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春なのに

新卒から丸っと12年働いた会社を昨年3月に辞め、4月に転職してから1年が経った。あっという間であったといえばあっという間で、何かを身につけたかといえば何も身につけていないような、ただ考えずに走るような1年だった気がする。 きっかけはひょんなことで、知人に誘われダメ元で受けて受かったので転職したという感じ。特に野望も展望もなくサバイバルな森に迷い込んだ感じ。気づくと周りは向上心好奇心溢れる猛者ばかり。圧倒され、感銘を受けつつも、彼らとの差をビシビシに感じ、たまにドロップアウトしたくなりながら今に至った。この会社に入る人はおそらく、野望や展望をマストアイテムとして保持している。私は今でも丸腰だ。 昨年の春は転職準備で語学などをしてあくせくしてて、今年も今年で繁忙期につきあくせくしてて、パソコンやスマホばかり見て、春がきているのを見過ごしていた。桜は一部葉桜になっていた。なにしてんだよ、って思った。 春。ムーミンの世界では春をみんなが待ち遠しにしている。春はとっても大事なものだ。それを感じられるようになりたい。利益が減ったとか増えたとかではなく、ただ自然を大事にしたい。雨が降ったら雨を愛で、晴れの日には洗濯をして太陽の匂いを感じて、十五夜の月を見ながら感謝したい。 何がしたいかわからないまま、ここまで生きてきました。全部無駄じゃなかったねって78歳くらいで思えたら幸いです。 2024年春

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