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HSPについて〜敏感さを認める〜

HSPという言葉を聞いたことはありますか?

HSPとは?

◆「The Highly Sensitive Person 」の略で、日本語に訳すと「とても敏感な人」という意味。

◆HSPはアメリカの心理学者、エイレン・N・アーロン博士が1996年に自著の中で提唱した概念。

◆どの社会にも男女問わず、人口の15〜20%の割合でHSPの人がいる。

◆HSPの敏感さは後天的なものではなく、生まれ持った気質。

簡単に言うと、

周囲の出来事や、周りで起きていることに対して

過敏に反応してしまう性質。


大きな音や強い光などが苦手だったり

人の感情や場の空気感などを敏感に察知したりする人は

HSPの可能性が高いと言われています。



私はこのHSPという概念を知ったとき

まるで自分のことを代弁してくれているような感じがして

すごく安心したのを覚えています。

やっと自分の定義づけが見つかったというか…



それまで自分の敏感さは

単なる思い込みであって

甘えであって

言い訳だと思ってました。


みんな自分とそんなに変わらないはずだ。

みんなは忍耐力があって、私にはそれがないからいけないんだ。

私ももっと世慣れして、鈍感さを身につけなければいけない。

その努力をしなければいけない。それが大人になるということだ!


と、まぁ、こんな具合に。



自分の生まれながらの性質を否定しているんだから、当たり前だけど辛かったです。


敏感な自分を否定するということは、すなわち

脳の作り

五感・体の反応

自然と感じる感情、感受性

それらを全て否定することになります。


それはつまり、命そのものの否定に等しいと

私は感じています。



長沼睦夫先生の本。

日本でも研究されてる方がいるよ。



HSPという概念を知ってからは

我慢したり、自分を変えようと努力するのではなく

自分の敏感さを大切にしつつ

どうやったら負担なく快適に過ごせるかを

考えるようになりました。


努力の方向性を変えたわけです。

いや、努力っていう言葉はなんか違うな…

試行錯誤とでも言えばいいかな。

楽しみながらいろいろ実験しています。



例えば、人混みに行くとき。

個人的に気に入っているアイテムは

イヤホンと伊達メガネ。


イヤホンはご想像通り、

耳に入ってくる音を和らげるため。

伊達メガネは目の前に枠を作ることによって

入ってくる情報を減らすことができます。

オススメです。




また、パーティー、打ち上げ、飲み会など

人も音も多いところは苦手なので

断れるものなら断るようにしています。

が、

親しい人や大好きな人たちとの集まりは

やっぱり行きたいじゃないですか。

勘違いされると悲しいので書いておきますが、

私は人が嫌いなわけではないんですよ。

人との繋がりや心の交流は好きなんです。


ただ、人の言葉・声、食器の音、食べ物の匂い、

それらが混ぜ合わさった情報の海に

ドボーンと放り込まれるような感覚が

苦手なだけです。



でもその「苦手」より「会いたい・行きたい」が

上回ったときは

行くようにしています。

(上回ってくれる友達がいることは、ほんと幸せなことです)


対策としては、

お手洗いに頻繁に行く

呼吸を整える

疲れることはわかってるから、帰宅後休める時間をあらかじめ確保しておく

などです。


そうやって小さな工夫をコツコツと積み重ねています。



最後にHSPの自己診断テストを載せておくので

気になる人はやってみてください。


個人的に、この診断テストは

まだまだ改良の余地があるんじゃないかと思っていますが、

HSPという性質を知る1つの目安にはなると思います。


〜HSPチェックリスト〜

次の質問に当てはまるのなら「はい」と、
あてはまらないか、あまりあてはまらないときは「いいえ」と答えてください。

・自分をとりまく微妙な環境の変化によく気づくほうだ
    -はい   いいえ

・他人の気分に左右される
    -はい   いいえ

・痛みにとても敏感である
   -はい   いいえ

・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
    -はい   いいえ

・カフェインに敏感に反応する
    -はい   いいえ

・明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
    -はい   いいえ

・豊かな想像力をもち、空想にふけりやすい
    -はい   いいえ

・騒音に悩まされやすい
    -はい   いいえ

・美術や音楽に深く心動かされる
    -はい   いいえ

・とても良心的である
    -はい   いいえ

・すぐにびっくりする(仰天する)
   -はい   いいえ

・短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
    -はい   いいえ

・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を変えるなど)
    -はい   いいえ

・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
    -はい   いいえ

・ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
    -はい   いいえ

・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
    -はい   いいえ

・あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
    -はい   いいえ

・生活に変化があると混乱する
    -はい   いいえ

・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
   -はい   いいえ

・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
   -はい   いいえ

・仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
   -はい   いいえ

・子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
    -はい   いいえ



12個以上に「はい」と答えたあなたは、おそらくHSPです。
ただ、たとえ「はい」が1つしかなくても、それが非常に強い傾向にあれば、HSPである可能性があります。



『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エイレン・N・アーロン著
冨田香里訳(ソフトバンククリエイティブ)より

 







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