#005 第10期絵本専門士養成講座、全日程終了。
1/21(日)、第10期絵本専門士養成講座、全日程が終了しました。
まだ事後課題、修了課題が残っていますが、約8か月間、全10日間の講義に欠席することなく参加することができ、小さな達成感を感じています。
講座を振り返っての記録や、全日程を終えて感じていることを残しておきたいと思います。
絵本専門士養成講座に興味がある方の参考になれば幸いです。
絵本専門士とは・・・
絵本専門士とは、絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家です。
絵本専門士の資格を得たからといって、何かの活動ができる、仕事がもらえるというわけではありません。
しかし、絵本専門士養成講座を受講して、絵本に関する知識や技能が高まり、感性が豊かになったように感じています。
絵本を紹介する際、絵本を活用したイベントを企画する際などに、学んだことを生かすことができると考えています。
応募・申込・選考
【令和6年度絵本専門士養成講座(第11期)】募集のお知らせが出ています。
応募期間が約1か月と限られています。
また、選考にあたって提出するものがありますので、早めに確認することをおすすめします。
ちなみに、令和5年度(第10期)は、受講資格を満たしているかの確認、受講資格に関わる勤務及び活動等の経歴の確認と、受講動機、認定後に絵本専門士として活動したいことについて400字程度で記述する欄がありました。
例年、受講希望者が多いようで、選考の倍率は高くなっています。
私は、2019年度・令和元年度(第6期)に初めて申込み、落選。
2023年度・令和5年度(第10期)に2度目の申込みをして、選考を通過することができました。
受講生仲間との話では、初めての申込みで通過になった人もいれば、数回申し込んで通過した人もいました。
一度落選となりましたが、諦めずに申込みをしてよかったと思っています。
受講料・費用
講座の受講料は、80,000円でした。
第11期も同じ受講料のようです。
受講料の他に、以下の費用がかかりました。
交通費
講座が行われるのは、国立オリンピック記念青少年総合センターです。
最寄駅は小田急線参宮橋駅。
私は、神奈川県横浜市在住なので、往復2,000円程度でした。
北は北海道から南は九州まで(第10期には沖縄からの参加者はいませんでした。)、全国各地からの参加者がいました。
飛行機・新幹線・夜行バスなど、それぞれの移動手段によって費用が異なります。
居住地によっては、受講料以上の費用がかかっているようでした。
教材費
講座で使う教材を徴収されるものがあります。1,000円程度。宿泊費
遠方からの参加の場合、宿泊費も必要です。
受講生仲間は、国立オリンピック記念青少年総合センター内にある、宿泊棟に泊まる方が多かったです。
会場からすぐ近くで便利だし、費用も近隣の宿泊施設よりも安いです。
私は、懇親会のある日は宿泊しました。
A棟(トイレ、シャワー室、洗面台共同)は、1泊3,770円。
D棟(各室バス、トイレ完備)は、1泊5,740円。
書籍・絵本購入代
講座を受けるたびに自分の知らなかった絵本に出会うことができました。
話を聞いたり、読み聞かせを聞いたりしていると、いい絵本だなぁと感じ、購入したくなることがしばしば。
講師の先生方のご著書や、参考図書として紹介いただいた書籍などで、購入したものもあります。
あとは、事前・事後課題を行うにあたって、図書館では借りることができなかった書籍・絵本を購入することもありました。
かかる費用は人それぞれですが、底なし沼のカテゴリー。
私は、50,000円ほど購入したと思います。懇親会費
参加者同士で懇親会を企画し、3回ほど行いました。
3回で15,000円ほど。
たくさんの方々と交流できて、よかったです。
受講して良かったこと
絵本に関する知識、技能および感性が高まった。
講座は、大きく分けて「知識を深める」「技能を高める」「感性を磨く」の3領域があります。
それぞれの領域の中に、多様な講座があり、絵本について学ぶことができるのはもちろん、絵本専門士として活躍するために必要な知識、技能、感性をバランスよく高めることができます。
絵本に関係する資格は、絵本専門士の他にもありますが、おそらくここまで多面的で深く学べる講座はないと思います。
講師の先生方は、それぞれの分野で活躍なされている方ばかりで、講座の内容は、どれも大変興味深いものでした。全国各地に仲間ができた。
講座や懇親会を通して、たくさんの受講生仲間とつながることができました。
LINEやSNSでのつながりもつくることができ、絵本に関する情報交換も積極的に行なっています。
講座とは別に、実際に、受講生仲間の仕事場や活動場所にお邪魔させていただいたこともありました。
絵本専門士の先輩方とつながることができた。
絵本専門士の先輩方と新たにつながったり、イベントに参加させていただいたりしました。
また、もともとSNS上でつながりがあった絵本専門士の先輩方と、講座の際に会って話をすることもできました。
先輩方がどのような活動をなさっているのかを知ることは、自分の活動を考える上で、とても勉強になります。
「絵本専門士講座受講中なんです…。」と、伝えると、一気に距離が縮まるように感じるのは、大変な課題を乗り越えてきた同志として認めてくださっているからでしょうか。
やりたいことが明確になった。
「絵本が好き。絵本って面白い。」
というぼんやりした感覚から、一歩進んで、具体的にどのような活動を行いたいか、学んだことを地域や社会にどう還元していくかを考えることができました。
私自身は、小学校教諭として全学年担任+外国語専科・理科専科の経験があること、3度の育児休業取得経験のあること、今後もフレックス勤務制度や育児短時間勤務制度などを活用して育児と仕事に取り組もうとしていることが、他者との違いであり、自分の強みだと考えています。
その強みを生かしつつ、自分の興味がある分野でもある、乳幼児期〜小学生の子どもやその保護者を対象に、絵本の魅力を伝える活動をしていきたいと考えています。
育児休業を取得し、子どもと一緒にたくさんの絵本を読んできて感じていることや、家族に幸せな時間をもたらしてくれた絵本を、絵本専門士養成講座で学んだことに紐付けながら伝えていきたいと思います。
絵本を読むのが、より楽しくなった。
息子たちと絵本との関係を眺めている時間が好きです。
5歳の長男は私が気がつかなかった細部の工夫に気がついたり、1歳の次男はお気に入りの絵本を持ってきて読むようにせがんだりと、家族で絵本を楽しんでいます。
興味が広がり、展覧会や美術館を訪れるようになった。
絵本に関連する展覧会や美術館にも足を運ぶようになりました。
実際に原画を見て、エネルギーを感じたり、展覧会で作品や作者について詳しく知ったりする。
絵本の世界を深く楽しむ一つの方法だと感じました。
受講して大変だったこと
事前課題・事後課題
講義によっては、事前課題・事後課題があり、大変でした。
私は、育児休業中だったので、家族の協力を得て、時間のやりくりができました。
仕事をしながら受講していたとすると、もっと大変だっただろうなと思います。
「年末年始感のない冬休みを過ごした。」「飛行機での移動中にも課題に取り組んでいた。」などと、受講生仲間が話していました。
仕事をしながら、事前課題・事後課題にも取り組んでいた受講生仲間を尊敬しています。
まとめ
絵本専門士養成講座は、金銭的・時間的な負担は多少あるものの、絵本に関する知識・技能を高め、感性を磨くことのできる素晴らしい講座でした。
絵本についてより深く学びたい、絵本の魅力を地域や社会に伝えたいという思いのある方は応募してみることをおすすめします。
私も絵本専門士に認定してもらえるよう、事後課題、修了課題ともうひと頑張りしたいと思います。
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