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インテリアデザイナーのライフレポート

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何を見て、どう考えて過ごしているのか?実際的なライフシーンをほぼリアルタイムや大切な記憶からレポートします。
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再生

MILANO WINDOW

6月17日まで、KAJA Resort FurnitureとKAJA DESIGNの共同ディスプレイ「MILANO WINDOW 」をKAJA吉祥寺店にて展開しています。 ミラノで開催されるサローネは世界のインテリアトレンドの発信地。2019年ミラノデザインウィークの視察を経て、サローネで感じたインテリアの楽しみ方、ミラノで繰り広げられるデザインの波。これは、そこから刺激を受けた私たちがお届けするミラノスタイルのコーディネートです。リゾート家具×ミラノトレンドの新しい可能性を感じてみてください! トレンドカラーにペイントした空間を大胆な小物使いで中和させ、違和感なくKAJAのリゾートテイストの家具を溶け込ませたコーディネートです。世界のトレンドはどこにいたって取り入れられる。窓の外、インテリアの世界はどこにだってつながっているのです。 「MILANO WINDOW 」 場所:KAJA吉祥寺本店1F 期間:6月1日から6月17日まで

ミラノサローネ2019へ

ミラノデザインウィーク、ミラノサローネへ今年もデザイナーが視察へ行きます!今年はスタッフ・インスタ↓から情報配信される予定です。フォロー大歓迎です。 昨年は市場最多の来場のあったというサローネの今年の動きに注目しながら、カジャデザインならではの目線と今後の展開へとつなげていきます!

本物素材を操る

建築空間やインテリア空間をデザインしていく場合、様々なマテリアルがあります。取扱の中で、難易度の高いものの一つとては「天然素材」・「自然素材」・「本物素材」…あれ?これらの呼び方の違いは何でしょうか?どれも、感覚的には「人工的ではないもの」ということは伝わってきます。建築業界的には、「天然素材」と「自然素材」はほぼ同等のイメージで、木や石はできるだけそのまま、化学物質や化学建材ではない天然素材。材料はそうでも化学薬品で加工や混入されていたり、合成接着剤が使われたり、化学薬品を

パッションデザイナー/まるっとお任せ!【パーソナリティーから考える】インテリアデザイナー

こんにちは。このページをご覧いただきまして、ありがとうございます!詳しい自己紹介が足りなかったかもしれません。私を私と知っている方は、その通り!相変わらずに、スーパー前向きに?!猛進しているその人です。匿名性を楽しんでいる訳ではなくて、むしろ個人の誰か?という人格を超えて、「ニュートラルな語り手」になってみようと考えての「私」としての日々を綴っています。 何故なら、私がここでお伝えしていきたいことに、特定な人格や名前が必要なのだろうか?と考えてみたのです。だからと言って、デ

ものづくり。って楽しいということを

先日、こちらでもご紹介していたワークショップ「トンテンカンマルシェ」が週末に開催されました。ご参加いただいたみなさま!ありがとうございました。素敵な作品や子どもたちの笑顔にたくさん出会うことができました。 例えば↓こちらの「キーボックス」。内側には自分で選んだ壁紙を自分で貼って、木枠を組み立て、釘を打ち付け…仕上げていきます。 壁紙選びも楽しみながら、壁紙のどの部分を、メインで出そうか?一緒にあれこれ考えて、私たちは制作をサポートしていきます。 慣れない手つきでの釘打ち

ELLE DECO International Design Awards から2018年のデザインを振り返る

エル・デコ インターナショナル デザイン アワード(ELLE DECO International Design Awards)2018日本ノミネート作品発表セレモニー&パーティーへ行ってきました。通称EDIDAと呼ばれ、世界25か国のエル・デコがその年のベストを選ぶデザイン賞です。「デザイン界のアカデミーショー」とも称され、毎年ミラノ・デザイン・ウィーク期間中に13部門それぞれのグランプリを発表するパーティーが開かれます。それに先立だった、日本ノミネート作品の発表セレモニー

ものづくりワークショップ「トンテンカンマルシェ」

デザインの仕事に関わってる私たちは、いつ?何がきっかけでこうした道を選んできたのだろうか?それはきっとそれぞれの通過地点にあったのではないでしょうか?私自身も振り返ってみると…そもそも「色」がとても好きでした。色が作り出せる可能性やその世界の広がりに魅了され、それが平面であれ、立体であれ、雰囲気や何やら…。そして「何かを作り出すこと」が思えば子供の頃から好き過ぎて、そして今も尚、色やデザインに関わる日々にときめいています。 そして、やっぱり純粋に「つくることは楽しい」「でき

「ミーティング世界旅行」から考える家づくり

こんにちは。しばしお引き渡しの重なる物件に追われておりました。この期間にも素敵な空間や物件が続々と仕上がってきたました。 なかでも今回、壮大なプロジェクトが進んでいまして…それは「ミーティング世界旅行」で建てた家!!…??ってどういうことなんでしょうか?私たちの家づくりでとても大切にしていることの一つが、本当のリゾート空間の、その空気感。だからこそ、スタッフたちは世界各地へと旅を重ねてきています。そして、注文住宅づくりは、0(ゼロ)からの出発でもあって、クライアント様のイメ

巾木だって選べる

暑い日が続いていますが、皆様お元気ですか?私はこのところ物件の提案やまとめに追われておりました。さて、そんな中で本日は、「巾木」についてのお話です。床と壁の納まりを整えつつ、壁を保護する巾木(はばき)。普段はひっそりと目立たない存在なので、みなさんの生活の中では、ほとんど意識してはいないかもしれません。けれど、掃除機かけている時に、壁にゴンゴン当たっても、この巾木が受け止めてくれていたりします。 そんな、たかが巾木。されど巾木。基本的には機能的なパーツの分類でもありますが、

荒野のバスルーム

梅雨空が続いていますね。そんな時は、素敵な空間に思いを馳せます。例えば…こんな風にカラッとした空気の中でゆったりのバスタイム。想像するだけでも、晴れやかになりそうです。 行きたいホテル:AMANGIRI 窓のスリット具合と高さと景色と、全てがシャッキリと伸びやかで、けれども冷たい感じがしない。上質なアメニティから匂い立つ、あのAMANの香りを思い出します。噂によると…世界で一番予約の取れないAMANらしい。

カラーの生地の美しさ

今日はカーテン関連の打ち合わせ。こちらの生地は、シンプルだけれども「発色が美しい」。スイス工場でこだわって作られています。 シンプルな生地でカラーバリエーションが多い。シンプルだからこそ、その質感が問われます。織も丁寧で特に、遮光カーテンの生地の発色のきれいさは、特徴的です。通常の遮光生地は多くの場合、遮光の黒糸色に引っ張られ、鈍い発色になりやすく、色も生地も「もっさり」した感じになりがちなのです。 遮光カーテンにしたいけれど、きれいな発色で軽やかに品良く。そんな場合には

インテリアデザイナーに必要なこと

何だろう?と書いてみる。基本的なスキルはもちろん必要。それは車の運転するなら、免許証が必要なように、スタート地点の大前提。けれどもそれが「運転免許証」という◯◯資格やライセンスが必要ということではなくて、例えば車の運転するなら、交通ルールがわからなければ危険だし、運転操作のスキルがわからなければ、走れない。そういう意味での基本スキル。 その基本スキルがある前提で、やっと、公道を走り出すのだけれど、最初は仮免許のように、じっくりと丁寧に。時々、ドキッとするような(大事故は避け

国旗のデザインと色彩に表現されている各国の思想

昨日のお話では、近未来とファンタジーへの色彩心理を書いてみました。大きくは色彩感覚は、時空を感じても共通認識があるというように、人類的に近しい色彩心理感覚がある。(あら、だんだん話も大きくなってきてしまっているようだが、そうなんですよ!)ある意味、「当たり前」みたいに発信され、受け止められているので、実は気に留める間も無く、「色彩言語」はほぼ「世界共通語」?!であると。…一度、言い切ってみましょう。(更に詳しくは、またの機会に展開するかもということで) 今回、注目したいのは

近未来とファンタジーにおける空間デザインの想像と創造について

昨日の映画。思い出しました!『パッセンジャー』(原題: Passengers)でした。〜2016年のアメリカ合衆国のSF映画。日本では2017年3月24日に公開され、日本版のキャッチコピー:「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つ…。〜という映画です。 この映画について語ろうとするなら、例えば私がこのストーリーの世界にいたのなら、乗客5000人の中に乗り込み、120年後に目覚める選択をするのか?しないのか?などと、考えたりしていまし