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振り返ったとき、ほんの少し自分を誇れるように



SNS投稿が技術の向上に繋がっている。

漫画制作の過程、作画の様子を収めた動画を、2ヶ月ほど毎日投稿している。

ありがたいことに、非常にたくさんの方に見ていただけていているのだが、効果はそれだけに留まらなかった。

手が早くなった。

動画は自分で録画して自分で編集している。

朝はコレの編集作業から始まるのだが、昨日一昨日に描いた映像を確認して編集するわけである。

必然的に自分の作業の様子を毎日振り返る生活になった。

作業中の至らない箇所が嫌でも目につくのである。



編集中はもどかしい感情になることがしばしばだ。

自分の手の動きに納得がいかない。

「なぜ今その無駄な動きをした」

そんなことを、一本の動画を編集する間に何度思うだろうか。

自分の至らないところを見てしまうと改善したくなるのが人間なのだろう。




氣がつけば、その一手間を省くための試行錯誤に頭が働くようになっていた。

作業を毎日振り返ることで、毎日の作業が少しずつ変化していった。

改善点の一つ一つは本当に些細なことなのであるが、

2ヶ月経って振り返って、始める前よりほんの少し手が早くなったことを実感している。

本当にほんの少しなのだが、亀足の私にとっては大きな変化だ。

毎日の効果はものすごい。

亀でも訓練すれば多少は足が速くなるものだ。




自分の至らないところなんて、できることなら見たくない。けど、成長するためには痛みが必要だ。

恥ずかしい

悔しい

みっともない

情けない

二度と同じ思いはしたくない



痛みが成長に繋がることはいつの世もきっと変わらない。

「何かを変えてみたいなら 傷ついてみよう」

私が敬愛するシンガーソングライター、平日さんが書いた『知らない世界』の一節である。

人間の真理である。

痛みがあるから変われるのであって、変わりたいと願うばかりでは何も変わらないのである。



ほどほどに傷つきながら生きていきたい。

過度に追い込むと精神を病んでしまうから、ほどほどに。

毎日の生活にちょっとした負荷をかける。

そのちょっとの負荷を継続していけばいい。

亀足の私にはそのくらいがちょうどいい。

何年かかっても進めれば良いのである。

振り返ったとき、ほんの少し自分を誇れるように。

日々コツコツとやっていく。



『知らない世界』 /   平日






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【処女作】
『スポットライトを浴びたくて……』



【新作漫画】
『いいねなんかがあるせいで、』


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