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【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第2部『ガッタ・メイク・イット(ライフ)』のご紹介!

すでにお知らせを済ませておりますが、私、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』のスピンオフ作品を、近々(!?)公開しようと考えております^^

前週より「3週」に分けて、各スピンオフ作品の構想やテーマ、内容をちょこちょこっと、ご紹介させていただきたいと思います。

※ ちなみに、前回記事は「こちら」になります~★


▶ Evermoreは ” 絶望三部作 ” に…!?

タイトルの ” Evermore” とは「いつまでも」という意味

MCMのスピンオフ作品は「三部作」になる予定です。すべて「有季ゆうき」の視点で物語を紡いでいきます。

三部作の構成は、以下の予定となっています。

  • 第1部:猫のいる風景

  • 第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ)

  • 第3部:イタリア旅行記

▶ 第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ)

あの ” イケメン ” も出るよ~

第2部は ” タイトル未定 ” となっておりますが、候補は上がっているため、決まり次第、更新いたします。

タイトルは『ガッタ・メイク・イット(ライフ)』とつけました~^^。
その(人生)を育ててゆく…、みたいな意味となっています。

この物語では、有季の過去、そして、元彼である「サトシ」との出会い~別れを描いていく予定です。
有季が彼との恋愛から何を学び、何を失い、シュンと付き合うことになったのか。” 遊び人 ” だったハズの有季を変えたサトシとの想い出と、ずっと、傷心を抱えることになる有季の闇(=シュンを不安にさせている部分)を、 ” 解答編 ” として綴っていきたいと思っています。

作品名:ガッタ・メイク・イット(ライフ)

第2部の構成は、上記、全3章の予定となっています。

第1章:まつりばやし

二人の始まりは、あの祭の夜…

 そうそう、昔からこんな感じだったよ、サトシって。

 やけに瞳がきらっと輝く瞬間を、否応いやおうなしに見せつけてくる癖がある。それは、微笑みでもない。幼さでも、あどけなさでもない。
 ロンドンの曇った空の下、スティック状の光がひとすじだけ差し込む、あの神々しさ。

『メニー・クラシック・モーメンツ』第6章:若い頃のはなし より抜粋

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第1章では、MCM(本編)にて綴っていた上記部分の物語について紡いでいきたいと思っております。

サトシと有季の ” 出会い ” は、黎明期のオンライン掲示板でした。
その当時、インターネットは知る人ぞ知る(使える人ぞ使える)ツールでしたので、その世界で出会ったという二人の歴史は、かなり ” レア ” パターンだったと推測されます(だからこそある意味この二人は ” 似た者同士 ” でもあったわけですが…)。

サトシは容姿端麗、ミステリアスな雰囲気を漂わせた男性です。
二人が初めて出会った場所は、小洒落たパブでした。
本心のつかめない彼の振る舞いに有季は翻弄されますが、次第にそんなサトシに心が奪われ、彼への恋愛感情が揺るぎないものとなっていきます。

そして、祭の夜に…。

第2章:タイム・リミット

サトシは、” 仕事のデキる男 ” なのです

第2章では、二人の ” 5年後 ” の話を描いています。

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「ところでシュン君、知ってる?ユウちゃんって、昔は、結構な遊び人だったのよ」

 時子は絶妙なタイミングで、心の波を荒くする。

「あたしは、ユウちゃんが大学生くらい?の頃から面倒を見てあげてるんだけど…」
「ママ、急に何を言いだすのさ」
「…、来る度に、相手が変わっていたのよ。ユウちゃんもなかなかやるわよね」

『メニー・クラシック・モーメンツ』第2章:吊り橋 より抜粋

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時子ママの ” 目撃談 ” によると、有季は付き合っている男性をとっかえひっかえしていたようです。
そんな彼が、一人の男性との関係が長続きしたのは稀有なことでした。
有季はサトシに ” ゾッコン ” だったということですね w

サトシは優秀な営業マンでした。順調に出世の階段も上っていきました。

けれども、優秀な人材であるが故の悩みがあったようです。彼はうつ病にもなりかけていました。

そんな彼と二人で、ある日「葉山」の海へ、出かけます。

第3章:雨宿り

サトシの ” ダーク ” な部分が露呈されます

第3章は、二人の ” 別れ ” をテーマとしています。

ある日、突然、二人は別れてしまいました…。

…、って、そんなことはありません w

二人の間には、ゆっくりと確実に、別れが訪れました。
そのきっかけは、サトシの「栄転」による遠距離恋愛。そして、本編にも名前だけ紹介されている「イッセイ」の存在でした。

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 聞き覚えのある「男」の名前に、俺の心の海は、波立った。

 イッセイ(本名:湯田ゆだイッセイ)というのは、サトシの栄転後、東京と福岡で遠距離恋愛を続けていた二人の関係にとどめを刺した人物だった(実際はサトシが俺と湯田氏に、二股をかけていたのだけれども…)。

 彼の年齢はたしかサトシと同じで、俺の1個下だったはずだ。

『メニー・クラシック・モーメンツ』第6章:若い頃のはなし より抜粋

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この出来事は、有季の心に深い闇を落とします。忘れようとしても忘れられない、亡霊のような想い出です。

そしてMCMの本編では、その有季の想いを乗り越える契機となる ” シュン ” との出会いと歴史が、描かれていくことになります。

▶ 只今、制作中です…

春には届けられるかな…

 別れ際のサトシの声が、今も頭の中で小さくこだましている。

 ポケットの中から、一枚のポラロイド写真を取り出した。そして、それを小さく、小さく、小さく破った。

 如月の潮風が野蛮に吹き荒れた瞬間、秘色ひそくの海のかけらが足元に届いた。

 無邪気にじゃれつく水の妖精たちは、12年前の二人の笑い声を、ひとつ残らず、連れ去っていった。

『メニー・クラシック・モーメンツ』第8章:霊園にて より抜粋

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第2部は、本編における「第6章:若い頃のはなし」のバックストーリーと「第8章:霊園にて」前半部分の根拠(伏線回収)が描かれています。

有季の「人生観」が変わる、重要な局面となっているエピソードです。

ぜひ、本編と照らし合わせながら、スピンオフ作品も楽しんでもらえたら、と、思っております^^

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スピンオフ三部作の第2部 ” タイトル未定 ” のご紹介は以上となります(早く、タイトルを決めにゃあ…)。

お時間がございましたら、本編部分にあたる、梶作品を覗いていってもらえると嬉しいです^^

もし、万が一、間違って(!?)梶のサポートをしてしまった場合、いただいたサポートは、なにかウチの「ネコチャン」のために使わせていただきたいと思います。 いつもよりも美味しい「おやつ」を買ってあげる、とか…^^にゃおにゃお!