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バンタム級最強王者の一角、エマヌエル・ロドリゲスまさかの引退宣言!

記事にするには出遅れた感がありながらも、まだ情報が錯綜していたので、ここで作成致します。

皆様!お久しぶりですKAITAです!

さあ、タイトルにもある通り僕個人の思う現バンタム級最強王者、エマヌエル・ロドリゲスが引退宣言をしました。

4年ぶりのタイトルを獲得した後、WBC同級王者サンティアゴとの統一戦を希望しており、そのための指名試合でもしかしたら日本に来るかもしれない。そんな期待もしておりました。

ロドリゲス対モロニー2
もしこの試合が行われるとするなら、それは4団体統一戦になるのではないか。そんな世界線もありました。

なぜこのタイミングで引退宣言をしたのか。

まだ本人は発表しておりませんし、チームも寝耳に水状態ということでまだ分かっておりません。

噂では眼疾かパンチドランカーの疑いというものです。
ラッセル戦など、結構なバッティングでした。
その可能性はなくもありません。

振り返ってみれば、ここまで悲運の天才ボクサーという言葉が似合う男も居ません。

ロドリゲスのボクシング人生

アマチュア時代、ジュニアオリンピックで優勝、現WBOフェザー級王者ロベイシ・ラミレスに勝つなど紛れもないトップアマの評価を得ていました。
が、遊びで車を燃やした際に体を大火傷、ボクシングどころか命に関わる大怪我だったそうです。
なんとか再起しますが、それでもブランクは大きく、オリンピックは諦めることに。

しかし天才ボクサーはプロに転向してもその力を振るいます。

プロ入り、世界王座獲得

プロ18戦目でIBFバンタム級王座決定戦を、ポール・バトラー(元IBFバンタム級王者【防衛0】)と行います。
しかし、バトラーはバンタム級リミットを1.5キロオーバーというプロとして失格の行動をします。再計量も放棄したため、ロドリゲスが勝った場合のみタイトル獲得という条件で試合を行いました。

結果は120-106×2 118-108の3-0で王座を獲得!
IBFバンタム級王者となります。

WBSS参戦、日本のモンスターとの衝突

初戦は指名試合、現WBOバンタム級王者ジェイソン・モロニーとの試合です
ほぼ互角の試合、玄人好みの試合は115-113×2 113-115 2-1という僅差で初防衛に成功します。

そして準決勝、待ち受けるは初戦70秒KOという衝撃的なパフォーマンスを世界に見せつけた日本のモンスター、井上尚弥です

事実上の決勝戦と謳われたこの試合
WBAバンタム級レギュラー王者井上尚弥との対決は、ロドリゲス陣営のセコンドが井上慎吾トレーナーを突き飛ばすというトラブルから因縁が始まります。

1R、井上のジャブにいきなりカウンターを合わせるロドリゲス
井上王者も「こいつは只者じゃない」とより警戒を強めます。

一進一退の攻防が続くかと思われた2R
井上王者のスピードがいきなり変わります。
ロドリゲスはカウンタを合わされ、人生初のダウンを取られます。
何とか立ち上がりますが、すぐさまボディへの追撃を喰らい、2度目のダウン
首を横に振りながらも何とか立ち上がりますが、3度目のダウンを喰らいTKO負け。
ロドリゲスは王座を手放すことになりました。

再起への苦難

再起戦は悪名高い、ルイス・ネリとのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦でした。
しかし、ネリは体重を1ポンド(約450g)オーバーしてきます。
お金で解決しようとするネリでしたが、ロドリゲス陣営は拒否します。試合は中止に。
ネリは過去にも体重オーバーやドーピング問題などを起こしており、まともに試合をすることすら難しい選手です。

WBC正規王者、ノルディーヌ・ウーバーリがコロナに感染したため、5階級制覇王者ノニト・ドネアとの王座決定戦が決定しましたが、ドネアも陽性に
結局、レイマート・ガバリョとの暫定王座決定戦が決まります。
試合はロドリゲスが圧倒、左フックを打ち込みフラフラにさせる場面などもあり、明確にロドリゲスが勝ったと思った試合でした。
しかし結果はなんと、1-2の判定負け。
これには世界で物議を醸し、すぐに再戦するよう指令も降りました。
しかし、この再戦は行われません。

WBA暫定王座決定戦をゲーリー・アントニオ・ラッセルと行いましたが、初回16秒でラッセルからの偶然なバッティングでロドリゲスが試合続行不可能になり、試合はノーコンテストに。
また、この試合のすぐ後にWBAの暫定王座は消滅しました。
勝ったとしてもタイトルは消えていたという、ここにも不幸の神が居たのです。

その後再戦
当時無敗のラッセルをまさに子供扱い!
圧倒的な試合運びを見せ、10回2秒100-90 99-91 99-93の3-0で勝利します。
ちなみにこの試合はラッセルのバッティングで負傷判定になっています。
この試合を見た人たちからは、ラッセルのバッティングは戦略の一つであると思われました。

4年ぶりの世界王座獲得

メルビン・ロペスとのIBFバンタム級王座決定戦が行われました。

圧倒的な試合を見せつけ、そこに居たのは現バンタム級最強と称される天才ボクサーの姿でした。
最終ラウンドには3回のダウンを奪う圧倒劇で、120-105×3という、1つのラウンドも奪われない完璧な試合を見せつけ、4年ぶりに王座復帰を達成しました。

いかがでしたでしょうか

これがエマヌエル・ロドリゲスという1人の天才ボクサーの人生です。

本当にこのまま引退してしまうのか、それは分かりません。

それでも多くのボクシングファンに、どれだけの不運を神に与えられても、それを乗り越える姿を見せてきてくれました。

そんな彼にここからの最大の敬意を。

まずは一旦、お疲れ様でした。

良き人生を。

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