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Uberの真実

突然ですが、Uberというサービスをご存知ですか?

Uberは自動車配車アプリです。現在は世界70カ国・地域の450都市 以上で展開をしています。

このUberについて書かれた本があります。
「Uberウーバー革命の真実」という本です。

この本は、実際にUberのドライバーを経験した著者が書いている本です。

今回は、おおまかに3つに分けてお話させて頂きます。

1.労働について
2.サービスについて
3.国と法律について

1つ目のテーマ、「労働」です。
まず、Uberが事業拡大し米国で知らない人がいないほどまで成長できた大きな理由があります。

それが、「労働を生み出す」ことです。

Uberは、
誰でもタクシードライバーとしてお金を稼ぐごとができるサービスなのです。
必要なのは、車とスマホだけ。
運転手用のアプリを起動させて、スイッチを入れてオンライン状態にした瞬間に出勤状態になります。

手軽に空いた時間に出勤できるというメリットにより
多くの労働を生み出しているのです。

これは、国の政策でインフラを整備するのと似ていると思いました。
高速道路をつくることで雇用が生まれ、家族を養うことができた人が多かった昔の歴史とよく似ていて、Uberは国としての価値も見出していると感じました。

しかし、Uberの雇用創出を邪魔するのが「自動運転」です。
この市場は、いち早く取っておかなければいけない市場です。

2つ目のテーマが、「サービス」についてです。
サービスの特徴が3つあります。
1つが、需要と供給についてです。
Uberにはダイナミック・プライジングを利用したサージ(一時的な価格高騰)のシステムがあります。
これは、混雑状況によって、利用料金が変わってくるものです。
天候が悪く、混雑している日は料金が高騰していきます。

これにより、需要と供給のバランスを保っているのです。

2つ目が、報酬システム「クエスト」
これは、毎週ドライバーに通達されるもので、X日間にXライドとうように規定回数を規定期間内にこなすことで獲得ができる報酬ボーナスです。
ここにUberが仕掛けた罠があります。

乗客側は乗り慣れているため、何か違和感を感じると、低い評価をつけます。とくに始めたばかりのドライバーは低い評価がつけられがちなのです。

初期に低い評価をつけられたら、母数(ライド数)が少ないだけに、平均値が一気に下がってしまう。すると、それを挽回するために数多く運転しなければならなくなるのです。
これは、ドライバーを増やす工夫と言えるでしょう。

3つ目が、相互評価システム
ドライバーとユーザーが相互に評価し合うシステムです。

これは、Airbnbの相互評価システムと同じで
評価が悪ければ、口座が凍結されるなどの運営側からの対処が入ります。
これによって、モラルやマナーを保っています。

最後のテーマ
3つ目が、国と問題についてです。

これも、Uberと似た部分があり、世界進出にあたり問題にぶち当たります。

例えば、メキシコです。
メキシコにある高級リゾート地のカンクーンでもウーバーは難航しました。
メキシコは、麻薬を吸うマフィアたちが常に構想をしている国で、生首やら手足のないしたいやらが道端に放置されている、なんて話もいくらでもあるそうです。
衛生面・安全面などを憂慮していた市民は、安全なウーバーを強く支持していましたが、行政によって拒否されました。

ウーバーは安全と書きましたが、もちろん安全な面ばかりでなく、問題も発生しています。
アメリカやインドでは運転手による性虐待が発生しており、問題となっています。
問題がありながらも、買収などの手をつくし世界進出していくUberですが、
これからどうなっていくかが非常に楽しみです。

今回、3つのテーマに分けお話をさせて頂きました。
そこで感じた学びが3つあります。
1つが、Uberというビジネスは、新しいものに見えて、近しいサービス、昔の歴史と似ている部分があるという点です。
そういう意味でも、仕事、ビジネスにおいて成功法を真似するということは大切だということを学びました。

2つ目は、人は手軽さ(めんどくさくないこと)を求めているということです。Uberもスマホ1つで乗車から決済までできてしまいます。
確かに、「スマホ1つで〜できる。」というフレーズが流行っています。

3つ目は、「クエスト」のような通常の報酬とは別にイベントを発生させるなどの報酬をつけることで人はモチベーションが上がるということです。
また、日本人だけでなく世界全体に共通して言えることだというのも感じました。


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