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「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」のWEB版が即死したから、書籍版を読み直すよ。第6巻(ネタバレ注意)


ネトゲ戦記の発売があって、即死チートの書籍版の感想が空いてしまいましたが再開していきます。やっぱり、即死チートの読みやすさは素晴らしいですね。

1.即死チート6巻の感想

書籍版6巻ですが、賢者ヨシフミから賢者の石をもらうために豪華客船で海を渡ろう編です。当然、ネタバレ全開なので、気にする人は読んではいけません。

ストーリーとしては5巻からの賢者の石集め編の続きですが、内容としては船に乗っただけです。(賢者ヨシフミは東方の島国の皇帝かつ、空は賢者の管理領域なので、会うためには船に乗る必要がある)

なので、即死チート6巻のストーリーとしては、「船に乗って移動しただけ」で要約できてしまうのですが、道中劇の内容としてはかなりのえげつなさだと思っています。

6巻ですが、WEB版でも大魔導士イゼルダについてはかなり記憶に残っているのですが、降龍の方は全然記憶に残っていない(暗躍している印象しかなかったので、高遠くんと普通に話していて正直驚きました。)ので、書籍版では描写が変わっている可能性はあります。

大魔導士イゼルダと降龍についてざっくりと説明すると、大魔導士イゼルダは剣聖の試練を構築した大魔導士イグレイシアと一緒に、大賢者ミツキに挑戦して惨敗した人で、リベンジするために頑張っているろくでなしです。降龍は、現在の主神であるマルナリルナに負けた旧神の唯一の生き残りで、マルナリルナへの復讐のため、とりあえず高遠くんに賢者を倒してもらいたいと考えている胡散臭い存在です。

大魔導士イゼルダと降龍が出てきたので、強さランキング表をさらに更新します。即死チートでは、強さランキングは結構重要で、登場人物の復讐心とかがストーリー駆動にかかわってくるので、整理しておくのが重要かなと思ってます。

別格:高遠くん(即死チート)
Tire1:超天盤級(天盤喰らいとか)
Tire2:天盤級(主神マルナリルナ、降龍とか)
Tire2.1:大賢者ミツキ
Tier2.5:賢者級(賢者、大魔導士、侵略者(アグレッサー)とか)
Tire3:その他能力者(クラスメートとか)

強さランキングでかなりあいまいなのは、大賢者の立ち位置で、即死チートの作中では、大賢者は明らかに別格として書かれています。まあ、私はWEB版で最後まで読んだ結果、大賢者に強いイメージがほとんどないのですが、基本的には賢者級相手なら楽勝で一貫しているので、別格かなと。

降龍は旧神の生き残りで、マルナリルナに負けているので、当然マルナリルナよりは弱いわけですが(だからこそ、高遠くんという外圧を使ってリベンジしようとしている)、賢者とか大賢者あたりと比べてどちらが強いのかというのは、降龍が直接戦おうとはしないので、かなり不明確です。多分、賢者くらいなら勝てるはずだけど、そもそも戦おうとしないので。

ただ、降龍は即死チート世界の強さの根幹である、スキルシステム自体を何とかしようと画策していることを考えると、やはり世界のルール自体に介入できる天盤級なのかなと思いました。

大賢者はスキルシステム前提で最強の存在ですが、天盤級はスキルシステムそのものを設定できたり解除できたりできるということで、立ち位置としては上かな。とりあえず、私が見る限り降龍は天盤級で一番狡猾な存在なので、実力自体が隠匿されていると考えるのが妥当かと。

さて、6巻は豪華客船に乗って海を渡るだけの話なのに、大魔導士イゼルダのおかげで本当にえげつないことになっています。大魔導士イゼルダは、自分のコピーを即死チートの世界中に人知れずばらまいていた(ざっくり100万人単位で)からこそ、無敵だと思っていたわけですが、即死チートに例外は無いため、根こそぎでやられてしまいました。つまり、即死チートによる大量虐殺の発生です。結果として、同じ大賢者へのリベンジ仲間である大魔導士イグレイシアの、かなり世界のために頑張っていた(剣聖システムの構築とか)のでは感が増します。まあどちらも即死チートされましたけどね。

あとは、5巻に引き続き主神マルナリルナの性悪描写があって、即死チート世界は主神からして、本当にろくでもないなと思わせてくれます。

まともな人は6巻にはほとんど登場しない(大魔導士イゼルダの依り代の1人だった勇者ホーネットは、普通なら相当まともな勇者なのですが、大魔導士イゼルダごと即死チートされてしまいましたし)のですが、降龍は普通に高遠くんと話ができているので、天盤級なら一番まともかなと思ってます。

2.賢者級と覚醒イベントのはなし

即死チートでは、何だかんだ言って賢者達は結構強いと思っています。では、クラスメート達のような一般スキル持ちと賢者たちは何が違うのかを、書籍版6巻までの情報で、書いてみようかなと。

まず、私がこいつは賢者級だなと思った登場人物をざっくりと並べます。いわゆる野良賢者ですね。かなりのネタバレなので気にする人は読まないようにしましょう。

野良賢者一覧(書籍版1巻から6巻まで)

①城ケ崎ろみ子:クラスメートのバトルロイヤルで能力が覚醒したため。即死チート済み。
②サイトウリクト:公式で野良賢者のため。賢者アオイが殺害済み。
③鹿角昌樹:剣聖の試練で女の子の弟子が3人いた女神殺し。女神を倒してその能力を手に入れたため。即死チート済み。
④宮永良介:鳳くんに高遠くんの暗殺を依頼された暗殺ギルドのボス。即死チート済み。
⑤三田寺重人:賢者ヨシフミとの戦いで覚醒したため。まだ生存。
⑥ダリアン:マニー王国第二王子(リックさんの兄)で主神マルナリルナのお気に入り。即死チートに触れて発狂。

まず、賢者級はその強さゆえに、高遠くんとかかわると割と不幸な結果に終わりますね。三田寺くんはどうだったかなあ。

基本的に賢者級となるためには、強ければよいのですが、なり方としては、初期スキルがとにかく強いか(サイトウリクトとかダリアン)、一般スキル持ちが覚醒するか(城ケ崎ろみ子や三田寺重人)とかがあります。鹿角昌樹は女神(天蓋級)の能力を手に入れているので賢者級は余裕だと思ってます。宮永良介は賢者を他のクラスメートに譲ったと言っていたので、初めから能力が強くて隠していたタイプかな。

さて、一般スキル持ちが賢者級となるには覚醒すればいいわけで、だからこそ、現在公開中のコミック版50話で賢者シオンが覚醒イベントとか言い出しているわけですね。賢者シオンは、自分の役割に忠実だからこそ、読者が即死チート世界のルールを知る手掛かりになります。ちなみに、右下のコマの真ん中で青ざめてる子が城ケ崎ろみ子さんです。

即死チートコミック版50話「覚醒イベント」より

このシーンについては、色々と思うことがあって、
・覚醒イベントが欲しくてバトルロワイヤルやらせるのは、やはりひどいな。
・でも、城ケ崎ろみ子さんが実際に覚醒したから、実績としては立派な気がする。すぐ即死チートされたけど。他の賢者はマジで何もしないし。
・賢者シオンも、多分賢者としては覚醒組で、バトルロワイヤルも自分の経験を踏まえただけなんだろうな。
あたりです。賢者シオンは、コミック版50話のこのあたりが、腹黒さと権威のピークで、これ以降はレベル1億で力押ししているだけのポンコツなイメージが私の中でどんどん強くなります。

WEB版で読んでいた時は、私は能力の覚醒というのがよく分かっていなかったので、書籍版では分かりやすくするために、能力が覚醒したと明記するようにしたのかなと思っています。(私が読み飛ばしていた可能性は当然ありますが)

しかし、能力の覚醒は、確かにパワーアップイベントですが、同時に即死チートを食らいやすくなるので、やはりろくなものではないですね。

それでは、ごきげんよう。

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