ一人で立てない赤ん坊に、「俯瞰して見ろ」なんて誰が言えますか?せめて、つかまり立ちできる環境がないと難しいですよね。(赤ん坊は言い過ぎですが…)
「できない」は能力の問題だし、「合わない」は適性の問題。一方で、「知らない」は知識+経験の問題です。

だからこそ、しっかりと区別をしてほしい。
「知らない」は時間が解決してくれる部分が多いはずだから。

今の転職先に身を置いて、「知らない」ことが悪いことのように扱われます。そのことが、すごく嫌です。居心地が悪い。
でも、案外そういう環境って多いのかもしれません。
その場にいる人にとっては、すべてが当たり前のことだから。本質的な部分で区別することができないのでしょう。
「上手にできない=足りない」という捉え方は簡単ですよね。でも、本当に大切なのは「〇〇が足りない」という〇〇の部分。

大人社会こそ、相手との情報の非対称性を念頭にコミュニケーションをとるべきだと思うのです。(とくに、私の会社はコミュニケーションを設計する会社ですから。コンテンツ制作でも重要なことのはずなんです)

転職をして「仕事ができない…」と悩む前に、できない理由を明確に捉えること。
そうすることが、心を守ることにもなるはずです。

……自分が教育する立場になったときに活かせるよう、がんばってみようと思います。

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ヤマノカホ

コンテンツ企画・制作・運用をしているアラサー。
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