【ガルラジ】とあるローカルガルラジストの独白

※この記事は『ガルラジ Advent Calendar 2020』への12/14分の投稿です。


2020年8月に行われた「超ガルラジ」の期間中、私はある一本のSSをPixivに投稿しました。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13503571 

ざっくり概要を説明するとチーム富士川の拠点である富士川に住む一人の男子高校生がガルラジに触れ少しだけ変わる、という話なのですが、この「ワンリスナーズデイズ」はそのほとんどが私の実体験に基づいて書かれたものなんです。
自分で言うのもなんなのですが、私の高校終盤での生活は笑ってしまうくらい「ガルラジ」の世界とリンクしていた気がします。
私は富士川に生まれ、富士川で育ちました。ガルラジのセカンドシーズンが始まった2019年の夏、私は年魚市すずさんやオカジョの皆さんと同じ高校三年生で、志望校に向けて猛烈に勉強していた時期でした。
ガルラジとの出会いの経緯は一切脚色されていません。私が富士川楽座の中のタリーズコーヒーで自習をしていて、その休憩を兼ねて訪れたSAの出入り口のポスターでその存在を初めて知りました。最初に聞いた時は正直戸惑いましたが、そのコンテンツとしての独自性に惹かれ聞いていくうちにどんどんハマり込んでいってしまいました。
8/7のチーム富士川第二回のサムネイルが夏祭りのイラストだったときの衝撃は今でも覚えています。何故ならその直前の週末に「ふじかわ夏まつり」という地域の中ではかなり大きい規模の夏祭りが行われていたからです。私がガルラジの作る「質感」を感じたのはそれがきっかけだったのかもしれません。
その後からチーム富士川、特にその中でも年魚市さんは私の高校生活を彩る登場人物の一人に変わっていきました。最終回でA Oの合格を発表した彼女に素直に祝福できず嫉妬しました。センターの1週間後に行われたチーム富士川のNo.1おめでとうイベント、国公立前期入試の直前の週末に行われた富士川S Aでのコラボイベント。どちらも行けない私は、
「ああ〜、年魚市さんがA O合格したからこの日程でやったんだろうな〜!年魚市さん今頃詩作に耽っているんだろうな〜!いいな〜!」
とか拗らせながら必死に勉強していました。
合格発表が行われ、第一志望に合格したと分かり一頻り狂喜乱舞した次の日。私は実家に帰った後、すぐにS Aに向け自転車を走らせてひのき玉とトートバッグを買いました。様々な意味で苦汁も辛酸も舐めた受験末期でしたが、今となってはいい思い出です。

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中学の受験期にも、私は夜にラジオを聴きながら勉強していました。その時に聞いていた番組は確か学生へのお悩み相談やエールが中心で、私はそれに共感しながら耳を傾けていました。同じ時間に様々な思いを抱えた同年代の人々が、同じラジオを聞いて過ごしている、つながっている。この時間は私にとってかけがえのないものでした。
今思えば、ガルラジに感じた私にとっての「質感」というのはこのときの思いにとても似ています。少し世界が違うだけの同郷の少女たちが大学に悩み、将来に悩み、今に悩み、けれど現在を楽しむために精一杯ラジオを行なっている。似た視点を持つ少女たちとガルラジを通して繋がれている。この質感が私の世界に新たな彩りを与えてくれて、だからこそ私はガルラジというコンテンツが好きになったのです。

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この写真は、私の通学路の途中でスマホで撮影したものです。確か去年の9月に入った時に自転車を走らせてふと富士山を見て撮影したものでした。
今スマホの写真フォルダを少し見てみると他にも何枚か富士山を撮影したものがチラホラとあります。そのほとんどが通学路の途中の風景で、しかも8月以降に撮られているものでした。
実家で大学の講義を受けていた今年の4月から8月の間は、時間が空いて暇になったとき少し自転車を走らせて富士川楽座へ店でバイトをやっている同級生に会いに行ったりしていました。
実家から離れ大学近くのマンションに住んでいる今、私の部屋からは時折ラジオの音が聞こえていることでしょう。
寒くなってきた近頃は毎日、ひのき玉と共に湯船に浸かっています。
私にとっての「ガルラジ」は日常をささやかに、けれど確実に鮮やかにしてくれる。そのようなものなのかな、と思っています。

2019年はガルラジでした。
まだ執筆現在番外編について詳細は明らかになっていませんが、2020年もガルラジだったと思います。
では、2021年は?…もう、答えは決まっています。

#2021年もガルラジ

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