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開拓の壁 第5回ミーティング Vol,1

概要

日時:2022年09月02日 21:00〜22:00
参加者:全国各地の開拓クライマー7名 MC1名
 
第5回は、一時期話題にもなりました『御岳でのチッピング』について開拓者からの視線を含め、色々な側面から話してみました。
今回も数回に分けて掲載していきますので、気長にお付き合いください。

ミーティング発言者の扱いについて

基本的に参加者の発言順にA、B、C...と割り振っています。固定はMCのみとなりますので、ご承知おきください。
また繊細な内容も含まれていますので、ミーティング内容の全てを記載はしておりません。ご理解ご了承ください。

クライミングトピックス情報交換

MC:今日は仕事で東北のクライミングジムを6店舗程訪問させていただきましたが、その中のオーナーさんの一人が良い岩場を見つけて、新規開拓しているそうです。
A:近いといいなー
MC:花崗岩のエリアで強傾斜らしいですよ。しかもちゃんとホールドがあるとか!
B:それは貴重だ!
MC:他にも奈良県天川村みずはボルダー公開イベントが9/18に開催される予定(台風のため10/16に延期)です。あとは個人ですと日本を代表するトップクライマー氏が取り組んでる二子山のプロジェクトがとんでもなく難しいらしいです。なんなら選手現役時代より彼は強くなってるんじゃないか説が流れるくらいです(笑)
全員:おぉーーー(喜)

御岳のチッピング

MC:今日は実際の岩場での事象について話そうということでしたが、皆さんもびっくりした内容の一つである、東京都御岳渓谷でのチッピング事件について意見交換できればと思っています。実は昨年の冬にCさんを案内してきました。
C:とんでもなく混んでるの見てきましたよ。
MC:「純粋培養開拓クライマーをハイシーズンの御岳に連れて行く」という社会実験を実施させて頂きました(笑)
C:いや、あれはすごかった(笑)
MC:御岳に行ったことない人いますか?
B&D:はーい!
A:混んでるイメージしかないです。
MC:まあ、首都圏からのアクセスが抜群にいいフィールドですからねー。さてそれでは『御岳のチッピング』について話していきましょう。

御岳のチッピングについての概要

忍者返し/虫で使用するキーホールドが加工されている形跡があり、おそらくチッピングだろうということで騒めいた。某クライミング専門誌で話題にされたり、「御岳会議」という名称でクライマー間での話合いが開催された。
発生時期:2018年12月下旬

状況

MC:「御岳会議」当日に同行者に肩車してもらって当該ホールドを触ってみたんですが、以前はインカットだったものが、外傾したように加工された感じがありました。その他にもハンマーのような物で叩いたような跡があるように見受けられました。みなさんは本件にについて、どう受け止め考えますか?
E:これについてなんかしら反応すべきではないかと考えています。
MC:現状だと、「変形忍者返し」と言われる、当該ホールドを使わないライン取りで登っている方が多いように感じました。
C:該当ホールドより下部のホールドも被害を受けたのでは?
MC:叩かれたような跡はあるものの、保持できないほどの変形は見られないと思います。

登る側の意識の変化

MC:某クライミング専門誌の記事により、「忍者返し」を登ること自体が、後ろ指さされるような行為?とのイメージを持ってしまう人は少なくないかもしれませんね。
C:加工されたホールドを使って「忍者返し」を登るのは「変形忍者返し」より難しいですか?
A:おそらく難しくなったと思う。
C:であれば、現状の「変形忍者返し」が弱点を突くルートになったってことですね。
MC:忍者返しの岩自体がチッピング以前より人が少なくなっているようにも感じます。それでもむっちゃ人多いですけど。
C:以前より忍者返しを登っている人は減った気がする。SNSに載せている人が減っていると感じるし、そもそもSNSに載せることのタブー的な雰囲気が感じられますよね。

Vol,2に続く


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