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金沢市の一大イベント

金沢市のお祭りはなんですか?と聞かれると金沢市民のほとんどが「百万石まつり」と答えるのではないでしょうか。毎年6月初旬に行われるお祭りが今年も開催されます。
大変混雑するこのお祭りに、子どもの頃、私たち姉弟を両親や祖父母が毎年連れて行ってくれ、百万石パレードを見るための場所も取ってくれていたのを今も思い出します。

今年もその時期が近づいている中、ふと、百万石まつりのルートや関わる歴史、各催し物の意味など知らないなと思ったので調べてみました。
すると金沢市に暮らす皆さんが大切にしてきた歴史が見えてきて、面白いと感じたのでご紹介します。

まず『百万石まつりとは』と検索するとこのように書かれていました。
(引用:金沢百万石まつりhttps://100mangoku.net/about.html
「金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家公が天正11(1583)年6月14日、金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催されています。
尾山神社での封国祭に合わせて、大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事がルーツで、終戦後は進駐軍の指導により昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会によって開催されました。
現在の金沢百万石まつりは、昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催した商工まつりが第1回目となります。その後、豪華絢爛な百万石行列をはじめ、400年にわたり受け継がれてきた金沢ならではの伝統ある行事が賑やかに繰り広げられる現在の姿に発展しました。」

なんと400年にもわたり受け継がれてきた伝統や行事がこのお祭りで表現されているのですね。確かに歴史を感じるパレードがあります。そちらもいくつかご紹介します。

まず迫力満点の「加賀とび行列」。

昔は火事があると、はしごから様子を見ていました。約6メートルもの高さのあるはしごを登るにも訓練が必要です。その訓練ではしごの上で様々な技をするようになり、今ではその演技を消防団によって受け継がれています。6メートル先で行われる圧巻の演技に、誰もが見上げたまま釘付けになってしまうのがこの行列です。。

大きな頭の「獅子舞行列」。

刀やなぎなたを手にした「棒振り」が大きな頭を持つ獅子を退治するのですが、獅子舞と闘うことで武器の使い方を学ぶことができるため、昔は道場で学んだりしていたそうです。どこの地域でもよく見る獅子舞ですが、百万石まつりの獅子はおおよそ長さ10m、幅5m、高さ3mで大変大きなものです。

最後はこのお祭りのメインイベントである「前田利家公入城行列」
昭和59年(第33回)に初めて、加賀百万石になる元をつくった利家役に俳優を起用して以降、さらに一大イベントに成長しました。毎年誰が利家公になるのか大注目です。

今では、火事の際はしごから様子を見ることも、刀やなぎなたといった武器の使い方を学ぶこともないですが、こうしたお祭りで昔行われていたことが受け継がれていくのは素敵なことだなといつもとは違った視点でお祭りを知ることができました。

今年も開催予定の「金沢百万石まつり」ですが、歴史を感じながら楽しみたいと思います。

※画像は全て金沢市提供です。


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