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お経の勉強〜個人も自由もなかった時代に〜


母に教えてもらいながら、お経の内容を少しずつ現代語訳しながら学んでいます。


そこで思ったのが、なぜ宗教の教えの内容は断定形が多いのだろう?ということ。

大抵「〜〜するのが正しい」と言い切っていて、今日私が学んだ内容も

「自力の修行では悟りに至るのは難しいので、他力に任せよ。他力によってのみ仏への道は開かれる。」

的なことが書いてありました。

スパーンと直球ストレートな感じの文章。



私ならば、なにかいい方法を見つけたときは

「人によって合う方法はいろいろあるけれど、こういうやり方もあるよ」

という言い方で人に勧めると思います。

教養のある人ならば、なおのこと、一人一人の違いを認めた上で話すのではないかと思います。



じゃあ、なぜそうならないのか?ということについて、母と話し合ってみました。



「個人」という概念は明治時代以降に日本に広まったらしいのです。

それまでは、「個人」という概念はなかった。

明治時代に「個人」という言葉が生まれたとき、知識人たちの間で

「個人という考えはアリか⁈ナシか⁈」

という、今では皆が当たり前だと思っていることについて、真剣に議論が交わされたそうです。


その中には、考えすぎて自殺してしまった作家もいるんだとか…(母がその人の名前を教えてくれたのに忘れてしまいました)

それくらい当時の人にとって「個人」の導入は衝撃的で、ある意味ショックな出来事だったんだろうと思います。



そして、自由という言葉もまた同様に、明治以降に日本に導入されたそうです。

英語の「freedom」を日本語でどう訳すか?

ということで福沢諭吉は悩んだあげく

「自由」という言葉を作ったんだとか。(諸説あると思います)

それまでは「自由」という考えがなかったんだから、驚きです。想像できますか?

でも、「自由」という概念がなかったからこそ、身分制度や奴隷制度に対して、誰も疑問を持たずに長年続けられていたのではないかと思います。




つまりは、江戸時代の人に

「個人の自由を尊重せよ」

と言っても、たぶん通じないわけです。


「尊重」はわかるかもしれませんが、いったい何を尊重するのか、

まったく理解もイメージもできないということになります。





で、私が学んでるお経は、鎌倉時代に書かれたもの。

もっと言えば、作者は鎌倉時代の親鸞聖人だけれど、そこに引用されている言葉や概念は、

さらに何百年も生きていた、中国の高僧たちの言葉。



だから、現代を生きる私と感覚が違って当たり前。


同じ単語を1つとっても、

私が受ける印象と、

それを作った親鸞聖人、

引用元の中国の高僧が意図したニュアンスは、

それぞれに違うものだと思います。



それじゃあ、どうしようか。

これから私は仏教を実践し、伝えていく立場になりたいわけだけれど、

その内容を正確には理解できないわけです。

あくまで想像の域を出れないのです。


私にできることといえば、

その「想像の域」の精度を上げるように努めることくらいです。

できるだけ深く、広く、細やかに想像できるように、できるだけ彼らの意図した最初の意味に近づけるように、

イマジネーションの質や、受信できる情報の幅を広げていこうと思います。


これは、きっと一生をかけてやっていくことでしょう。



私は物心つく頃から、宗教、哲学、心理学、スピリチュアル、自己啓発、ヨガなど、

目に見えないものについてジャンルを問わず興味を持っていましたが、

全て、この想像力の精度を上げることにつながっていたんだと気づきました。


私が今までやってきたことが、やっと少し役に立ってきた感じがします。


小さな頃から身近に仏典はたくさん転がっていましたが、仏教をそのまま学ぶだけではダメでした。読んでも全然入ってこなかった。


ある程度の挫折や、カウンセリング、ヨガ、哲学、スピリチュアル、アートなどに触れて、

私の受けとれる情報量をグイグイーーッと増やしてもらったことで

初めて仏教を受信できる準備が整ったように思います。



これからも、いろんなジャンルにお世話になりながら、仏教への理解を深めたいと思います。

(理解を深めるというよりは、想いを馳せる、と言ったほうがいいかもしれませんが)


さらに、これから先の課題として、

何千年も前の智慧を、現代の、このスマフォ時代にどう適応させるか?どう実践していくか?ということもあるので

これからますます、最新のものに触れていきたいところです。



最後は、なんだか私の人生の方向性まで見えてきてしまいましたが、

初めはこんなことを書くつもりは全然なかったのですが、

まあ、とりあえず終わろうと思います。



最後まで読んでくれて、

どうもありがとう。












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