BLoT(BlockChain of Thing)という概念③ サブスクリションモデルとERC948の可能性
こんばんは。ブロックチェーン市場も10連休明けから盛り上がってきましたね。
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こちらの記事にもある通り、投資家心理RSIチャートの70万を突破し、これからも目を話せない展開となってくるでしょう。
さて、今回はブロックチェーンと親和性の高いサブスクリションモデル、IoTについて調査をしました。
08年の経済危機(リーマンショック)以降、サブスクリプションモデルの企業が続々と現れましたが、。消費者が長い期間を掛けて少額の決済を続けることを好むと考え、日用品、ストリーミングサービス、ソフトウェアにサブスクリプションモデルを適用し、利益を生み出してきた話は、つい最近のことです。マッキンゼーが2018年2月に行なった研究によると、オンラインで買い物をする人の15%はこの1年の間にサブスクリプションを利用したことがあります。特に、Netflixなどのメディアストリーミングサービスはオンラインで買い物をする人の46%をサブスクリプションユーザーにしています。
サブスクリプションモデル経済は衰える気配を見せません。むしろ、サービスや製品を裕福な顧客に提供する、現代的な方法として成功しています。マッキンゼーによると、平均的なサブスクリプション利用者は55,000ドルから100,000ドルの収入を得ている人たちです。ビジネスがブロックチェーンへと近づくほど、ブロックチェーン開発者やエバンジェリストはこの技術がサブスクリプションモデルをサポートできると確信できることでしょう。
ただ、一般的な決済の方法であるETHによる規格には、まだまだ課題があるようです。
ERC-948はサブスクリプションベースのトランザクションを容易するために特化して作られた新しいイーサリアムのトークンプロトコルです。よくゲームやトークンなどで耳にするERC20とは違い、どのような特徴があるのでしょうか。ブロックチェーンのモデルも整理しながら追っていきたいと思います。
▼ビジネスモデル
ブロックチェーン事業の中にもどのようなものがあるのか整理します。
・取引所
・マイニング
・ウォレット
・コンサルティング
・メディア
・サロン運営
・DApps開発
と、盛りがってきている中で、色々と自分でも注目して取り組んできたり、コミットやアサインさせて頂いた領域も多いですが、今回は、その中でも、
・DApps開発に焦点をあてます。
直近では、マイクリ、クリプトキティーズのメンバがーが新しいゲームを出すということでも、話題性、収益ともに注目されている領域です。
DAppsの収益手段としてまずICO(Initial Coin Offering)が考えられます。これはトークンの新規発行による資金調達方法ですが、持続可能な収益方法ではありません。
他にDAppsで考え得るマネタイズの方法として次のようなものが挙げられます。
・取引手数料
・サブスクリプション/プレミアム課金
・広告
・DApps周辺プロジェクトでのマネタイズ
・寄付
etc
取引手数料の徴収
代表的なものとしてCryptoKittiesが挙げられます。ご存知、仮想ネコの取引マーケットプレイスです。
CryptoKittiesのマネタイズモデルは以下の二つに分けられます。
・ユーザー間取引毎の3.75%の手数料
・運営元によるGen0(15分に1度生成される第0世代のネコ)の販売
なお、CryptoKittiesのホワイトペーパーには以下の記述があります。
A sustainable revenue-based model (as opposed to an ICO)
ICOに頼らない持続可能な収益モデルを構築することを目指すことを事前に宣言しているのです。
サブスクリプション/プレミアム特典
Netflixのように毎月定額を支払うことでサービスを享受できるサブスクリプション型サービス。DAppsで実現しようという動きがあります。GitHubではサブスクリプションに特化したERC-948が提案されています。
ERC-948はサブスクリプション課金モデルをEthereumのチェーンを用いて実装することで月額課金をETH払いすることが可能になるというものです。
2018年3月ごろから提唱され始めた概念なので実現するのはまだまだ先と言えるでしょう。他にもDAppのフロントエンドに表されるピクセル数をコントラクトで請求することができるというモデルがあります。The Thousand Ether Homepageはその代表例です。
DApps周辺プロジェクトでのマネタイズ
DAppsそのもので収益を図るのではなく、周辺のエコシステムでマネタイズするモデルが普及すると考えられます。
このように、ブロックチェーンといっても、様々なビジネスモデルの生態系が確立されつつあり、IoTのような日用品からセンサーなどでデータを取得し、その情報をブロックチェーンを用いたプラットフォームで展開するといったビジネスの形が広まっていくのではないでしょうか。
引き続き、業界の動きから目が離せません!
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