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無意識の航海図

先日、とあるワークショップに参加しました。2人組になってインタビューを行う時間がありました。

「一番古い記憶を思い出してください。あなたはどんな子どもでしたか」

あ、一応言っておきますが、起業系のワークショップです。スピリチュアル系ではなく。自分のヒストリーとやりたいことがちゃんとつながっているか、みたいやつです。正直なところ、今までこういうのは気恥ずかしいと思って避けてきたんですけど、一度本気でやってみるか!と思い、なんのてらいもなく思い浮かんだことを答えていきました。

「一番古い記憶かどうかわからないけど、保育園のブランコに乗っているシーンが思い浮かびました。周りには友達も保育士さんもたくさんいるんだけど、孤独で、どうしてこんなにもひとりぼっちなんだろうって思っていました。傍目からは楽しそうに遊んでいる私が、そんなふうに感じていることを知る人は、どこにもいない。それがなにより悲しいと思っていた気がします」

自分で発しておいてなんですが、なんて暗いコメントなんだろう(笑)。

「学生時代で今の自分に最も強く影響していると思うエピソードを話してください」
「大学生になって、一人暮らしをはじめた時のことが思い浮かびました。高校生の頃、どの大学で何を学ぶかより、とにかく一人暮らしがしたいと思っていました。親と離れて暮らしたいと。いざ引越しを終えて、親が近所の方から借りたバンに乗って遠ざかっていくのを見ていたら、言いようのない不安でいっぱいになりました。一人暮らしをしたかったはずなのに、あんまりうれしくないぞ。むしろ、怖くてしょうがないぞと思ったんです」

ああ、正直でいるってなんて無防備なんでしょうか。こんなこと誰にも聞かせるつもりなかったんだけどなあ(笑)。

「それらのことが今のあなたにどう影響していますか」
「人間関係は基本的に煩わしいです。特に家族のような近しい存在やなにかを期待している相手には、複雑な感情が生まれます。だけど私たちは、関係性の中でしか生きられない。人間は集団で生きてきた種だから。その中で、どう折り合うのか。対立したってしょうがない。でも、妥協すればいいわけでもない。立場や力関係だけですべてを決めるのもおかしい。どんな時も3つ目の新しい答えを探したい。そういう思いが強くあります」

あまりにも正直な自分を語るって、勇気がいりますね。けど、カタルシスもすごかった。なるほどなあ、今のわたしが考えてることとちゃんとつながってて、おもしろいなあと思いました。

文章を書くことを仕事にしてきたので、書き出す前にある程度構成を考える癖があるのですが、なんの地図も持たず話しはじめたものが最後にきちんと落ちる、ということにも驚きました。無意識の中には航海図があったのかもしれないけど。とか言うと、またあやしい方向に行ってしまうのでアレですが(笑)。

数日前から描き続けているnoteですが、日々書くことはまったく苦になりません。ただ、誰に何を伝えたくて書いているのか、もうすでに見失っている気もします(笑)。ですが、無意識の航海図があるんじゃないかという気もしています。しばらく書き続けていきたい。

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