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寺地拳四朗 対 アンソニー・オラスクアガ

寺地拳四朗 対 アンソニー・オラスクアガ

※敬称略

3団体統一戦が消滅し、代わりに来たのはフライ級の選手、オラスクアガでした

まだ5戦しか経験していないにも関わらず、世界ランキング2位につけていた選手

ジョナゴンよりも強い、そんな声もありました

試合が始まる

寺地は冷静にオラスクアガの強振を交わし、ジャブを突き刺す
ステップワークで翻弄する
が、オラスクアガは1発に賭けてるかのようにその強振を辞めない
寺地はそれを真っ向から受け入れ打撃戦に持ち込みます
クリーンヒットは無いものの、いいタイミングでパンチを放つオラスクアガ
3R先制ダウンを奪った寺地

そこから始まったのは素晴らしい時間でした

絶対にお互い引かないぞという意地と意地のぶつかり合い
途中、寺地も「心が折れかけた」という程に強い心を持って挑んでくるオラスクアガ
足を止めての撃ち合い
この男と男の試合は9R
寺地の意地がオラスクアガを倒す
試合終了

寺地は泣いていました
「本当に1人だと厳しい戦いだった」

オラスクアガは右拳を怪我し、包帯を巻きながらの試合だったそうです
しかし、オラスクアガはそれを言い訳にしない
右を故障していて、あの試合ができるのかと恐ろしさを感じました

オラスクアガ、後の世界王者だと思います
この試合を見ないで帰った方々は、本当に後悔したと思います
ボクシングは何があるか分かりません
どんな夢を見せてくれるのか分かりません
これはどんな格闘技もそうです
一夜にして全てが変わります

ボクシングの楽しさが伝わる試合でした

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