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142-46 お金持ちにとってタクシーは無駄遣いではない

 お金持ちというのはお金をジャブジャブ使うイメージがあるかと思うが、実はそうではない。基本ケチなのだ。正しくは役に立たないお金は1円たりとも使いたくない、ちょっと古い言い方でいうと「死に金は使いたくない」ものである。一方、役に立つお金、つまり「生き金」なら惜しみなく使う。この惜しみなく使う部分だけを見て「お金持ちはお金があるからジャブジャブ使うんだな」と勘違いさせるのだろう。

 お金持ちがタクシーを使う理由。引用した記事によると①時間の節約と②1人の時間の確保だそうだ。

 例えばある取引先からある取引先まで行くとしよう。歩いて駅まで行き、電車来るまで待ち、駅で降りて取引先まで行くってのは時間がかかる。そこでタクシーを予約し次の取引先まで行けば幾ばくかの時間の節約になる。お金持ちの1分と庶民の1分は値段が違う。庶民の1分なんてカスみたいなものだがお金持ちの1分は金ぴかだ。1分でどれだけ稼げるかを考えればよく分かるだろう。

 1人の時間の確保だが、これも上の例でいくと歩いている間は信号を見て信号が赤ならば止まり、駅に着けば何行きの電車かちぇっくをして、また駅に着いてから歩くとなると他の歩行者や自転車にも気をつけなればならないだろう。
 ところがタクシーに乗ってしまえばビジネスのプランを考えられるし、息抜きに遊びの計画を練るのもよし、疲れているのなら寝てしまうのもよい。目的地に着けば運転手さんが起こしてくれる。

 これだけのことができるのだからタクシー乗るのに数千円払っても高くはないのだ。ただ庶民が同じようにタクシー乗っても無駄遣いなので気をつけよう。

 筆者はお金持ちではないので滅多にタクシーに乗らない。ただあまりにもしんどくて電車で家に帰れなさそうなときは長距離でもタクシー使う。実際、18000円ぐらい使ったこともある(大阪のタクシーは5000円以上半額なので東京の感覚では2万いくらの距離に相当するだろう)。しんどいときのタクシーは快適で「ああ、こういうときに贅沢するもんだな」と思った。筆者にとってはこの18000円は生き金だと思っている。

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