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トラサー

中学3年生の頃、学校が終わってから部活動へ、その後は隣町の塾まで通うというハードな生活を休みなく送っていた。
8月に部活動を引退してからは本腰入れろとばかりに塾の課題や勉強に追われる日々になった。
中学生ながらも常に競争を意識させられ、ストレスが大きかった。

夏休みが明けて、2学期が始まった。
部活動はないが、学校の授業が再びはじまるだけでまた忙しくなるなと参っていた。

ある日の授業終わり、わたしは下校しようとしていたところ部活動の友人に声かけられる。

「なあ、暇?ちょっとだべらへん?」
私『ごめん。今日も塾で…』
「とりあえず皆そろってるからきいや。着いてきて」

こいつさりげなく断ったの聞いてないな?とおもいつつ、まあちょっとだけなら良いかと思い、ついて行った。
着いて行った先はなんと校舎裏。

そこには元部活動一緒だった友達数人が円になって座っていた。
「さ、トランプするぞ〜」
私『え?ここで?』


そこにいた私含む6人のことを何気なくトランプサークルと呼ぶことにした。略して『トラサー』

この校舎裏での放課後集会(サークル)はほぼ毎日あった。

目的は何だったのか、なぜそこに、なによりもなぜこいつらは受験に焦っていない?といろいろ謎に思うことはあったが
次第にトラサーはわたしにとってひとつの居場所だと思うようになった。実際、当時抱えてたストレスの発散にも自然となっていた。ありがたかった。


時は流れ、中学生だった頃から
約12年が経った。

今は地元を離れ上京して結婚もしたが、なにかと苦労の多い人生からは逃れられず
毎日なにかと悩まされている。

トラサーの人間は、そんなわたしを『人間味溢れる』と言う。

『わたしがすごいと思うあなたにも悩みがあって、当たり前やけど人には得意不得意あるしどんな生き方でもいいんやなと思わせてくれる存在だ』


トラサーの人間は、いつでもわたしに寄り添ってくれて、いつでもわたしを肯定してくれる存在。そして私の居場所。これは当時から12年経った今も変わらないことで、今後も変わらないことだ。

海外移住に伴い、しばしトラサーの人間たちとお別れになる。嬉しいことに盛大に餞別のサプライズやパーティーもしてくれた。
私は彼女たちの存在にどれだけ助けられたか。

のんこ
わたしなんかを大切な友達って恥じらいもなく言ってくれたこと、照れ臭かったけどわたしって他人にそんな印象与えれることできるんやてシンプルに感動したことがあります。何気ないのんこの発言やったやろうから覚えてないやろうけど。笑
過酷な医療現場で生きてるからか人一倍肝がすわってるなて地味に思ってる、そして見習いたい。いつもわたしを勿体無いくらい過大評価してくれてありがとう。

みさき
海外で気をつけること教えてくれてありがとう。身をもって経験してくれてありがとう笑


わたしのことトラサーの暴走機関車て間違った評価してくれたな。わたしもあんたを評価してあげる。あんたはトラサーの太陽や。どう?正しいやろ。なんでも評価には正確性を持たなあかん。ほんまはトラサーのはちみつイエローや。ていおうとおもったけどちょっとボケるノリでもなさそうなのでやめとく。

いとう
友達や仲間っていて当たり前のもんやしだから特に思い入れもなかったわたしやねんけど、コロナ禍に上京して会社での人間関係うまくいかんくて孤独やったときに伊藤と東京で再会して『うわっ、これが友達ってやつか!』て改めて普通のことがいかに大切かて気付かされました。私の存在があなたには大きかったらしいけど、私にとっても伊藤の存在は大きい。ほんま文字通り支え合ってお互い一人暮らし乗り越えたな。あんたの生き方とマインド、私が1番好き。

かなみ
実は小学校の時転校でクラスにやってきたときから可愛いと思ってた。平群の女児は皆お芋さんやからかもしれんけど、あのときの新鮮度は今でも覚えていることをここで告白します笑
いろいろあったけどお互い幸せな人と出会えてお互い幸せになれたね。て言葉くれたけどほんまその通り。嗚呼書いてて目頭があつくなってきた。
しょうもない過去とかしがらみとかいろいろあるかもやけど、今の幸せに自信を持ってこれからもお互い強く生きていこうぜ。

しおた
明るくて運動神経良くてサブカル通ヲタクで頭も良くて面倒見が良くて、、、、、。え、わたしと結婚する?てレベルにいい女やのに未だフリーなの草。でも大丈夫。塩田が悪いんじゃなくて世の男どもが悪い構造になっているので自分を責めずほどほどにやっていきましょう。まあ人の幸福はそれぞれやし男作って幸せになれていうてるんやない。ほどほどにやって自分の幸せ見つけよぜ。あんたほど強い姉御をわたしは知らない。


以上、みんなからもらったメッセージに対してわたしからanswer書かせてもらいましたわ👄

自分の幸せに自信を持つ。
これ、みんなといると常に考えさせられている。ほっといたらすぐ難しいことばっか考えちゃうからな、わたしは。

離れててもずっと素敵な仲間でいさせてください。

わたしより

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