見出し画像

ドラマ『ブザー・ビート』を観て感じること

“千葉ジェッツを取り巻く全ての人たちと共にハッピーになる”

僕が、自分の手帳の1ページ目に書いている言葉だ。

これは千葉ジェッツのクラブの経営理念である。
僕は日頃から何かの局面に向き合った時、この言葉を思い出す。
チームとして、集団で何か大きな物事を成し遂げたいとき、この言葉が光を灯して、正しい道へと導いてくれる。

“ハッピー”という、一見抽象的な言葉であるが、どんな場面においても立ち返ることのできる、今の自分に当てはめることのできる、勇気と優しさを与えてくれる言葉だと思う。
今、辛い思いをして頑張っている努力も、全ては仲間たちの“幸せ”のため、そして自分が“幸せ”になるための努力なんだと教えてくれる。

こうやって局面を迎えた時に立ち返り、正しい判断の後押しをしてくれる言葉こそが『経営理念』なのだと思う。


なぜこんなことを感じたかというと、今僕はTVerでドラマ『ブザー・ビート』を見ている。ちょうど9話を見終えたところだ。

主人公の山Pと相武紗季さん、ヒロインの北川景子さんとの間で三角関係、そしてクラブの監督川崎さん(伊藤英明さん)も加わり、恋模様が繰り広げられている。

このドラマを見て思ったことは、このドラマが放送されていた当時(2009年?)も見ていたのだが、その時は選手(プレイヤー)目線で見ていたため、五十嵐圭選手や城宝匡選手らがチラッと画面に映っただけでワーキャー騒いでいたのだが、今この歳になって見直すと、バスケットボール選手ってそんなに騒がれる存在ではなくて、やっぱりその人の人間性だとか、考えていること、中身を視聴者は見ていて、人間模様を楽しんでいるんだなと感じることができた。

主演の山Pはどんな動きの中でも滑舌がよく、セリフがハッキリ聞こえてくる。
バスケ選手は、演技するという分野に関してはプロではないので、メリハリのないダラットした、熱のこもっていない演技に見えてしまう。ドラマの中ではいち“エキストラ”のような存在なのだ。

そして、ドラマを見ていて思うことは、スポンサーあっての放送なんだなと…しみじみそう思う。お金がないとドラマも作れないし、魅力的な脚本、豪華な俳優陣がいないと話題にも上がらない、視聴者も増えない。

プロバスケットボールのクラブも同じではないかと思う。スポンサー、サポート企業がないと成り立たない。そして、魅力的なチーム、選手がいないとファンは増えない。学生時代の、バスケットだけ頑張っていればいい…のとは違うのだ。


しかし山Pは、厳しい現実よりも、希望が溢れる夢を追いかけることの美しさも教えてくれる。お互いの夢を尊重し、励ましあい、支えあって距離を縮めてきたナオキ(山P)とリコ(北川景子さん)。クラブの監督で年上の川崎さん(伊藤英明さん)や、優等生で現実的な相武紗季さんから本音や優しい言葉を投げ掛けられても、山Pは『夢』を諦めなかったし、北川景子さんもそれに同意をしている…ように思う。(9話の時点では。)

プロバスケットボール選手も同じだ。
コートの上の結果にだけとらわれる選手にはなってほしくない。もっと大きな『夢』に向かって、バスケットボール界を支えてほしい。夢をみせてほしい。
バスケットボールができることを当たり前に思わないでほしい。バスケットボールを嫌いにはならないでほしい。一生、好きでいてほしい。そのことを後世にも伝えてほしい。。。

つまり、“バスケットボール界を取り巻く全ての人たちと共にハッピーになる”…。
これが僕たちバスケファン全員が望んでいることなのだ。

こうやって自分の考えの原点となってくれる言葉、これが千葉ジェッツの経営理念だったのである。
滋賀も千葉も、住んでいる地域は関係ない。
経営理念は“同志”を包み込んでくれる…。


そりゃあ、千葉ジェッツは強いわけだ。

この記事が参加している募集

Bリーグ