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「U2plus」事業譲受のお知らせ

株式会社かいじゅうカンパニーは、オンライン認知行動療法サービス「U2plus」(ユーツープラス)を、株式会社cotreeより事業譲受することになりました。


みなさん、はじめまして。
かいじゅうカンパニー代表の東藤泰宏(とうどうやすひろ)です。

コトリーさんが運営しているU2plusを、かいじゅうカンパニーが引き継ぐことになりました。このnoteでは、運営体制と経緯、これからのU2plusについてお伝えいたします。


U2plusの運営体制について

2020年5月1日より、U2plusの運営主体は、株式会社かいじゅうカンパニーへ移行します。

ユーザーのみなさんが安心してU2plusを利用できるように、エンジニアリング・ユーザーサポートの体制を構築していきます。

サービス継続の課題であったRubyおよびRailsのアップデートについては、2020年7月の対応を予定しています。


新しい運営法人「株式会社かいじゅうカンパニー」について

広義のメンタルヘルス領域での事業を作っていく会社です。それはきっと課題の当事者のナラティブを中心としたコミュニティを模索する事になるでしょう。

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https://kaiju.company


私としては、2011年に株式会社U2plusを設立して以来、2度めの起業となります。

参考:うつ病患者が手を取り合ったら起業もできた。うつ病オンラインコミュニティ「U2plus」創業者 東藤泰宏さんの選んだ道
https://soar-world.com/2016/05/06/todo/


U2plusサービス継続の経緯について

TwitterやU2plusのタイムラインで、ユーザーのみなさんの継続を望む声をしっかりと確認したこと。

そして、世界が大きく変わろうとし、誰もが不安を抱えている時代に、U2plusのようにあたたかいウェブ上のコミュニティは、今こそ必要とされてるのでは、と考えたこと。

この2点により、2020年4月よりcotreeさんにご相談し、話し合いがはじまりました。

また、懸案であったRailsのアップデートについて、青木啓剛さんからご協力の申し出をいただいたことも、私の背中を大きく押してくれました。

青木さんには、アップデートに限定せず、これからのU2plusの運営について、技術面を中心に幅広くご協力していただく予定です。

青木さんからも、U2plusのサービス継続について、noteを書いていただいています。ぜひお読みください。


U2plusを運営してくれたLITALICOさんとcotreeさんについて

2015年からU2plusを運営されていたLITALICOさんは、リタリコワークスのメンバーさんや、U2plusのユーザーさん、そして地域の方と共に、全国で当事者会を開催してもらいました。また、社会課題の解決をミッションとする会社としての様々なアクションを身近で見ることで、大変大きな学びがありました。

cotreeさんは、LITALICOさんからU2plusを引き継いでいただき、主力事業であるオンラインカウンセリングサービスの知見と共に、これまでたくさんの愛情を持って運営していただきました。cotreeさんが2017年に、手をあげてくれたこと。そこから今日までしっかりと運営してくれていたこと。たくさんの可能性を育んでいただきました。また今回の事業譲受についても、とても迅速かつ真摯にご対応をいただきました。

両社に、心からお礼を申し上げます。


U2plusのファウンダーとして

これまで、2015年にLITALICOさんに事業譲渡して以来、U2plusとは距離を置いていました。自分で旗を掲げ、信じられないくらいの人たちと一緒に作り維持してきたサービスを誰かにお任せするというのは、そういう態度が必要だと思っていたからです。

もう1度U2plusの運営をさせてほしい。そう言えるまでに、何年もかかってしまいました。

自分でU2plusをお譲りする意思決定をしておきながら、再び運営することに、批判もいただくかと思います。

批判は甘んじて受けつつ、ユーザーのみなさんに、安心して使ってもらえる運営体制を構築し、維持し続けることに尽力してまいります。


これからのU2plusについて

U2plusは、2011年に公開されてから今までに、運営する会社が変わってきました。このことは、ユーザーさんがいかにサービスを必要としてくれており、それに応える形で、それぞれの会社さんが、愛情と使命感を持って運営してくれていた事を物語っています。

しかし一方で、無償では安定的な運営は難しいということでもあります。

これから持続的にU2plusを続けていくために、今後は何らかの形での運営資金の調達を検討しています。クラウドファンディングや何らかの有料課金など、ユーザーさんを中心に、選択的にお金を払えるようなモデルがよいと考えています。

また、U2plusが公開された2011年とは、メンタルヘルス領域の社会資源や、人々の認識が大きく変化しています。今の時代に則して、U2plusの存在する意味や、必要な機能を再定義していくつもりです。

どちらについても、みなさんのご協力をお願いする事になります。

U2plusについての新しいお知らせは、このかいじゅうカンパニーのnoteでお伝えしていくつもりです。ぜひフォローをお願いします。

みなさんと共に、「楽しいことを増やし、つらいことを分かち合う。いちばん大切な【回復したい】という本人の意志を増幅させる場所」である、U2plusの火を灯し続けていく所存です。

どうぞご支援・ご助力の程何卒よろしくお願いいたします。

Let’s start over again.

みんなで、もう1度、はじめましょう。

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