海外から見た日本はこう見られている:日本に足りない致命的なもの
こんにちは、日本人としてはやはり外国からどのように思われているのか気になってしまいますよね。
島国だからこそ生の声が外国から届きづらい。
テレビで見る外国人の意見はなんだかいいように編集されてそうで信用ならない。
今多国籍国家であるカナダに留学している僕が感じた外国人からの日本の印象について書いていこうと思います。
日本という国について
まずそもそも日本としての国がしっかりと認識されているのか。
これははっきりと認識されています。流石に日本列島の形や東京、北海道、博多の位置がどこなのかまでは認識されていませんが。
これは日本人としては嬉しいことですし、まあGDP3位だし当たり前なのかなと思うかもしれません。
しかしこれは大変すごいことであり、大いに日本に誇りを持つべきことであります。
例えばトルコという国についてどのようなものを思い浮かべますか?
ケバブ...? トルコアイス...? ヨーロッパ...?
では他にスロバキアという国についてはどうでしょう。
......??
なんだかピンとこないですよね?なんとなくヨーロッパかなというくらいの認識だと思います。
これは外国人である日本人からしたら仕方のないことですが、逆にトルコ人やスロバキア人は日本の認識をはっきりと持っていました。
その理由はとあるものがはっきりとしているからでした。
日本が外国から認知されている理由
なぜ日本は外国からはっきりと認識されているかと言いますと、それは
『日本文化が独立しているから』
外国人の彼らは日本の文化を通して日本という国をしっかり認識しています。例えば「日本のアニメ」日本のアニメはとにかく世界中で人気です。外国では特にナルトが大人気で、アニメを日本語音声で見ることがほとんどだそうです。そのおかげで日本の伝統的な街並みや心構え、所作などを学び、日本語のイメージをキャラクターのセリフを通して持っています。
他にも食文化で言えば「寿司」身なりで言えば「着物」
とにかく日本の文化が世界中にしっかりと広まり、人気な故愛されているという事実が日本という国の認知を世界中の人たちが持っています。
さすが我が国ニッポン!鼻が高いですよね!
周りの友達からも日本好きだなぁなんて言われますが、ある違和感を感じました。
愛される日本に感じた一つの違和感
日本の文化が世界中に広まっているのはとにかく喜ばしいことでした。ですが何かがおかしい。その違和感の正体とはこれでした。
『日本人についての印象がない』
例えばロシア人と聞いてどういう印象を持ちますか?白くてブロンドで美人が多い。なんとなくでも顔が想像できますよね。アメリカ人は体が大きくて白人も黒人も多い。フランス人はスタイリッシュでヒゲもブロンドの紳士たち。これらのイメージは映画やドラマ、ミュージシャンから大方来ています。
ですが日本人のイメージはと聞くと、韓国人、中国人とイマイチ違いがわからないと言われます。外国人の友達から言われた言葉の極め付けはこれでした。
『僕の好きな日本人はジャッキーチェン!』
日本人からしたらトチ狂ってるとしか思えない発言ですよね。ジャッキーはあからさまに香港だろう!!!
こう思ってるのは日本人だけです。アジア人であるフィリピン人もジャッキーチェンは日本人であると思っていました。
ここからわかる通り、確かに日本の文化は世界に広がっており、日本という『国』の認識はされています。しかし日本『人』として全く認識されていません。これは先ほどロシア人、アメリカ人、フランス人のイメージの元だと言ったミュージシャンや俳優といった『その国の人のイメージの媒体』が日本は薄いのです。
日本人としてのイメージ媒体の欠如**
日本『人』を媒体とした世界的に有名なイメージ媒体は未だ未開発です。
こんなことをハリウッド映画を見て思いませんでしたか?
明らかに中国人の俳優が日本人としてハリウッド映画で演じていることを。この時に「やめてよ、日本人のイメージが勘違いされちゃうじゃん」と。
自業自得です。なぜなら日本はまだ人を主とした世界的人気コンテンツが確立できていないのです。
英語を話す中国人俳優、独自の路線を確立した韓国のK-popアイドル。きっと外国の方々に彼らのイメージによって日本人のイメージは上書きされてしまうでしょう。
一見グローバルに対応している日本は、決定的な人というカテゴリーで未だグローバル化に対応できていません。
映画、ドラマ、ミュージシャン。日本人のイメージの礎となる存在はいったいいつ現れるのだろうか。
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