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ELLE DECO International Design Awards から2018年のデザインを振り返る

エル・デコ インターナショナル デザイン アワード(ELLE DECO International Design Awards)2018日本ノミネート作品発表セレモニー&パーティーへ行ってきました。通称EDIDAと呼ばれ、世界25か国のエル・デコがその年のベストを選ぶデザイン賞です。「デザイン界のアカデミーショー」とも称され、毎年ミラノ・デザイン・ウィーク期間中に13部門それぞれのグランプリを発表するパーティーが開かれます。それに先立だった、日本ノミネート作品の発表セレモニー&パーティーは例年今頃にあり、私自身もこれらのイベントの訪れと共に、その年毎のデザインの時流や傾向を振り返り感じることのできる特別なセレモニーだと体感しています。

今回の会場はTRUNK(HOTEL)。内外空間がのびやかに広がる会場では秋色(ハロウィン?!)レンガ色で落ち着いたあたたかさのあるコーデです。

そして次々に日本ノミネートも各部門で発表され、さらにグランプリが選出されます。今年度グランプリはMichael Anastassiades(マイケル・アナスタシアデス)氏。

キプロス出身、1994年に自身のスタジオを立ち上げた、ロンドンを拠点とするプロダクトデザイナー。マイケル氏のデザインはシンプルかつエレガンスと称されるように、機能を最小限に盛り込みつつそれらを包括し0地点に融合させ究極に研ぎ澄まされている。と、私は感じています。FLOSの照明をはじめミラノサローネでも感覚的にカッコいい!と感じたもののデザイナーをたどると彼!ということも少なくありませんでした。デザイナー名から作品をたどるではなく、良い作品からたどったその先に本当に良いデザイナーがいるのではないか?と私は考えてもいます。

そして、2018年のデザイン時流から私が感じて考えたことの一つは、デザインと社会性やサスティナブル。よいデザインが更に社会へもっと貢献できないか?例えば私たちは「家」という比較的パーソナリティの高い分野ではあるのだけれど、ひいては街並みや環境や建設中での存在感などなど。受賞された方々のコメントなどを実際にその会場で直接の声として聞いてみると、みなさんの実直で芯のある内面からの人間性までも感じるところがあるのです。小手先ではない「デザイン」の根幹のようなもの。

「デザイン」という素晴らしく大きな、そして責任・深さ・楽しさ。あらためて感じることのできたエル・デコ インターナショナル デザイン アワードの時間でした。インスタスポットで受賞イメージのリハーサル?!

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