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やってみたらスッキリしたとみずPが書いてたのでマネをして、為末大さんの言うとおりに自分の取扱説明書をつくってみたら「コミュ障な自分」を再発見したー自分の深掘り①

為末大さんがTwitterで「自分の取り扱い説明書」をつくることをススメているらしい。「自分を知り、言葉にする」ことが「自分を楽にし、周囲の余計なストレスを減らす」ことにつながるのだとか。

これに興味を持ったみずPが、為末さんの言う通りにやってみたらちょっとスッキリしたらしい。

それに興味を持った僕も、為末さん流の取説作成フォーマット(5ジャンル計24問)に従って、答えてみることにした。

Ⅰ  強み

①息を吸うように「つい」やってしまうことは何か
□相手の感情や考えを推測し、ストレスや不快感を強めないような言動を選択すること。
※ただしキャパを超えると、黙ったり、フラリと消えてしまう(追記5/31)
□興味あること、知りたいことがあれば、情報源として「本」を選ぶこと(追記5/31)

②かけた労力に対して「意外に」他者から感謝されることは何か
□最近だと「ダイアローグ」のイベント。準備の手間がほとんどかからない割に、参加者の満足度が高い。
□雑談等でのファシリ的な役回り。コメントやまとめ。
□グループで作業する際、皆でワイワイやってるのを眺めて、誰もやってないけどやった方がいいかなってタスクを探してやろうとすること(5/31追記)

③自己評価と他者評価で一番ずれているものは何か
□周囲からはこだわり、信念、能力がある人物という評価を受けることがあるけれど、自分は「空っぽ」だと感じることが多い。

④どうしても克服できない弱点は何か
□ネガティブな影響しかないと分かっている「反芻思考」にリソースを奪われ、多くの時間とエネルギーをムダにすること。目の前にやるべき課題があれば、反芻が起こることが減るのでラク。

【反芻思考とは】過去のネガティブな出来事や不快に思ったことを何度でも思い返すこと。否定的に過去を振り返り、自分あるいは他人の言動や選択を責め続けてしまう。反芻をすると、気持ちが不快になるだけでなく、気分が滅入る、不安になる、問題解決能力が低下するなどの負の連鎖が起こることがある。
□雑談が苦手なこと。目的やテーマのハッキリしない場だと、何を話していいか分からなくなることがある。昔よりはマシになったけれど(5/31追記)
□ワイワイと盛り上がっているところに、単身で途中から入っていくこと。昔よりはマシになったけれど(5/31追記)

Ⅱ   集団

⑤大きな空間でどの位置に座りたがるか
□隅っこ。モニタールームのようなところで全体を眺めている方が楽かなとも思ったが、それは寂しい。

②心地よい会食の人数は何人か
□三人。
□ただ聞いてればいいなら五〜六人(5/31追記)

③楽しくなさそうにしている人が気になるか
□気になるが、自分から働きかけることは多くない。

④誰かと話をしている時、後ろや横の話は聞こえているか
□聞こえてることが多い。たまに目の前の話に夢中になっていると聞こえないことがあるが、とても快適な時間だったなぁと後からしみじみする。

⑤自分のボスの癖を三つ説明できるか
□今は直属のボスはいないけど、説明できると思う。良い癖よりも悪い癖の方がたくさん思い浮かぶ。

⑥カウンターに座るのと対面どちらが心地よいか
□カウンター。カウンセリング的な90度位置の方が楽かも。左半身は相手に向け、右半身は安全地帯に残しとく。

Ⅲ   コミュニケーション

①自分の話の途中に割り込まれることは気になるか
□気にせず受け流すようにしているが、内心気になる。イラっとする。


②何かに没頭している時に話しかけられるとどの程度嫌か
□相手によるし、没頭してることが何かにもよる。と書いて、相手のことが嫌なら何をしててもしてなくても嫌だなと思った。相手が大切な人なら、どんな時でも嫌ではないなぁ。むしろ自分のことよりそちらを優先するし、喜びすらある。大切な人の幸せが、僕の幸せ、な気がする。

③権力が上の人間と、下の人間と話をしている時自分の態度はどの程度変わるか
□態度をできる限り変えないフラットな自分でいたいと思っている。露骨に態度を変える人は嫌いだ。同時に波風立てたいわけじゃないので、どちらに対しても距離というかスペースを確保するように思う。何かを依頼されれば基本的に応じるが、感情的に受け入れ難いことはなるべく穏便に断る。自分から何かを依頼するとことは、上下関係の別なく苦手。

④子供と話すのは好きか
□好き。特に幼い子どもだとほぼ100%「相手のために」というスタンスになれるし、相手のリアクションがそのまま自分の喜びにもなるので、楽。

⑤相手に対し通じる単語に置き換えることは頻繁にやるか
□頻繁にやる。通じさせたいという思いが強すぎて、言葉数が増えがち。同じことをしつこく繰り返し言いがち。そんな時は後から落ち込む。シンプルにやりとりできる自分でありたい。

Ⅳ  欲

①誰にも言えない欲しくてしょうがないものは何か
□「ありがとう」って言われたい。あと、愛される「いじられキャラ」な人を見ると「いいなぁ」と思う。

②権力と影響力のどちらが欲しいか
□影響力。居るだけで周りをホッとさせる人がたまにいる。いい意味で思考の回転を上げてくれる人がいる。めちゃくちゃ憧れる。

③羨ましいと思う相手が持っているものは何か
□周りを傷つけることなく、マイペースで好きや好奇心に正直に生きてる(ように見える)人は皆ステキだ。

④欲しいと思った時素直に言えるかそれとも言えないかまたは言い換えるか
□言えない。なぜだろう。ここらが深掘るべきポイントな気がする。

⑤何かをあげてお礼を言われなかった時どの程度いらいらするか
□結構するなー。笑顔だったり嬉しそうだったり助かった感が伝われば、別に言葉は不要だけど、「あたりまえ」かのようなリアクションだと嫌だな。「イライラ」より「イラッ」の方がしっくりくる。不快な感情はなるべくさっさと流したいのかな。

Ⅴ  テリトリー

①自分のものが勝手に使われた時に気になるかならないか
□なる。けど、気にならない相手も数人いるなー。気にならなくなれたらいいなと思う。「自分のもの(所有)」というカテゴリー自体が脳の中から消えてしまうのが理想だ。

②浮気されたとき、恋人と浮気相手のどちらにより怒りを覚えるか
□浮気相手。恋人が浮気相手をかばったりしたら、恋人への怒りも強まるだろうな。自分で嫌だなと思うけど、これも「所有」の感覚の一種なんだろうと思う。めんどうだ。

③たまにちゃんと生活できているか心配をする相手は何人ぐらいいるか
□20人くらいかな。余裕がある時はも少し増えて、余裕がない時は減る気がする。

④家に友人を招いたとき、友人が勝手に別の友人を連れてくることは許容できるかできないか
□うーん、許容できないとまでは言わないけど、ちょっと嫌かな。先に言っといてくれたらまだいいけど、無断で連れてこられると結構構えるし、ストレスだ。

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という感じで、とりあえず答えてみた。

為末さん曰く、「自分を知るということは簡単に思えますが、難しいことです。まず自分を知るということには二つあります。自分自身が何をしたいかを知る(興味、ビジョン)、自分自身がどう見えているかを知る(客観視、他者から見えた自分)です。面白いことにこの二つは相関するどころか時々逆相関します」

改めて振り返ってみると、僕はやはり「コミュ障」である。自分は「異物(ストレンジャー)」であると認識している。中年にいたってなお、心理的安全性が保てていない。基本的に周りのことばかりに目を向けており、場に波風が立たないようにするための微調整に絶え間なくリソースを割き続けている。そんなことを考え気にしているという素振りを周りに気づかせないための(ほぼ無自覚な)偽装工作にも余念がない。

実際のところ、それが周りの役に立ったり、自分の安全を保つこと寄与しているのかは定かじゃない。というか、その大半が無意味で、誰も気にしてない余計なお世話であることにうすうす気づいている。なのにまだ開き直れていない。「小規模かつ非効率かつ一人相撲な平和維持活動(ナンセンスPKO)」をやり続けている。そして勝手にイヤな疲れを感じて、「ゆっくりしたい」と一人部屋にこもって何をするでもなく休息をとる。どこか無意味と気付きつつのそんな繰り返しをなかなか止められないまま、40年近くが過ぎた。

イヤな疲れを感じる理由は、そうした日々の活動が自分だけのピュアな欲を満たすことに直結してないからだろう。直結してるならそれは喜びとなるはずだから、疲れるどころかもっとやりたいと思うはずだ。イヤな疲れを感じるということは、無理してるのだ。ピュアな欲求を「封印」して、地下室か押入れか井戸の底か知らないけれど、どっかにしまい込んでしまっているのだろう。

50才を間近に控えて恥ずかしいことこの上ないけれど、そろそろ封印を解かなきゃいけない。今のスタイルには飽き飽きしてきたから。

他人からの「ありがとう」以外の「満足のタネ」を掘り出さなきゃいけない。タネを芽吹かせることで得られる「何か」を特定し、それを通じて湧きあがる感情に気づく必要がある。感情の解像度、感情へのセンシティビティを上げて、シッカリ味わうことに慣れる必要がある。多分それは、それほど大仰なものではない思う。ささやかで小さなものな気がしている。けれど、それを見つけることができたら、その感覚を軸にして周囲と開けた関係を築くことができたら、逆説的ではあるけれど、今の何倍も周りの人たちを幸せにできるような気がしている。

うーん、あまりに漠然としすぎていてスッキリするというほどの効果はなかったけれど、とりあえずスタート地点としてはまぁいいか。

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