いただいた言葉が自分をつくる
いただいた言葉は覚えているものです。
酢いも甘いも、辛いも痛いも。
いただいた言葉が優しくても、その厳しさに絶句してしまうこともあるし、
いただいた言葉が厳しくても、その優しさに涙を流してしまうこともある。
言葉って不思議です。
4年前、ぼくの創作活動を見てくださっていた方がスポンサーになってくださったことがありました。
とてもありがたく、嬉しかったのですが、
ぼくはお金をいただいて描くことに重圧を感じ、「いいものを作らねば」と思うあまり、作るものに納得が付けられなくなってしまいました。
「これじゃダメだ」と、原案を何度も白紙に戻し、一向に仕上げられないまま、ついには心折れてしまったのでした。
その間何度も、スポンサー様には素直に進捗を報告していたのですが、いただく言葉は毎回「コツコツいきましょう」でした。
ぼくは叱っても怒ってくれないスポンサーさんに絶句し、自由の厳しさを痛感したのですが、
彼がぼくに贈ってくれた「コツコツいきましょう」の言葉が、今のぼくを創っています。
納得いこうがいくまいが、完成に向けて日々コツコツと、制作を続けるのだと、
当時の体験、当時の言葉が、今のぼくのコツコツを作っています。
いただいた言葉は胸の内にちゃんと残っていて、
それらの言葉で自分ができている。
そのことを最近は強く実感します。
いただいた言葉は少しずつ自分を変えてくれます。
その言葉に相応しい自分になれるように。
その言葉を超えた自分になれるように。
酢い、甘い、辛い、痛い、
これまでたくさんの言葉をいただいたけど、全て自分の身になっていると感じます。
みなさまからいただいた言葉で今のぼくができています。
ぼくに言葉を贈ってくださった全ての方へ、ありがとうございます。
いただいた言葉を胸に、ぼくはぼくの言葉を届けていきます。
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【処女作】
『スポットライトを浴びたくて……』
【新作漫画】
『いいねなんかがあるせいで、』
【制作クラウドファンディングの詳細】
【制作支援の受付先】
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