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成績アップの秘訣:親が言わなくても勉強する子供の育て方

子供の成績アップは、親としてはとても重要なテーマですが、親が口出ししなくても勉強する子供を育てる方法はあるのでしょうか。
本記事では、子供が自主的に勉強するための秘訣について塾講師歴34年の学習塾塾長が解説します。
具体的には、子供の興味や関心を引き出す方法や、学習環境の整え方、報酬や目標設定の効果的な使い方などを紹介します。
また、親がどのようなサポートをすべきかについてもアドバイスしています。
親子関係を良好に保ちつつ、子供の成績アップをサポートしたい方は必読です。


親が言わなくても、自分で机に向かい勉強する子供の親に共通した考え方

長年塾講師として、たくさんの保護者の方とお話しさせていただき、「いくら言ってもゲームばかりして勉強を始めないんですよ」
という相談が多い中、親が何も言わなくても時間を自分で決めて勉強を始める子供がいます。
そのため、そのような学習習慣がついている子供は、結果として好成績をとっています。
そういう子供たちの家庭のことを、いろいろと聞くうちにある共通項があることに気がつきました。
今回はその学習環境についてご紹介したいと思います。

親が言わなくても勉強する子供の家のリビングに共通しているもの

親が言わなくても、自分で勉強する子供を育てている家のリビングルームに共通しているもの以下にまとめました。

聞き取りによると子供の学習を高めるために、リビングに置いてあるものは次のものです。

  1. 興味を引く本やマガジン
    科学、アート、冒険、あるいは子供が興味を持ちそうなテーマに関連する本やマガジン(Newtonなど)

  2. 地図や世界の図表
    地理、歴史、自然科学に関する地図や図表を飾る。(世界地図・日本地図など)(化学式や元素記号)

  3. 学習ポスター
    数学の公式、言語の文法ルール、などを示すポスター

  4. クリエイティブな学習ツール
    ブロック、パズル、または科学実験キットなどのクリエイティブな学習ツール

  5. 学習用品の収納ボックス
    文房具、色鉛筆、ノート、そして学習に使うその他の道具を整理するための収納ボックス

その他のおすすめ1(地球儀)

地球儀は子供の学習に使えるアイテムです。
地球儀をリビングに置いておくことで、子供たちは地理や世界の様々な文化に興味を持つことができます。
地球儀を使って国や地域の場所を探したり、地球の回転や季節の変化について学ぶことができます。
このような視覚的なツールは、子供の学習を刺激し、地球についての洞察のに役立ちます。
クイズ番組で国名や県名が出てくるたびに、地球儀や地図で場所を探す遊びを子供が小さい頃からしている家庭がありましたが、地理や歴史が得意なだけでなく、時事問題や論理思考に長けた子供であったと記憶しています。
社会だけでなく、グラフや表を読むことができイメージをする力が強かったので、文系・理系の科目の両方に優れた学力を持っていました。

国名だけではなく、世界で1番の湖・川・山の名前も表記されています。

その他のおすすめ2(天体望遠鏡)

天体望遠鏡もまた、子供の興味を育てるための素晴らしい道具です。
天体望遠鏡が家に置いてあると、子供たちと一緒に星や惑星、月、などの天体を観察することができます。
子供が天体観測をすることで、宇宙の不思議さや科学的な興味に触れ、学習を高めることができます。

その他のおすすめ3(百科事典)

百科事典は子供の学習にとって貴重な情報源となります。
百科事典をリビングに置いておくと、子供たちに興味を持ったトピックや知識をすぐに確かめることができます。
また、百科事典は学習の手助けとなるだけでなく、情報を信頼性の高いソースから得る手段としても役立ちます。

百科事典のラインナップに入るかどうかはわかりませんが、どうしても紹介したいものです。
センター試験前の高校3年生(日本史選択)に、夏休み中かけて読むように指導したことがあり、
漫画ではありますが、しっかりした内容で読み応えがあります。
因みにこれを試した生徒は、センターで8割取れました。

いろいろなジャンルが入っているので、「こども」と表記してありますが、大人も楽しい本です。

科学が好きな子供にいいと思います。恐竜のページもあるので男の子が好きなものが載っていると思います。

まだまだたくさんありますが、「何か紹介してください」といわれたら、まずこの3冊をおすすめしています。

百科事典を読んで調べることと、パソコンを使ってネットで見るのはどっちがいいか?

百科事典は信頼性が高く、検証された情報を提供していますが、限られた情報しか含まれていない場合があります。
一方、インターネットは広範な情報を提供しますが、その中には正確ではない情報や信頼性の低い情報も含まれています。

両方の活用を活用するためには、まず信頼できる百科事典を使って基本的な情報を確認し、その後でインターネットを使ってさらに詳細な情報を得ることが良いでしょう。
それにより正確性を確保しつつ、広範な知識を獲得することができます。

子どもの勉強する環境は、親のいるリビングと子供部屋のどっちがいいか?

一般的には、小学生の勉強環境は親が居ることで子供が疑問や問題を解決する際に助けを求めやすくなりますし、親子のコミュニケーションもとることができることからリビングを利用することが良いでしょう。
しかし子供が集中しやすい静かな部屋が必要な場合には、リビングに子供用の学習スペースをとることも考えられます。

最適な学習環境は、学年によって変わる場合があります。
幼児期から小学校低学年では親の監督やサポートが重要ですので、親とくつげるリビングがより適しています。
しかし、個別のスタイルがあるので、自己管理能力の発達具合により、個々の学習スタイルに応じてリビングと子供部屋のどちらが適しているか選択しましょう。

集中しやすいリビングや勉強部屋を作るためには?

リビングの場合

  1. 静かな環境の確保
    テレビや音楽などの音量を調整し、外部からの騒音を遮断するように心がける。

  2. 学習に適したスペースの設置
    学習用のデスクや椅子を快適な場所に配置し、良い姿勢で学習できるようにする。

  3. 教育的な書籍や玩具の準備
    学びを取り入れる本や教育的な玩具をリビングに配置し、子供が好奇心を刺激される環境を整える。

勉強部屋の場合

  1. 自然光の活用
    十分な自然光が入る窓際に学習用のデスクを置くことで、明るく快適な学習環境を作る。

  2. 整頓された空間の確保
    教科書、学習教材を整頓して、学習に集中できるようにする。

  3. 静かな環境の維持
    隣や外部からの騒音を遮断し、集中しやすい環境を作る。

これらの要点に留意することで、子供が学習に集中しやすい環境を整えることができます。

親が言わなくても勉強をする子供と、何度言っても集中して勉強できない子供の違い

主にやる動機や集中力の違いにあります。
そのため、集中力が低く、学習に対する動機付けが不足している子供の場合、以下の問題点と解決策が考えられます。

問題点

  1. 注意事項
    子供が簡単に気を散らす傾向があり、勉強に集中できないことが問題となる場合があります。

  2. 動機不足
    子供が勉強に対して興味を持たず、自発的に学ぶことをしない傾向が見られるかもしれません。

解決策

  1. 学習環境の最適化
    静かで快適な学習環境を提供し、注意を払うことを優先的に行います。

  2. 興味を重視した学習方法の採用
    子供の興味を考慮した教材や学習手法を導入し、楽しみながら学べる環境を作ります。

  3. 目標設定と報酬
    小さな目標を設定し、それを達成した際には適切な報酬を考えることで、学習のモチベーションを高めます。

  4. ポジティブなアドバイス
    子供の努力を認め、良い結果を得た際にはポジティブな言葉かけをすることで、自己肯定感を育みます。

  5. 興味を持つ活動の推進
    学習以外の趣味や特技についても積極的にサポートし、バランスの取れた生活を送れるよう導きます。

これらの対策を取り入れることで、子供の学習や集中力を高め、成果を出せる可能性が見えてきます。


成績アップ

以上、「成績アップの秘訣:親が言わなくても勉強する子供の育て方」について解説しました。
子供が自主的に学ぶ力を身につけることは、将来において大きな武器となるでしょう。
親としては、子供の勉強への興味やモチベーションを引き出す方法について一度考えてみることをおすすめします。そのためにも、本記事で紹介した「自主学習の習慣づけ」「環境づくり」のポイントを参考にしてください。
子供たちが自分で学ぶことができるようになれば、彼らの可能性は無限大です。一緒に学ぶ楽しさを見出し、成長を喜び合いましょう。
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