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敵の出方論の弾圧

まず、僕は日本共産党が掲げている敵の出方論を支持する。これは革命の形態が平和的になるか非平和的になるかは敵の出方によるとする論のことで、よく出方論と略される。これはどう考えても正しいと思う。

暴力革命はなるほど不可避かもしれない。だからといって敵が議会制民主主義を遵守して公正な選挙を行なっているときに非合法なテロリズムや破壊活動を行うことは許されなくて人民の支持を得られない。ブルジョア民主主義というものは本当は民主主義ではないのだが、人民はそれを民主主義であると信じきっているからその欺瞞が人民の意識にとって公然のものとなって階級闘争が過半数の支持を得た革命運動に発展しない限りは武装蜂起、武力闘争をすべきではない。

現在、日本政府は破防法こと破壊活動防止法を根拠として日本共産党を公安の公安調査庁の調査対象団体であるとしている。だが、それは明らかに理不尽であることだ。日本共産党はブルジョア民主主義を逸脱した暴力革命の方針を完全に放棄しており、あくまで日本のブルジョア国家が民主主義の建前を破り、直接的弾圧に乗り出してきた場合にだけ暴力によってこれに抵抗するものであるとしている。公安は完全に合法的な政党である日本共産党を調査対象団体から外すべきだ。

マルクス主義研究会 白沼 2022年8月1日


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