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起業家ばかり讃えられる違和感

どうも!

沖縄なうのかいとです。
沖縄のコザにて打ち合わせやスタートアップの聖地を見に来ているのですが、2年前くらいに「海沿いで働きたい!」と思ったら働けている言霊のすごさに驚きを隠しきれません(目に見えないものは信じないタイプですが)。そして、生粋のワーカホリックです。

海沿いでこのnote書いていました。

先日、母校であり、元職場の立命館慶祥中学校・高等学校に行ってきました。4月上旬は年度始めで校内はとてもバタバタしておりました。そんな中お仕事の打ち合わせをさせていただけたこと感謝しかありません。

学校の4月上旬の始まる感がある雰囲気が好きです。

そんな久しぶりに伺った職場で同僚や先輩方とお話していた時に感じた違和感を言葉にしてみます。起業するとこんな風に思われるんだと色々気づきがありました。最終的には「起業してチヤホヤされて満足すんな」と自分への戒めとして残すnoteでございます。

「〇〇したいんだよね!」が溢れる学校現場

4月上旬の学校は、毎日打ち合わせでとても忙しいです。そのタイミングに学校へ伺ったのは申し訳ないのですが、先生方と打ち合わせをさせてもらいました。その件とは別に廊下を歩いていると、元同僚や先輩にたくさん話しかけてもらって、びっくりしたことがありました。

「私も起業したいと思っているんだよね!」
「授業でこういうのやろうと思ってて手伝って欲しいんだけど」
「学年でこういうのやりたいと思っているんだけどどうかな?」

先生方から受けた相談

など色んな先生方から前向きなご相談があって、先生方も現状を何とかしようと、一歩踏み出すための努力していることがわかりました。

その気持ちを私に伝えてくれたことがとても嬉しい一方で、1年前の教員時代の自分だったらされなかった相談だったなぁと不思議に思いました。

今日も先生をやっていたら、ここまで相談を受けることがなかったと思います。ただ、1年前に先生を辞めて一歩踏み出し、転職して、起業するという挑戦し続けている姿勢を見てくれていたのだと思うと相談してもらえたことがとても嬉しく、感謝でいっぱいでした。

「起業したんだね!」とチヤホヤされる違和感

ただ、相談される一方で、「先生から起業したんだね!すごい!」と言われることへの違和感があります。「起業したんだね!すごい!」と言われてありがたいと思っています。その言葉を素直に受け止める一方で、「起業したけど、まだ何も結果出していないからすごくないんだよなぁ。」って思ってしまいます。

私は捻くれ者なところもあるので、「起業そんなすごいですかね?お金払ったら会社立ち上げられますよ。」ってせっかく褒めていただいた方へぶつけたこともありました。そしたら、「そうかもしれないけど、その起業するというまで子どもたちのことを考えて挑戦していることがすごいんだよ!」と言ってもらえました。

ただ、こんな素敵な言葉をもらっても、まだ私の中にある違和感はまだ取れませんでした。

何で働くかではなく、どう働くか

というのも、先生→社員→無職→社長と肩書きは変わってきましたが、私は何1つ働く訳や働き方が変わっていません。ずーっと、同じスタンスで「安心して挑戦できる環境をつくる」という信条に従い、目の前のことにチャレンジをしてきました。先生の時も、民間企業で働いていた時も、ずーっとこの信条に従って働いて生きてきました。ただ1人の先生のままだったら伝わらなかった提案もリスクを負って挑み続け起業したからこそ伝わるんだと気づきました。一歩踏み出せてよかったなと改めて思えました。

少し話は逸れますが、この1年で肩書きがコロコロ変わる中でわかったことは、ようやく起業して、自分のパフォーマンスが最大化でき、必要とされる場所を見つられました。まだ何も結果出していないので、ここを胸張って強く言えませんが、どこかのタイミングでnoteにて、もっと深掘りしたいと思います。

「起業家精神」を持っている人が讃えれるべき

「先生から起業」という聞こえのいい肩書き、それによって褒めれることは嬉しいと同時に起業ってだけでここまで評価されるんだと驚きがありました。最近はスタートアップや起業という言葉があちこちで取り上げられ、「すごい」というイメージが強いからもあるかと思うのですが、起業自体は、極論お金を払えさえすれば誰でもできます。起業するまでして解決したい社会課題や見たい景色がある、それを実現するために挑んでいる意味では「すごい」のかもしれません。ただ、起業家だけではなく、もっと讃えられるべき人もいるんじゃないかなと。社内で新規事業しようとしている人や新しい価値観を生み出そうとしているアーティスト、飲食店を新しいメニュー開発をするシェフなど、起業家と同様に「起業家精神」を持つ人たちはあちこちにいます。

「起業家精神」とは、“新しい事業分野を興そうとする精神”のことです。英語で「entrepreneurship」(アントレプレナーシップ)と訳します。具体的には、新しい事業分野を切り開くために必要な、想像力や発想力、行動力、チャレンジ精神、リスクを恐れない勇敢さのことを言います。

経営支援ガイドより

起業家精神は起業家だけもものじゃありません。何かをよりよくしようと挑み続けるその姿勢を持つ人たちにもあります。それは決してキラキラしているのではなく、むしろドロドロ、フツフツしているような怒りや憤りから生まれているように感じます。起業家でも起業家精神を持たない人もいます。個人的な意見ですが、起業をすると、チヤホヤされて大事なことを見失い、名声や承認欲求を満たそうとしてしまいます。「何のために起業したのか」その問いに真っ直ぐ恥じることなく答えられるようブレないよう頑張ります。そして、起業しても何1つ自分だけでは成し遂げることはできません。さまざまな人の協力があってようやく事業が成り立ちます。そういう感謝を忘れてしまうと人が離れて長持ちしません。

周りの感謝を忘れ、キラキラを求める輝くモノばかり求めることがないよう自分への戒めとしてこのことを書いて終わりたいと思います。

最後に

私がまさに結果を出そうとする真っ只中。新しい分野に挑もうとするので、今までにない価値をどう届けるかを考え続け、発信し続けています。

ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーで、

「起業はスキマを埋めること」

『起業チャレンジ!覆面ビリオネア』より

と言っていたので、そこに隙間があることに気づいてもらい、隙間を埋めることがいかに重要か(価値があるか)を伝えていかなければと理解されないよね、価値を生み出せるよう頑張りなさいと内省しております。

かれこれ30社近く企業の方とお話させていただきました。5月末までに100社の方とお話する予定です。まだまだめげるほどやってないじゃんって反省しております。自分の主張ばかりするのではなく、相手が何に価値を感じているのか、何を欲望としているのかまだまだ研究足りないので、下記のnoteを見て興味ある方はぜひご連絡ください。

一言で言うと、学校と企業をつなぐことにチャレンジしています。企業が進路相談を通して企業活動を伝える場づくりです。

心地いい褒め言葉よりも、辛辣な建設的フィードバックがご褒美なのでお待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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