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ライブはコト消費のエース

大学生になってから、初めてライブというものに行った。1番初めは好きなバンドの下北でのライブハウス。その次は乃木坂の真夏の全国ツアーライブで神宮球場に行って。

今では、何に毎月お金使うの?と聞かれれば「ライブ」と答えるようになるくらいになった。しかも私はわりと規模の大小もアーティストのジャンルも割と雑多に訪れる。熱烈なファンじゃなくても、ライブがあるといえば割とぽんと行ってしまう、なかなか行けないものだと思うからなんだけど。なぜ?と言われると難しいなと思っていた昨日、ゆずのライブの帰り道でふと思った。

「わたし、ライブに行くという行為が好きなのでは?」

私にとっては特定のアーティストその人の熱烈なファンとしてのライブに行ける(好きな曲が生で聴ける、好きな人を生で見れる)ということよりも、ライブに行く、すなわち立ち上がったり手拍子したり声を出したり皆で盛り上がったりキラキラするステージに手を伸ばしたりするということが、楽しいみたいだ。

なんなら、アーティストからの「次はこんな場所でライブします!」というお知らせからワクワクする。
──すごいなぁこんな所でやるのか、今年出したアルバム引っさげてやるのか(以前からの成長や努力が沁みる)
──誰を誘おうかな?あの子好きって言ってたな、ライブ行ってみたいって言ってたな(好きな歌手とか曲は、その人自身のルーツに繋がることが沢山あるから面白い)

ライブに向けてそのアーティストの曲をダウンロードして聞くのも、改めてその良さに気づくのも、当日の入場前のご飯も、グッズを買うのに悩むのも、ファンの層がどんな人達なのかを観察するのも、アーティストごとに作られる雰囲気の違いも、終わったあとにSNSでの感想を見るのも、セトリを確認していいなと思った曲を携帯にダウンロードするのも、またそうやって日常の音楽にワクワクするのも、そこまでまるっと込みで好きである。

私にとって、ライブに行くというのは「曲を聴く、本人が生で見れる」ということ以上にたくさんの情報と感動と発見に溢れるひとつのエンターテインメントとなっているらしい。

だから、初めて聴く曲が続こうと、席が遠かろうとあまり関係ない。(もちろん曲を知っている方が楽しめるし、銀テが取れたり肉眼で見れる席に越したことはない。)

ついでに、コンサートあるあるのレスポンスやコールみたいなものも、見よう見まねでやってみれば問題ないし、そのうち楽しくなる。
やらなくても何も言われないし、グッズを買おうが買うまいが、そこも私にとっての「ライブを楽しむ」という行為にはあまり支障がない。(もちろんタオルやライト、Tシャツはワクワクが増すし、コールを知っていればボルテージの上がり方が桁違いなのは間違いない。)

よくライブに行くと言うと「その歌手のことそんなに好きだったのね」と言われる。私もライブに行くって結構なファンじゃないと楽しめないのかなと思っていた。
でも、私が名前を知っているようなアーティストの人たちは、結局業界のトップオブトップの半端ない人達である。そんな人たちのライブは、本当に有名所しか知らなくても、初耳の曲に心を持っていかれるのである。一曲、一音、一言のエネルギー量が半端ないし、ただただその感動や熱に身を委ねればよいのである。こんなに贅沢なことがあろうか!

これこそがライブの醍醐味だと思うし、彼らが沢山の人に支持される所以なのだから当たり前のことを言っているのだけれど、本当に「生で聴く」という体験は何物にも変えられない。

それはサッカーをはじめとしたスポーツ観戦でも同じことが多分言えて、私はそういう「今ここに居るから感じられる」ことに、とても価値を感じているんだろうな。
…はっ、これがいわゆる「コト消費」?

ライブを作る側の大勢の人がそのアーティストを支えていることを感じることが出来て(音響とかカメラとか照明とかの方の動きもリアルに見える)、客席を見渡せば沢山の人がその人のことを「好きだ!」と思って集まっていて。

そして、そういう色んな人のバラバラが、そのライブの時間だけ一緒に重なる。共有される。ここにいる人たちしか味わえない思いや瞬間が、でも確かに存在する。
そのことが、私はたまらなく素晴らしいと思える。

その時のライブはその時しかない。1度きりの体験。行った人だけが感じられる高揚感。努力の結晶。全身で感じる、応える。横の人は関係ないけど、繋がりがある。
そういうコト消費としてのコンテンツで、私は今のところ、ライブが最高だなぁと思っている。2時間3時間の集中ともたらす効果としてもとてもコスパが良いではなかろうか。

今年のうちにたくさん行きたいな。
……いや、大人になっても行くだろうな。

#ライブ #感動 #エネルギーチャージ #コト消費 #コンテンツ #大学生 #日記 #まなび

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