無可有郷

 しがらみのないまっさらなところで
 君とまた会いたい

 周りの目なんか気にせずに
 思い切り愛を叫ぶんだ

 生まれたままの格好になってしまえば
 恥ずかしくなんてないさ
 

 孤独に飲み込まれそうな夜は
 僕を呼んで

 遠慮なんかいらない
 どんなことでも話してほしい

 見栄やプライド
 それらは僕らを疲れさせてばかりだから

 残酷な事件や社会問題から
 最も遠い場所へ

 いつか老体になっても
 心だけは若々しいままで

 呑気者だと言われても構わない
 いつまでも2人して笑っていたい

 そんな世界は存在しない
 そんなことはわかってる

 しかし、願わずにはいられない
 悲惨な現実に苦しんでいる君を見ていると

 君を縛り続けるもの
 君が縛られ続けるもの

 それがどんな存在なのか
 すべてはわからない

 でも、僕は願う
 自由で楽園のような世界を

 君も空想してみてほしい
 そんな無可有郷を

 縛らず、縛られず
 君も自由になっておくれ

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

10

進藤 海

Poetry Collection

心のままに綴った詩集。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。