森近 恵梨子

ニューヨーク生まれのアラサー。QOL向上に奮闘中!介護職8年目。小規模多機能型居宅介護…

森近 恵梨子

ニューヨーク生まれのアラサー。QOL向上に奮闘中!介護職8年目。小規模多機能型居宅介護→訪問介護→コミュニティカフェ併設のデイサービス立ち上げ準備中。ライター・講師。介護職の思考過程と実践過程を研究中。正真正銘の介護オタク。温泉が湧き出るまで、介護を深ーく掘り続けますよ!

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  • 介護職が自分を介護してみた

    これは、ある1人の介護職員(介護オタク)が、 自分の専門性を自分自身に発揮すれば、 QOL(生活の質)は高まるのか という実験を描いた物語である。 実験者でもあり被験者は、森近恵梨子 29歳6ヶ月。 30歳になる2020年4月3日まで、あと半年。 半年でどこまで生活の質が高められるのかにチャレンジし、その軌跡を記す。 人の生活の質を高め、その人らしい生活に向き合い続けた介護職は、自分の生活の質を高めることはできるのか。 自分1人で介護するのではなく、他職種連携という視点で、他の人に頼ることもOKとする。必要な社会資源と適切に繋げるのも重要な仕事。 なんとなく、このまま人生を終えたくないという不安や恐怖心がきっかけだ。 この取り組みを通じて、 ・介護の専門性を明らかにすること ・介護職自身が、自分の生活、人生に向き合うこと に、つながればと期待している。

最近の記事

☆MISOJI☆

お誕生日ありがとうございます。 社会がこんな情勢の最中、私事で恐縮ですが、本日より、30代に突入いたしました! 今の率直な想いとしましては、 「生きるのが上手になってきて、随分楽になったな〜」ということ。 なんとなく悲劇のヒロイン症候群だった私は、自分の力で、喜劇に塗り替えることができるようになってきた。 だからこそ、これからの人生が楽しみでしょうがない。 どうして、生きるのが上手になってきたのだろう。 ①自分のあり方がわかってきた ・得意なことと、苦手なこと

    • 介護職が自分を介護してみた 第1章 初回アセスメント④

      今回は、「参加」に関するアセスメントを深堀りしていく。 本連載のこれまでの記事はこちら アセスメントを続けるなかで、既に行動が変わってきている。 2日連続、清涼飲料水を我慢できた! あまりにも頭は痛くて、頭痛薬は泣く泣く飲みましたが…。 やっぱり、アセスメント自体も間違いなくケアだ。 プラス面 ・楽しい仕事をできている 6月から、個人事業主となり、自由に仕事ができる身となった。 毎日好きな仕事ばかりしているので、楽しい。 一方で、もっと自分の「表現」を仕事に

      • 介護職が自分を介護してみた 第1章 初回アセスメント③

        今回は、「活動」に関するアセスメント。 ここは、課題だらけだ。 本連載のこれまでの記事はこちら プラス面から振り返る。 ・おおむね自立してる 自分でこう答えたけど、本当にそうかな? ICFの分類でもう一度確認してみる。 興味のある方は参考資料のコチラをみてほしい。 ADL(日常生活動作、例えば歩く、座る、起き上がる、排泄、食事、入浴等)は客観的に見ても「自立」だろう。 いや、「自分の身体を洗う」は怪しい?! (前回のアセスメント結果)夜、お風呂に入

        • 介護職が自分を介護してみた 第1章 初回アセスメント②

          アセスメントを失敗すると、その後、全部うまくいかなくなる! ということで、じーっくり慎重にやっていく。 序章はこちら 第1章 初回アセスメント①はこちら 前回のアセスメントを深堀りする。 今日は、「身体の健康状態」について。 初回アセスメント プラス面 ・介護サービスのためのアセスメントツールだと、ほとんど結果は「特になし」になる。 もうちょっとプラス面を深める。 身体のプラス面についての意識を深めてみる。 〈過去と比べてどうなのかを聞いてみる〉 介

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        • 介護職が自分を介護してみた
          5本

        記事

          介護職が自分を介護してみた 第1章 初回アセスメント

          アセスメント 介護を始めるにあたって、まず情報収集から課題を明らかにする「アセスメント」からスタートする。そのアセスメントをもとに計画を立案し、介護を実施するのだ。 「人間」の状況を把握するためには、闇雲に会話をすれば可能なのかというと、そうではない。 人間の視点は偏っており、必ず抜け落ちる視点がある。 なので、現場でアセスメントする時や情報をまとめる時はアセスメントシートというツールを活用したりする。(例) それを用いることで、その人の全体像を捉えることができ

          介護職が自分を介護してみた 第1章 初回アセスメント

          介護職が自分を介護してみた-序章-

          これは、ある1人の介護職員(介護オタク)が、 自分の専門性を自分自身に発揮すれば、 QOL(生活の質)は高まるのか という実験を描いた物語である。 実験者でもあり被験者は、森近恵梨子 29歳6ヶ月。 30歳になる2020年4月3日まで、あと半年。 半年でどこまで生活の質が高められるのかにチャレンジし、その軌跡を記す。 人の生活の質を高め、その人らしい生活に向き合い続けた介護職は、自分の生活の質を高めることはできるのか。 自分1人で介護するのではなく、他職種連携とい

          介護職が自分を介護してみた-序章-

          選択肢は多ければいいというわけでもない

          「夏だし、もっと涼しい格好したら?」 何気なく言われたりするが、 私は肌を出したくない。 数年前に、手や脚にひどい湿疹ができて、それが延々と治らない。 半袖になると、大体「どうしたの?!」と必ず言われたりするし、相手をいちいち心配させてしまうのが嫌だ。 これからの季節は正直キツイ。 しかし、利点もある。 無限の選択肢から、服を選ばずに済むということだ。 長袖の涼しい服 という条件を課すと、大分、選択肢が狭まる その他いろんなコンプレックスがあるので、隠した

          選択肢は多ければいいというわけでもない

          友達家族

          今日は、文章を書く時間がなかった。 短文ですが、家族紹介です。 私はひとりっ子です。 両親とは、どんどん年齢が近くなっていく感覚があります。 もはや、同世代の域に達してきた。 いや、精神年齢は超えた気がする 笑 母は、ポジティブで、力強くリーダーシップをとる人。自分の思い通りに物事をうまく進める。 父は、ザ・アーティスト。いつも自分の世界に浸っている。私にとって、父は、父というより、兄。 あんまり、じっくり話したことないなぁ 笑 よく、キャッチボールは一緒にした

          「できるループ」を生み出そう。

          私は、とにかく苦手なものがある。 それは、計算・算数・数学だ。 学生時代から苦手で、 特に立方体を切る問題とか、展開図とかは特に苦手で、 頭のなかで3Dを想像すると吐き気がした 汗 恥ずかしい話、赤点とって、よく補習に出てたなぁ。 できないことが続く、「できないループ」にはまると、本当に辛い。 数学の授業は、毎回恐怖でしかなかった。 大人になった今でも、日々の小口現金の締めとか、とんでもなく時間がかかり、何度やっても計算が合わない。 事務仕事も、数字に関するミス

          「できるループ」を生み出そう。

          伝統工芸のような繊細な美しさを感じたオムツ交換

          高校時代の話。 冬はダイエーで安売りしていた、赤や緑のラインが入った奇抜なデザインの毛糸のパンツを防寒のために履いていた。 その毛糸のパンツには、おしりの部分に大きな文字で 「POP」と書かれていた。 当時は、今では、信じられないほどの短い丈のスカートを履いていたものだ。 友人たちとの帰り道。潮風が吹き荒れる。 事件が起こる。 突風が吹くとともに、私のスカートは姿をくらませた。 露になったのは、 「POP」その日を境に、私のあだ名は、 「POP」になったの

          伝統工芸のような繊細な美しさを感じたオムツ交換

          楽しさより面白さ。面白さを生み出すのは、深さ。

          さまざまな地域のみかんジュースが飲み比べできるセット。 渋谷ヒカリエd47食堂で、以前飲みました。 みかんジュースにそこまで興味なかったけど、探究心アンテナがビビっときて、思わず頼んでしまいました。 同じみかんジュースでも、味に個性があるなぁ。 その奥深さに、“面白さ”を感じた。 奥深さは、“面白さ”につながり、興味をひく。 介護に話を移そう。 以前、わたしはこんなツイートをした。 現在の介護に関する社会への発信は、 「楽しい!」「やりがいがある!」

          楽しさより面白さ。面白さを生み出すのは、深さ。

          介護職が提供するのは、「存在価値」の“気づき”

          ふと、 「自分のことは、肉眼で客観的には、一生見られない」 という事実に気づいたりする。 そこには、最強のミステリアスが潜んでいると思っている。 こんなに生まれてから死ぬまで、ずっと一緒にいる人を一生見ることができないなんて。 見られないとわかったら余計に見たくなる。 自分を完璧には、外在化できないから、人は鏡の中に映し出される、偽物を自己の姿と捉えるしかない。 だから、人が自己認識を誤るのは仕方のないことだ。 最近、パーソナルカラー診断を初めて受けた。

          介護職が提供するのは、「存在価値」の“気づき”

          生活歴は、“これからの暮らし”をつくる材料にすぎない

          介護は、利用者が“その人らしい生活”ができるように支援する仕事だ。 どうすれば、“その人らしい生活”を引き出せるのか。 それは、本人の話を聞くこと。 いままで、どんな生活を送ってきたのか? 何を大切にして生きてきたか? 何を避けてきたのか? 得意なことは?苦手なことは? 大切な人は? 等々。 聞いたことをふまえ、介護職は“その人らしい生活”のデッサンをし、本人と一緒につくりなおしていく。 それは、とても大切なことだ。 ただし、これまで送ってきた生活は、本当に

          生活歴は、“これからの暮らし”をつくる材料にすぎない

          介護が必要になっても、毎朝納豆を食べるには

          最近よく思うこと。 尊敬している介護関係者は、課題が自分ごとであるため、爆発力を持っている。 爆発力を羨む私は、介護について、とことん自分ごとで考えてみることにした。 「自分は、どんな介護を受けたいか?」 と問う。 「特別贅沢なんて望まないから、毎朝納豆食べれれば良いかなぁー」 ふと、思った。 毎朝納豆食べられなくなったら、確実に機嫌が悪くなる。 しかし、 時は一瞬止まった。 あれ? 「もしや、食事に全介助が必要だとしたら、毎朝納豆食べるってめっちゃ

          介護が必要になっても、毎朝納豆を食べるには