見出し画像

「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」のWEB版が即死したから、書籍版を読み直すよ。第10巻(ネタバレ注意)

1.即死チート10巻の感想

書籍版10巻ですが、即死チート世界の終りの始まり編です。高遠くんは、一応は賢者の石集めを続けているのですが、普通に賢者の石を集めて元の世界に戻るのは無理っぽいなという勢いで、即死チート世界の秩序が失われはじめるのが10巻の内容になります。

その理由としては、大体は9巻の紹介で出てきた主上こと「究極絶対殺戮神UEG(Ultimate Extermination God)」が即死チート世界の全生命の絶滅を開始したからです。その結果、割と脈絡なく登場人物が退場します。有名どころだと、聖王とか剣聖リックさんとかが死にます。

即死チート書籍版10巻よりチームUEG(左からUEG、ザクロ、エウフェミア、鳳春人)

書籍版がWEB版と最も違うのは挿絵があることだと、第5巻の感想でも書きましたが、私のWEB版でのUEGの印象はもっと若い(マルナリルナぐらい)感じだったので、書籍版では鳳春人くんが外見年齢が同じ(つまり高校生ぐらい)と書かれていたのが意外でした。(まあ、それを言うとザクロはWEB版では名前をもらっていなかったのですけど。ちなみに、ザクロは神としては一番理知的という特徴があります。)

ちなみに上記は、UEGが部下相手にドヤっていて、エウフェミアさんと鳳春人くんが内心ビビっているシーンです。ただ、UEGは性格こそかなり軽いですが、強さとしてはほぼ最強で、簡単に言うなら即死チート以外では負けません。(つまり、高遠くんに負けるってことですよ)

メタ的には、UEGは物語を強引に収束させるためのデウス・エクス・マキナ的な存在なわけですが、その部下にエウフェミアさんと鳳春人くんという、作者さんのお気に入りキャラクター2人を配置するのは、WEB連載時になんとなくそういう流れにしたのかなあと思いました。ただ、UEGがなぜ封印されていたのかとかは、WEB版では読んだ覚えが無かったので、書籍版では補完されているのを読むのが楽しみです。

高遠くんが、なんか女の子の敵多くない?と言っていましたが、私も多いと思います。まあ、即死チートはラノベなので、可愛い子がたくさん出てくる方がいいから仕方がないね。(チーム高遠も女の子ばっかりだしね)

2.クソゲークリエイターヴァンの話

10巻はUEG大暴れの巻なのですが、一方で高遠くんは何をやっているかというと、賢者ヴァンが作ったペルム大陸陣地取りゲームを攻略しています。で、このゲームというのがクリアさせるつもりが微塵も見られないクソゲーで、賢者って凄い能力者ではなかったのですかと思わせてくれる酷さです。

登場する賢者の中で一番まともなのは賢者シオンで決まりとして、一番酷い賢者は誰か問題ですが、私は賢者ヴァンだと思います。クソゲーゆえに領民への迷惑度が高い上に、完全なネタバレですが、書籍版は残り4巻しかないにも関わらず、賢者ヴァンはまた違うクソゲーを作ってしまいますからね。2回もリアルクソゲーを作る賢者とか、大迷惑にもほどがあります。

しかも、高遠くん対策としても、クソゲーをクリアすることを強要してくるので、かなり強度が高いです。設定的には、賢者ヴァンはただのおじいちゃん大好きな孫なだけなんですけどね。

それでは、ごきげんよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?