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ガーシーチャンネルが裏側で作り出した市民ジャーナリズム

参議院選挙で、ガーシーこと、東谷義和さんが当選されましたね。これからは議員先生という権威性をまとう形で、更に情報発信力を強めていくことが想定されます。
どうゆう意味があるのか? 新メディア論として考えてみました。

柱としては、以下の4点。
①市民ジャーナリズムが遂に機能しだした
②昭和に流行った、時代劇(水戸黄門、遠山の金さん) と同じ構造で、テレビでいうところの高い視聴率を集めている
③権力対知力の決戦
④韓流ドラマで良く観られてる、政治、官僚と経済界の癒着は日本でもあった

①市民ジャーナリズムが遂に機能しだした

今から17年前の2005年辺りでしょうか、市民がジャーナリズムの視点を持って、記事を投稿する時代が来る・・・との考えが注目されました。背景にはネットメディアが力を増して、コンテンツをどう手配、構築したら良いのだろう? という観点で、CGM (コンシューマージェネレイテッドメディア) すなわち、市民が持ち寄るネタでPV (閲覧数) を増やすやり方ができないか? が模索され始めたわけです。

youtube動画を観ていると、現在、ガーシーさんの元に、芸能人、経済人、政治家さん達の悪行情報が多数入って来ているようです。友達ネットワーク、多くは女性から、潜入捜査官のようですが、これって実は、市民ジャーナリズムが高まっていることの証なんじゃないかと。

②昭和に流行った、時代劇(水戸黄門、遠山の金さん) と同じ構造で、テレビでいうところの高視聴利率を集めている

「めくる」「晒す」という表現をされていますが、今まで立派、凄い、聖人君主と見られていた芸能人や経済人の方々の、私生活での信じられない悪行が暴露され始めたわけです。

時代劇でお約束な、とっても良い人と思われていた越後屋(金と権力を持っている象徴) が裏で悪行三昧だったのを、市民のふりして潜入捜査していた権威者(水戸黄門や遠山の金さん) が、ドラマの後半に「お見通しだ~」と言って、悪者を成敗するのを見て、スッキリするという流れ。

現在のガーシー劇場は、正にこの構造だと思うのです。

③権力対知力の決戦

そもそも、NHK党の立花さんがNHKをぶっ壊す! で内部告発を始めたことに端を発すると思います。番組プロデューサーや役職者の一部の人たちによる裏金作りがエスカレート、結構な金を愛人に流していた・・・というショッキングなお話。

通常この手のスキャンダル性の強い事件は、あっという間に民放やら週刊誌やらに食いつかれ、連日放送されるはずなのに、、、何故か全く放送されない。何故かというと、放送局の偉い人の一声で、「この件は触れてはならない」「タブーとして葬り去らなければならない」の号令がどうもあったようなのです。

近年、「内部告発」によって、ようやく司法が動く、、という事象が増えてきていますが、市民ジャーナリズムが極めて有効になったことで、テレビ局が作る「プロパガンダ」的な番組よりも、よっぽど市民ジャーナリストの声の方がリアルで有効・・・と思える時代になってきたのだと思います。

抑圧され続けた民が「知力」を結集することで、「権力」に対抗する武器を得た・・・と言えるのではないでしょうか。
アカバン対抗策として、メインサーバーをFC2が提供し、「切り抜き」のカタチで、500人位がyoutubeにガーシー告発の内容を上げていくという手法。正に民が結集してきてますね。

SNSを活用した「百姓一揆」であり、「革命」とも言えるのではないでしょうか。

④韓流ドラマで良く観られてる、政治、放送局、経済界の癒着は日本でもあった

ネットフリックス自社制作で韓流ドラマが増え、私も大好きで良く観るのですが、大概でてくるのが、政治家と経済人との癒着。それで人が殺されたり、大金が動いたり。
韓国も大変だなぁ・・・と思っていた日本人にとって、ガーシーが告発する内容を知り、なんだ日本もかよ!! と感じられている方も多いんじゃないでしょうか。

テレビ局が放映すると「報道」、ガーシーが放映すると「晒す」
どちらに価値があるか? は、市民が決める、、そんな時代に突入したと言えます。


今回のお話は、「自治体を盛り上げる」とは直接関係ありませんでしたが、市民ジャーナリズムが高まるということは、声を上げる市民が増えてきた⇒自治体は話を聞くだけじゃなく、包括的にグッドな解決策を熟考して、遂行することで、答えを出して行く時代に来たとも言えるでしょう。

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