GoToキャンペーン、大賛成(ただし東京都と大阪府と北海道は除外)

実を言うと、ぼくはGoToキャンペーンに反対ではない。

メディアの一部では、これだけ東京で新規感染者(正確には、新たに感染してることが判明した人/ただし検査数が信じられないほど少ないので実数にはほど遠い)が増えているなか、旅行を勧めるなど何事か、という論調が強い。

だが、ここ20日以上感染者が見付かっていない長野県に住んでいると(先日、久しぶりに見付かったが、東京と軽井沢を往復している東京人が、東京で会食した後、長野県佐久市の保健所で検査を受けたら陽性と判明)、やっぱりメディアって東京中心の発想から抜けられないんだな、と改めて気づかされる。

緊急事態宣言が解かれると同時に、それまで沈んでいた松本市の空気が一変した。それまで閉まっていたお店や食堂がどんどん開店し、それなりの活気が生まれている。
それを観ていると、消費税で疲弊した地方経済を何とかする手当てとして、GoToキャンペーンは無駄ではないんじゃないかという気がしてきた。

車のナンバーを見る限り、東京から来ている人はごく稀のようだ。だとしたら、GoToキャンペーンから、感染のひどい地域(東京とか大阪とか北海道とか)は外せばいいだけの話だ。山梨県から長野県に来たり、愛知県から静岡県に行くぶんには、さほどの差し障りもないのだから、感染のひどい地域の在住者さえ、補助の対象から外せばいい。

ちなみに長野県では、塩尻市にある病院で抗体検査を受けられる。前日に予約すれば平日はいつでもやっていて、15分で結果が出る(検査費は約5000円)。陽性の場合は、同じ病院でPCR検査も受けられる。GoToキャンペーンの補助の対象となるため、まず抗体検査を義務づけたっていいだろう。
というわけで私は、首都圏、大阪圏、北海道以外の地域同士の旅行への補助は大賛成である。

さらにいえば、感染のひどい地域(東京+首都圏、大阪、北海道、なぜかメディアでの「発信力」とやらを持て囃されている知事がいる地域ばかりだ)が、GoToキャンペーンから外される事で、自分たちが他地域からどんなふうに観られているかを知る、いい機会になるんじゃないだろうか。


【追記】

政府は、GoToキャンペーンから感染のひどい地域を除外する気はなさそうだ。菅官房長官に至っては、「観光業種でのガイドラインを作成しており、感染防止対策を講じてもらうことになっている。観光者には3密を回避しつつ感染防止に注意してもらい、このキャンペーンを活用してもらいたい。そうしたことで、キャンペーンを適切に運用していきたい」と、訳の分からないことを言い出した。東京その他の感染のひどい地域は除外しないでおいて、何が感染防止に注意だ! せっかく感染者を抑えるのに成功した地域の人々は、都会からウィルスと一緒にやってくる観光客に怯える事になるだろう。ほんと、今の政府は○カすぎる!



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