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「俺にはプログラミング向いてないや。」は勘違いだった


G's Academy UNIT_SAPPORO DEV2期を無事卒業できました。
半年間色々あってたくさんの学びと気づきを得られたので備忘録として書いております。
6000字という長文なので
・プログラミングをやってみようと思っている人
・これからG's Academy入学を検討する人
・G's Academyに入って挫折しかかっている人
に読んでもらえたらと思います。

ちょうど1年前くらいコロナ禍で出かけることができず、時間ができたので「プログラミングやってみよう!!」と思い立って、まず取り組んでみたのがProgate(プロゲート)。意外とやってみたら面白い。

皆さんは、Progateご存知ですか??

Progateは気軽にプログラミングを学べるプログラミング学習アプリ。まだやったことない人はぜひやってみてください。

ただ途中からよくわからなくなって、プログラミングの何がいいのかよくわからず、始めて1週間で飽きててやめちゃいました。

「そっか、俺にはプログラミング向いてないや。」

この経験がプログラミングに対する苦手意識を自分自身に植え付けてしまいました。

でも、僕が崇拝するTECH CAMPなどを展開するマコなり社長は「プログラミングが今後大人の教養になる!」と言い続けていて、プログラミングができない自分に嫌気がさしていました。


プログラミングスクールが札幌にできたらしい

Facebookを通して、2020年11月ごろに10年ぶりに再会したG's Academy UNIT_SAPPORO 校長の藤澤さん。
(この話を掘り下げると長くなるので割愛)

どうやらJALを辞めて、札幌でデジタルスクールをやっているとか。
そんな彼が熱く日本の教育や日本がいかにデジタル教育、プログラミング教育が世界と比べて遅れているか、ありとあらゆる事実に基づいた知見から教えてもらった。それだけで「面白い」と思った。

G's Academy UNIT_SAPPOROが2020年10月に開校。ちょうど2期生(2021年1月〜)が募集している時期でした。

大学生の時から心のどこかに「起業したい」と思っていた自分。

だけど、アイデアもないし、アイデアをカタチにする力もないと思っていました。だから、まだまだ起業なんて無理だって、心の中で蓋をしていました。

G's Academyは単なるプログラミングを学べるプログラミングスクールではなく、起業家・エンジニア養成スクールという響きに惹かれました。「これなら今までのモヤモヤが解消されるかも。」と思えた。
というのも、僕がプログラミングを学んだときに挫折した原因は、

学ぶことが目的になっていたからでした。

本来、プログラミングは何かをカタチにするための手段であるはずなのにプログラミングを身につけることが目的になっていて、あまり楽しめずにいました。いわゆる手段の目的化になっていました。

G's Academyならプログラミングを通して何かカタチにできるかもと思えたし、プログラミング教育にも興味を持っていて、転職しようと思っていた時期でもあったので、藤澤さんの

「これからプログラミング教育に関わるならG's Academyに入ってみたら?」

という一言で入学を決意しました。

十人十色な同期

いざG's Academy UNIT_SAPPORO DEV2期に入学してみると、

珈琲屋の社長、スポーツトレーナー、公務員、薬剤師、サラリーマン、4児のママ、校長の娘、全国にあるホテル屋の息子(専務)

と十人十色で一瞬本当に「プログラミングスクール?」と思うような同期でした。

「大変!」としかまとめられない課題

もう振り返りたくないくらい毎週出される課題は大変でした。プログラミングやったことないのにいきなり課題でHP作り。

スクリーンショット 0003-09-03 午後9.10.10

初課題の「Cheese Academy」というダジャレでゆるさを身に纏っているが課題内容は、超辛口のスパルタ。今見返すとただただダサい。

毎週のように課題に取り組み、

平日
8:00〜19:30 学校で仕事(部活で終わるの遅い)
20:00〜24:00 スタバでプログラミング
土日
部活終わったら、プログラミング

みたいな4ヶ月が続きました。
プログラミングやりながら、途中で転職していました。

こうして、時間の増やし方を身につけました。「忙しい」「時間がない」は本当言い訳だったことに気がつきました。


才能やセンスじゃない、没頭できるか。

学校の授業準備や転職活動もあって、正直とことんプログラミングができたわけじゃないけど、使える時間はプログラミングにあてました。

プログラミングはあくまで「言語」なので、得意不得意というより「やり続けたら身に付く」ものなんだと気づきました。

「英語を身につけたかったら海外へ行け」

と同じ話ですね。やらざるを得ない環境に飛び込んでやり続けたら、ある程度はできるようになるということでしょうか。

「プログラミングは理系がやるもの」

という固定観念があるかと思いますが、

数学の才能があるとか、
パソコンスキルがあるとか、
そういったセンスがあるとか、

あんまり関係ないように思いました。ただ2パターンのプログラミングへの取り組み方があるかと思います。

①ただただ没頭して取り組む。
こういうときはやるべきことが見えて、すらすらーっとコードが書ける時です。僕にとって、こういった時間はプログラミングの学習時間の2割程度でした。あの時はいわゆる「ゾーン」に入っていましたね。

②なにクソ根性でがんばる。
8割が「もー!なんで動かねえんだ!わかんねー!」って言いながらググるということをしていました。プログラミングは決して派手なものではなく、間違い探しをひたすらしている時間がほとんどです。

どっちかをやってみたい人はおすすめです。

これが作りたいんだー!!と意気込んだ、あの頃。

「コーチングを自動化させて、いつでもどこでも、コーチングできるよにしたい。」

これがぼくが最初に掲げていたプロダクトアイデアでした。

「この世に存在しないプロダクトです!」

とドヤ顔で色々な人に話すと、

「それ誰使うの?」

と突っ込まれて、

「まあ、考えを整理したい人ですかね?」

と自信なさげに言って、自分自身ずーっと腑に落ちず、これは違うなとアイデアを変えました。

Planが通用しなかった

元教員というバックグラウンドを武器に、高校生が成長できる行動を促すアプリ、言い換えるなら「リアル夢をかなえるゾウ」を考えて、これを本気でサービス化しようと思っていました。「いいじゃん!」と言っていただけることも増えて、「よし!これならいける!」と思っていました。

しかし、プロトタイプを作り、いざ元教え子にも時間をもらい、「使ってみたい?」と聞いてみても、「んー、あんまり使わないかな」と正直なリアクション。「あれ?思っていたのと違うぞ…。」

向き合わなければ乗り越えられない試練を与えてくれるメンターさん

G's Academyでは、4ヶ月間のプログラミング学習期間を終えると、約2ヶ月メンターがつきます。週1回のメンタリング。メンターはとても僕に向き合ってくれる方で、「本気でプロダクトを作りたいならそれに合わせてフィードバックするね」と言ってもらえました。

もちろん、最初のプロダクト案は突っ込まれまくり。「使う人に話聞いたの?」「これ使った人はどう変化するの?」など常にユーザー視点に立って、話をしてくれるので、ぐうの音も出ないほどボコボコにやられました。(決して否定ではなく、愛のあるムチでした。)

20アイデア考えて、3つに絞り提案するみたいなことが1ヶ月は続きました。

急に泣けてきた朝8時

「なんでこんなプロダクトが出てこないんだろ。」

と自己嫌悪に陥ってたところにとある記事が舞い込んできました。

↑お時間ある時読んでください。目から鱗です。

こんな記事が出ていたのですが、入学当初から言われていた「論より行動(code)」を忘れていたつけが回ってきたような感覚でしたね。

この記事を読んで、頭の中ばかりで考え、カタチにしていないことに気づかれました。自分がプロダクト制作に向き合っていない現実を突きつけられたような感覚で、さらには大谷翔平がどんどんホームラン打っているニュースが流れ込んできて、子どもたちが大喜びにしている姿をYouTubeで見て、

「何やってんだろ、おれ。」

と涙が出てきました。それくらい追い込まれていました。おセンチでしたね。笑

そんな状況でも、「負けてたまるか!」と誰かと戦っているかよくわからないけど、自分と向き合って、絞りに絞って、振り絞って、出てきたのが、「高校生向けOB/OG進路相談サービス-Canau-」でした。

↑Canauの詳細はこちらから。


セレクション直前の出張オンパレード

「時間がない」という言い訳が一番嫌いです。でも、それと同じくらい寝ないで頑張るのも好きじゃないです。昔から「俺寝てないし!」と不幸自慢するのが嫌いでした。サッカーをやってきた僕からすると、スポーツ選手に寝ずに頑張って結果出している人はいないからです。スポーツも仕事も体が資本です。持続可能な生活を保って努力をすることが大事です。

だから、「時間がない」「忙しい」は絶対に口にしませんでした。

しかし、セレクション直前の1ヶ月は半分札幌にいませんでした。

札幌→東京(4泊5日)→札幌(2泊3日)→函館(2泊3日)→札幌(2泊3日)→士別(1泊2日)→札幌(2泊3日)→釧路(1泊2日)→札幌(2泊3日)(※東京以外は移動は車。ほとんど僕が運転手。)
この間の走行距離は約2000km。札幌から鹿児島まで行けちゃいますね。

で迎えたセレクション当日。セレクション当日も実を言うと、札幌→函館の途中のサービスエリアの車内で汗だくになりながらピッチしていました。おそらくSAでのピッチは最初で最後な気がする。
いやー、セレクションまでの1ヶ月はしんどかった。札幌にいる間の休みがプロダクト制作をずっとしていました。

何とか、学校教育を変えたい一心を伝えて、何とかセレクションは通って、GGA出場が決まりました。


仲間に支えられたGGA直前

GGA直前毎日のように夜にピッチの練習をしました。たくさんのフィードバックありがとうございました。今思えば「しんど楽しい」っていいですね。

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GGA当日は、仕事の都合上、本会場の東京には行けず、札幌のパブリックビューイングで発表しました。直前まで練習を重ねていました。GGA開始30分前で緊張して噛みっぱなしでした。

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何とか乗り切ったピッチ

色々な人にフィードバックをもらえて、自分だけじゃなく、色々な人の想いがつまったピッチは全力でやり切れました。

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※プレゼンの時だけマスクを外しています。

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※写真の時だけマスク外しています。

結婚式で出れなかった卒業式

G'sの卒業式と友人の結婚式が被るという久しぶりに「体2つあればなぁ」状況でした。友人の結婚式の乾杯の挨拶を頼まれていて、さすがに挨拶をオンラインは厳しいということで、卒業式はオンラインで結婚式後すぐに参加しました。

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何とか半年間のG's Academy卒業できました。「頑張った、俺!」と一旦自分を讃え終わったので、Canau実現に向けてスタートを切ります。本当一緒にカタチにする人絶賛募集中ですのでいつでもご連絡ください!

G'sの半年で4つの学び(反省も兼ねて)

①「努力は夢中に勝てない」
「自分頑張っている」と思って何かを取り組んでいるのが努力で、「楽しい〜!」と何かに取り組んでいるのが夢中。プログラミングにもーっと夢中でありたかったと思います。自分の趣味である釣りをさらに楽しめるプロダクトを作ったあの方はまさに夢中になっていましたね。
どちらにせよ、プログラミング向いていない!って人はあんまりいなくて、自分が作りたいと思ったもののために、しんどいことも乗り越えコツコツ努力できるか、楽しくて夢中になれるか、

②「何のためにやっているの?」を常に問いかける。
プログラミングの課題をやっていると、「プログラミングの課題を出すこと」が目的になってしまいます。すると、何のためにやっているかわからなくなって、つまんないです。
プログラミングはあくまで手段であって、プログラミングを通して、実現したい何かがあるはず。何かを変えたくて、G'sに入ったはず。何のために目の前にあることをやっているのか、その答えが明確になればなるほど、もっと言うと、世のため、人のためと強く思えば思うほど行動が強くなります。

②アイデアもカタチに出さなければ価値がない。
「これはウケるサービスになるぞ!」ってアイデアがあっても、誰かに投げかけて壁打ちしたら、穴だらけで足りないことに気がつくんですよね。
カタチにして、実際に使ってみないとわからない。そういった意味ではCanauもまだ価値があるかはわからないんですよね。

③「助けたい!」と思わせるやつ最強説。
「人に頼れ!」って100回くらい学生の頃から、大人になっても言われて続けています。「人に頼る」ことはするべきとわかっていてもできない。というか、なぜかなかなか「相談してみよう!」と思いつきませんでした。もっと序盤から頼って色々な人にプロダクトの相談をしていれば、コーディングにあてられる時間が増えていてクオリティの高いプロダクトができたかもしれません。(こんな「たられば」意味ないんですけど、自分への戒めとして記録しておきます。)
自分でも、誰というわけでもなく、人に頼るときに、大前提に「こいつは助けたい」「助けなきゃ」と思ってもらえるほど困っている、しかも、想いがあって、努力を重ねている人だと「助けよう!」と思わされるなぁって思いました。

ある意味、Canauもある高校生を「助けたい!」というエゴとおせっかいから生まれたものです。

おわりに


もう、しんどい。

大人になってまで、

自分と向き合い、

努力を重ね、

自分が目指したいところに向かう。


こんな経験をさせてもらって、G's Academyに入学をすすめてくれてきっかけを作ってくれた藤澤さんには頭が上がりません。

またG's Academyを創った児玉さん、そしてスタッフの方々は大変ありがとうございました。

本気で変わりたい人、オススメです。
progateで挫折した僕でも半年間プログラミング頑張り続けられました。

どんだけ忙しくても何とか乗り越えることができます。どうにかできます。

札幌では、4期募集中です。

自分を変えるには意思ではなく、「やらざるを得ない環境を作る」ことが先決です。まさにぴったりな環境がG's Academyです。

あなたもぜひチャレンジしてみては〜?

いただいたサポートは、オンライン進路相談会の活動費に使わせていただきます。