パンチ

【英語】なぜ日本人は「頑張れ」と言ってしまうのか


「頑張れ!お前ならやれる!」

そう言われ、あなたはどう感じますか?


こんにちは、カナダに留学中の元ラジオDJ大学生Leoです。

「頑張れ」って言葉は誰かが逆境に立たされていたり、勇気が必要な時に投げかける励ましの言葉ですよね。

ですが英語ではこの「頑張れ」と言う言葉がありません。ないといいますか、彼らは口にしません。

今回はその理由と我々日本人との考え方の違いから学ぶことについて書いていきます。


『頑張れ!』

「頑張れ!」と言う言葉を僕はよく言われます。なにかと新しいことに挑戦したがりな僕なので、事情をよく知らない家族や知人からも度々言われます。そのたびに頑張ろう!と思うのですが、この「頑張れ」という言葉に対して皆さんはそういった印象をお持ちでしょうか?

『なかなか頑張れって言えないよ、無責任に』

高校の数学の先生だった方にこの言葉を言われ、当時僕は衝撃を受けました。衝撃というか、疑問を感じました。

なぜ頑張れと先生が生徒に言わないのだろう。なぜそれがまるでいけないことのように扱うのだろう、と。

そしてその疑問がなかなか拭えないまま月日は流れ、今留学をしてなんとなくその答えがわかってきました。


『頑張れ!』が与えるもの

人が頑張る状況は必ずしも願っての状況とは限りません。納期直前の労働者、大学受験者、就職活動、部活の大会などなど。社会の大きな流れ的にほぼ強制的に通らなければならないものから緊迫した状況の者、責任のある中で期限に迫られている者。彼らは「頑張る」べき人ですが、そんな彼らに「頑張れ!」と言うと、どういう結果になるでしょう。

もちろんそれが力になって実力が発揮できる人もいますが、それがプレッシャーとなり、さらに状況が悪化する方もいると思います。

(*少しだけ僕の話をさせてください*)

僕は特に高校生の時に親や先生から勉強を頑張れと言われ、すごく苦しい思いをしました。僕の6歳離れた兄は日本トップの大学に通う一方で、僕はいきたい高校にも落ち、その反動で一切高校の勉強について行かなかったことも相まって勉強から逃げていました。そしてなぜ勉強をして大学に行かなければならないのだろうとも思いました。

僕はやりたいことがアナウンサーでもあったのですが、旅館の仲居さんになりたかったのでそのまま就職も考えていました。ですが自分で言うのもなんですが、頭が良いとも思っていました。日本は学歴社会です。何か自分の才能をドブに捨てる勿体無い気持ちになり、当時の僕は迷いに迷い、人生の岐路に立たされた時、「頑張れ!」の一言で背中を押された気持ちで大学進学を決意しました。

ですがいきなり勉強を始めても間に合うわけもなく、1年間の浪人生活を過ごすことになりました。そして差を埋めるべく1日に13時間を毎日勉強を続け、いつしか心が追いつかなくなってしまい、そんな時にすでに大学に受かった友達から「頑張れ!」と言われ、僕の心は完全にぶっ壊れてしまいました。
さながらうつ病という状況にまでなってしまいました。

「頑張れ」という言葉は時に人にプレッシャーを与える言葉になります。
「頑張れ」とは「努力をしろ」という意味を含みます。

努力をしているのに結果が実らない人、成就するかわからない人に「努力しろ」とは言えないですよね。ですが「頑張れ」と言われた側は必ずしも良いようには捉えられず、なぜ努力をしているのにこれ以上努力を求められるのかと悲観的に考えてしまいます。


外国人が『頑張れ』の代わりに言う言葉

英語で頑張れってなんて言うのだろうと気になり、調べてみた結果

”Good luck” "Take it easy" "Have fun" などが出てきます。

これらは訳すと「幸運を!」「気楽にやれよ」「楽しんじゃえよ!」となります。ここに「努力しろよ!」といった意味はありません。あるのは相手のプレッシャーをとにかくなくす意味です。
外国人のイメージ的にも彼らはとにかくベストを尽くせる状況に自分を持っていきます。きっと「頑張れ」ではなく「気楽にやれよ!」「楽しめよ!」なんていうのはそんな彼らの現れなのでしょう。

日本語での「頑張れ」はプレッシャーを与えてしまう一方、英語圏の方はプレッシャーをなくすことを言います。

皆さんはどちらの言葉を言われたいですか?僕は断然「楽しめよブラザー!haha!」と言われた方が肩の力が抜け、努力ができると思います。

日本は成果主義な部分が多いにありますから、確かに結果が出るように努力をしろと言葉をかけたくなるのはわかります。そしてそれが優しさからきているものともわかっています。ですが数学の先生が僕にいったように無責任に頑張れと言うのは相手のことを考えられていないかもしれませんね。

まとめ

「頑張れ」という言葉を投げかける際、もう一度相手のことを考えてみてください。少しニュアンスを変えるだけであなたの伝えたいエールがしっかり相手に伝わるかもしれませんよ。

まあ正直橋本環奈から頑張れっていったら500%の力出ますけどね。

それではLeoでした!


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